こんにちは♪岩国のつぼい歯科クリニック 院長の坪井文です。
今回は、前回に続きまして「口臭の原因別の対策」についてお話ししていきます。

前回 口臭の原因と、自分でできる口臭チェック(ポケットブレスチェッカー)について

まずは前回のおさらいになりますが、口臭には種類があります。

歯科的な病気によるもの、医科的な病気によるもの、生理的なもの、ストレスによるもの、心理的なもの、食品や嗜好品によるものがありました。そして、それぞれ種類にあった対策をしないと効果が出ないという内容でした。

また、口臭は
本人が「慣れているので感じにくい」側面と、
「鼻と口が喉でつながっているので、本人が一番気になる」という側面があります。

つまり、口臭は本人もニオイの程度が分からず、また、人にも聞きにくい。
そういうときは、半導体ガスセンサーを用いたポケットブレスチェッカーを用いれば、手軽に口臭の程度が分かる(ただし、タバコやお酒、食品などの匂いは検出しない)…というお話をさせていただきました。

原因別の対策

①歯科的な病気によるもの

実は口臭の7割程度が、歯科的な病気によるものだと言われています。
なので、口臭が気になるようになったら、とりあえず歯科医院に相談に行かれることをおススメします。

口臭の原因となることの多いニオイ物質 メチルメルカプタンとは?

虫歯や古い歯垢(プラーク)、歯石の中の嫌気性菌(酸素を嫌うばい菌)がニオイの原因のガス(メチルメルカプタンや硫化水素など)を出します。
よって、虫歯や歯周病の治療、歯石除去や、歯磨き方法の改善で、匂いが改善することも多いです。

また、不良補綴物(歯とぴったり合わなくなってしまっている詰め物・被せ物)も、匂いの原因となることがあります。

参考ページ 不良補綴物ってな~に

そして、汚れた入れ歯も匂いの原因となることが少なくありません。
入れ歯の洗浄については、こちらもご参考になさってください。
参考ページ 入れ歯の洗浄って、どのくらいのペースですれば良いですか?

介護中のご家族の口臭が気になる…でも、口腔ケアを十分にできる自信がない・ご本人が嫌がるのでご家族が口腔ケアしてあげられない

「家族の口臭」でお悩みの方には、介護を受けておられるご家族の方や、高齢のご家族の口臭でお悩みの方もおられます。

介護をされている方もご高齢の場合や、ご本人が口腔ケアを嫌がるので入れ歯や歯磨きが十分にできない、などがあります。

そういう場合も、かかりつけの歯科医院に相談されると良いでしょう。
訪問で定期的な口腔ケアを受けられる場合もあります。
当院も、かかりつけでご来院くださっている患者さまについては、ご高齢や体調不良となった際には、ご希望により訪問診療を承っております。

②医科的な病気によるもの

糖尿病、肝臓の病気、呼吸器系や消化器系の病気によるものです。
口臭対策としては、医科で原因疾患の治療が必要となります。
さらに、医科で処方されたお薬が原因で唾液の分泌が減少し、それが口臭の原因となってしまうこともあります。

参考ページ(外部) 薬の服用とドライマウス

口腔乾燥を起こす薬剤は700種類以上あると言われており、さらに、2種類のお薬を服薬することで口腔乾燥のリスクが40%も上がってしまいます。たった2種類ですから、持病の治療をなさっている方の相当数が口腔乾燥のリスクを抱えていると思われます。

医学的な病気による口臭の対策

基本的には対症療法となります。
持病の治療がどうしても優先になってしまいますので、原因のお薬を止めるとか、治療法を変えるとかはできないことがほとんどです。
フレッシュな香りの口腔化粧品を用いたり、口腔乾燥症に対して漢方薬や口腔化粧品、唾液線マッサージなどで対処します。

口が渇く「口腔乾燥症」については、後日あらためてお話しようと思います。

③生理的なもの、ストレスによるもの

ニオイの強い時と弱い時がある、ときどき口臭が気になる、という方の多くが生理的な口臭・ストレス性の口臭です。

ストレスが原因と言われると、困ってしまいますよね。
ストレスをコントロールすることは結構難しいです。

生理的なもの、ストレスによる口臭への対策

  • 水で洗い流す
  • 保湿する
  • 唾液分泌を促すマッサージをする
  • 口呼吸がある場合は鼻呼吸にする努力をする
  • 舌苔の除去をする(やりすぎは禁物です)
  • 口腔化粧品を用いる

などの対症療法が基本となります。

そして「生理的口臭・ストレス性の口臭は自分だけではない」ことを理解する、ということも大切です。

 

特に生理的な口臭は寝起きが最も強まるので、朝に歯磨きをされると効果的だと思います。
朝の歯磨きは口腔内の細菌を取り除き、唾液分泌を促し、さらに風邪予防にも高い効果があるので、一石三鳥でとってもお得ですよ♪

④心理的なもの

口臭というより、口臭に対する不安の原因となっているものを探したり、他の医療機関等と連携して治療を行います。
心の働きで、体に強い症状を感じる「心身症」に近い状態のときは、心療歯科にかかるという方法もあります。

まとめ

いかがでしたか?

  • 口臭の原因の7割は歯科的な病気であると言われています。
  • 医学的な病気が原因である場合や、服用しているお薬が原因の場合もあります。
  • 生理的なものやストレスによるものは対症療法となります。
  • 心理的なものが原因の場合もあります。

次回は、唾液の分泌が減る「口腔乾燥症」とそのケア方法についてお話いたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。