こんにちは!岩国市のつぼい歯科クリニック 院長の坪井です。

今日は、大きな虫歯を治すときのお話です。

 

下の写真はの横の歯に大きな虫歯ができてしまっている状態です。

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歯の中ほどまで、虫歯が進行していますね。

茶色い虫歯部分は濡れたクッキーのような柔らかさです。

「齲蝕検知液」(うしょくけんちえき)という、虫歯だけ染め出す薬液で何度も染め出しながら、慎重に虫歯を取り除きます。

中央の飴色の部分は、「二次象牙質」と呼ばれる、元は神経があった部分です。大人の虫歯は比較的ゆっくりと進行しますから、体が防御反応を起こして、歯質を作りながら歯の神経を逃がすのです。体ってスゴイですね!

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おかげで、かろうじて神経を触らずに済みました。

しかし、削ってできた穴と歯の神経は、まさに「紙一重」!

できれば、神経にはもっと逃げておいて欲しいものです。

このような場合、「水酸化カルシウム製剤」という、神経が歯質を作りながら逃げてくれるのを手伝ってくれるお薬を貼り付けて、その上から詰め物をします。これを「間接覆髄」(紙一重の歯質の上から間接的に、歯髄=神経を覆う、という意味です)と言います。

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上からコンポジットレジンと呼ばれる、白い詰め物をしたところです。

1回の受診で治療完了です!

歯の神経を守れて本当に良かったです。

では何故、歯の神経は残したほうが良いのでしょう?

歯が「かたく・もろく」なる

歯の神経がある歯が生きている木の枝とすると、神経を取った歯は枯れ枝のようなもの。

歯への血流が途絶え、枯れた枝のように「かたく・もろく」なるため、割れやすくなってしまいます。

 
歯が黒っぽく変色してしまう

これは人によって程度が違いますし、変色してくる時期も異なるのですが、変色は歯の神経を取った後の非常にポピュラーな症状の一つです。歯の象牙質とよばれる部分が黒くなってしまうことで起きます。

 
歯の根っこの病気になりやすい

歯の根の神経は、先端で網目状の構造になっており、治療で一番太い管はキレイにお掃除できるのですが、側枝と呼ばれる細い管は触れません。その側枝に感染源が残ってしまいますと、根っこの病気が再発してしまうことがあります。

 

まとめ

大きな虫歯の場合でも、神経の保護剤で神経を守れることがある。

歯の神経は、残せるなら残したほうが良い!

 

でもその前に・・・

 

大きな虫歯になる前に、早期発見!

予防歯科で、大きな虫歯を未然に防ぎましょう♪