こんにちは!岩国のつぼい歯科クリニック 小児歯科専門医の吉村です。

雨の日も少しずつ周期的になっていき、梅雨入りなどのキーワードが出てきましたね。
こういう時は夏風邪も流行ったりして、体調も崩しやすいので、皆さんお気をつけください。

子どもにホワイトニングをさせたいんですけど

最近患者さんからご相談を受けて、気になったのが上のご質問です。

つぼい歯科クリニックでは、大人のご希望の方には、自宅でのマウスピースを使った歯の漂白(ホームホワイトニング)を行っています。
このご質問は、当院でのホワイトニングに、ご満足いただいた保護者の方からのものです。

日本では未成年に、歯科医院でのホワイトニングはできない?

最近流行のセルフホワイトニングと異なり、歯科医院でのホワイトニングは漂白です。
歯科医院でのホワイトニングは、サロンやエステでは扱えない薬剤を使用します。
そのため、セルフホワイトニングとは別物で、効果が高いものとなっています。

日本では歯科医院で使用する、ホワイトニングの薬剤は、基本的に18歳未満の方には使用できないことになっています。
なぜでしょうか?

日本で未成年に歯科医院でのホワイトニングが推奨されないワケ

1)そもそも生えたての永久歯は黄色く見えます。

実は、乳歯と永久歯は色合いが違います。

乳歯は青白色と言われており、少し青っぽい色をしています。
一方、永久歯は黄色っぽい色をしています。

これは歯の中の象牙質が、薄いエナメル質(表面)から透けて見えているからです。
ただ、永久歯の歯の色は他の乳歯も永久歯に生え変わることによって、お口全体の全体の色調が統一され、気にならなく(≒白く見えるように)なります。

2)日本人は歯が黄色い?

正解です。

日本人を含めた黄色人種は、白人や黒人の方と比べてエナメル質がやや薄く、柔らかく、透明感が強いという特徴があります。
従って、日本人では象牙質の黄色みが透けて見えやすく、歯が黄色く見えます。

これは「虫歯が進行しやすい」という特徴とも重なりますので、ぜひ覚えておいてください。

3)歯はいつ頃成熟するの?

永久歯は生え始めてから何年かかけて徐々に表面が成熟し、固くなっていきます。

しかし、萌出時期や成熟の早さは個人差があり、成熟の確定診断は難しいと言われています。
ホワイトニングは歯質を少し弱めて、薬を入り込ませて脱色するのですが、未成熟な歯での安全性は確率していません。
そのため未成年でのホワイトニングは適応外とされています。

4)そもそもホワイトニングの適応症とは?着色している歯とは?

そもそもホワイトニングの適応症は、加齢による黄ばみ、軽度のテトラサイクリン変色歯、失活歯などの変色歯です。
これに当てはまる未成年者は、あまりいません。

多くの小児の場合、ほとんどの着色は外来性のものが多いです(麦茶や色の濃いお菓子など)。

この場合においては、歯面は研磨において十分キレイになりますので、それで十分だと考えます。
従って小児の場合、基本的にはホワイトニングよりも、健康な歯肉と歯を獲得することを目標とした定期健診、歯面研磨などの口腔ケアの方が大事です。

ただ外傷等によって歯の色が変わってしまった場合、お子さんが思春期などに、ひどく悩まれる場合があります。
歯科医師としてはこの場合、上記の様な原則にこだわることなく解決する努力をいたしますので、なにかあれば個別にご相談ください。

まとめ

いかがでしたか?

  • 日本では18歳未満の方へ、歯科医院での薬物を用いたホワイトニングは適応ではありません。
  • 日本人の生えたての永久歯はエナメルが薄いため、少し黄色みががかっています。
  • 多くのお子さんにおける歯の着色は、外来性の色素である場合が多いです。
  • 基本的には定期健診と、その時に行う歯面清掃によってキレイな状態を保つのがおススメです。

気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。