こんにちは!岩国のつぼい歯科クリニック 小児歯科専門医の吉村です。

まだまだ暑い日もありますが、秋らしくなってきましたね。僕にとっては食欲の秋でもあります。
秋は果物等にも旬の物が多く、美味しい時期ですね。

つぼい歯科ではお子様のお口の状態や食生活に合わせて、生活習慣に関する話をよくさせていただいています。
その結果、「じゃあ結局なにがおススメですか?」という話になります。

虫歯の原因は圧倒的に砂糖(ショ糖)が含まれるお菓子なのですが、糖にもいろいろな種類がありますので、一度調べてみることにしました。

僕は歯科に関する知識はありますが、食べ物や栄養に関する知識は専門外ですので、やや偏っているかもしれません。
その道の専門の方はご容赦くださいませ。

糖類にはなにがあるの?

糖は甘み成分を意味する漠然とした概念で、砂糖(ショ糖)などは糖類とよばれています。

単糖とよばれる環構造が最小単位で、ブドウ糖と果糖があります。
ブドウ糖と果糖がくっついたものがショ糖です。
それが3~10程度つながったものがオリゴ糖、大量に繋がったものが多糖と呼ばれます(図参照)。

糖と虫歯菌の関係は?

やっぱりダントツでショ糖が虫歯を作る

人間にとっても大事な糖ですが、虫歯菌にとっても重要な材料となります。

ミュータンス菌はブドウ糖から歯垢(歯の汚れ)の元である不溶性グルカンを作り、果糖からは歯を溶かす酸を作るのです。
両方の機能を助けてしまうショ糖は圧倒的に虫歯のリスクを高めてしまいます。

従って、ショ糖が分解されたブドウ糖と果糖は、ショ糖よりやや虫歯リスクが低いのですが(実験によっては20~30%減)、虫歯の原因になることが確認されています。

オリゴ糖になると相当リスクは下がります。
多糖であるデンプンぐらいまでなると、虫歯のリスクはほぼ気にしないでいいレベルになるようです。

一方、冠構造が少し異なる糖アルコールは菌が分解できないため、虫歯のリスクは完全に無いといえます。

食べ物に含まれる糖

ブドウ糖や果糖はその名の通り果物に多く含まれます。

果物は甘いのですが、特に果物に多く含まれる果糖は相当水に溶けやすく、また果物は繊維が多いので、虫歯にはなりにくいと言われています。
ただ、ドライフルーツなど加工したものは歯にねばりつき、ショ糖の濃度も高まるため、虫歯リスクは高いとの報告があります。
はちみつは果糖やブドウ糖が多く含まれるので、ショ糖を使うよりもリスクは相当低くなるようですが、粘り気もあり、多少リスクはあるようです。

また加工されたはちみつはショ糖が添加されている場合が多く、リスクは当然高まります。

糖アルコールは完全に虫歯リスクはなくなりますが、キシリトールは食べすぎるとお腹を下しやすく、それ以外のものはいわゆる人工甘味料なので、いろいろなデメリットも報告されています。

食品表示のラベルをみよう!

結局のところ経済性や安全性の面で、ショ糖(砂糖)を使わなくなることはありません。

ただ、ショ糖の量と虫歯は完全に相関関係が示されています。
食品表示は含まれる材料の多い順に書くことが決まっています。

おやつなどを選ぶ際には、最初に「砂糖」と書いてないものを選ぶだけでも、摂取量は大きく減少します。

食欲の秋です。美味しいものを上手に食べて、虫歯を予防していきましょう!

まとめ

いかがでしたか?

  • 糖類にはブドウ糖、果糖などの単糖、ショ糖に代表される二糖類、冠構造の数によってオリゴ糖、多糖と分けられる。また冠構造が少し異なる糖アルコールも含まれる。
  • 虫歯の原因菌は、ブドウ糖からネバネバの歯の汚れの元となるグルカンを作り、果糖から酸を作る。その両方をもつショ糖(砂糖)は最も虫歯リスクが高い。
  • 自然界の食べ物には果糖、ブドウ糖、ショ糖などの糖が様々な割合で含まれるが、加工して甘みを強くしなければ、リスクはさほど高くないと言われている。
  • ショ糖は、その摂取量と虫歯が完全に比例する。食品表示のラベルなどを確認しながら摂取量を減らすと良い。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。