
長所:歯を三次元的に細かく動かしやすく、噛み合わせの大幅改善が可能。
短所:装置が目立つこと、装置が固定式であるためブラッシングがしにくく、食べられないものがある。装置が外れた場合は急患で来院が必要。
長所:装置が透明で見た目が良く、口腔衛生管理に優れる。装置を外して食事できるため食事制限がない。
短所:1日20~22時間のマウスピースの使用が必要で、使用時間が不足すると歯が動かない。装置の脱離による急患来院の頻度が少ない。来院回数もワイヤー矯正より少ない。
装置の模型などもご用意しておりますので、ご興味がある場合はお申し付けください。
プチ矯正(部分矯正)は、主に前歯部の傾きやねじれ、すき間など前歯に限定した小範囲の歯列不正を整える治療です。1~4本の歯のガタガタを取ることができる、気になる部分だけのワンポイント矯正です。移動距離が短い分、歯根や歯周への負荷が少なく、標準的な症例で治療期間は約6カ月、通院回数は5~7回が目安です。
「全顎矯正は予算的に無理だけれど、低予算で気になる前歯だけでも治療したい」という場合におすすめです。
ただし奥歯のかみ合わせや骨格由来のズレの改善、前歯をひっこめることはできません。
装置を装着した直後は2~3日軽い痛みや圧痛を感じる方が多いですが、鎮痛薬が必要なほど強い痛みはまれです。通常は数日で慣れます。運動や仕事への支障はほぼなく、睡眠中の違和感も次第に軽減します。
ただし、矯正によって歯を動かしている間は前歯で大きなものを嚙みちぎる場合、独特の痛みを感じます。硬い食品というよりも、大きな食品を前歯で噛みちぎるときに、前歯が揺らされて痛みを感じます。サンドイッチ、骨付きフライドチキンなど、サイズの大きな食品を食べるときは一口サイズにして、前歯を使わずに奥歯で食べていただくようにすると、問題なく食事が可能です。
当院のエッジワイズ法では、歯の表面に厚さ約0.5mmのセラミック製ブラケットを接着し、その溝に直径0.014~0.019インチの形状記憶ワイヤーを通して歯を動かします。セラミックブラケットは歯の色に近い半透明素材で、遠目に目立つわけではありませんが、写真や対面で「気づかない」ということはありません。
結婚式など、どうしても装置を見えないようにしなければならない日程がある場合は、事前にご相談ください。
どうしても、特別な日に間に合わない場合は、その日だけ装置を外すことも可能です(別料金)。
ワイヤー矯正(エッジワイズ法):88万円(税込、調整料込み)
プチ矯正(前歯のみ4本程度を半年で整える部分矯正・セラミックブラケット使用):22万円
プチ矯正(前歯のみ4本程度を半年で整える部分矯正・メタルブラケット使用):16.5万円
*プチ矯正では、コストパフォーマンスを重視のメタルブラケットも選択可能です。
当院では治療完了までの通院・装置・保定装置を含んだパッケージ料金なので、途中で費用が膨らむ心配はありません。お支払いは分割・デンタルローン・各種カードに対応しております。
なお、虫歯治療や歯周病治療は矯正治療費に含まれていません。保険診療で別途必要となりますのでご注意ください。
医学的には歯と歯周組織が健康であれば70代でも可能です。骨の代謝がゆるやかになるため移動速度は若年層よりやや遅く、計画期間が1~3カ月長くなる傾向がありますが、治療結果自体に大差はありません。年齢よりも、歯の状態や本数、むし歯・歯周病の管理状況、骨粗鬆症治療薬(ビスフォスフォネート系)の使用の有無などが、より重要な判断基準です。臼歯部の歯を多く失っていて、入れ歯やブリッジ、インプラントを使用している場合や、顎関節症がある場合は、通常の矯正治療計画では対応できないことがあります。初診時に精査し、どのような治療計画が可能かをご説明します。
口腔内にスペースがないことが原因で、歯並びがガタガタになったり、出っ歯になったりします。歯並びを整えるには、スペースを確保する必要があります。特に、前歯が突出している場合や、顎の大きさに対して歯のサイズが大きい場合(7~8mmのスペース不足がある場合)に、抜歯が選ばれることが多くなります。
抜歯か非抜歯かは、どの程度前歯をひっこめたいか、歯列のガタガタの程度、治療法の選択などによって変わります。臼歯の後方移動でスペースを確保する場合は、マウスピース矯正を選択することもあります。抜歯か非抜歯かについては、*個別にご説明できますので、矯正相談でお尋ねください。
エッジワイズ法で抜歯を伴わない中等度症例の場合、動的治療9~12カ月+保定24カ月が標準ですが、1年以内の完了をご希望の場合は、
(1)プチ矯正で治療範囲を限定する
(2)転居先の矯正歯科と連携し治療途中で引き継ぐ
という選択肢があります。転居後に数年移動がないことが明らかな場合は、転居先で矯正治療を開始した方が良いこともあります。ただし、転居先でも1年単位で転勤の可能性がある場合などは、転居予定日から逆算して治療計画を立て、治療が可能かどうかをご説明します。
当院は平日・土曜ともに最終受付は17時50分です。ただし、ブラケット装着など治療に時間がかかる処置の場合、最終受付は17時20分となることがあります。時間がかかる処置の日は土曜に予約を確保していただくことで、通院は可能になるかと思います。また、予約の変更をされないことをお約束いただける場合には、矯正治療の予約を3回分までまとめて確保することができます。
*予約を変更される場合は、まとめ予約はできません(遅い時間帯や土曜の枠を仮押さえしたまま受診されない状況になると、多くの方の通院機会が失われてしまうためです)。
はい、可能です。ただし他院の継続治療でも、当院では新しい症例として扱うため、費用の割引ができないことが多いです(そのまま使用できる装置がある場合は、装置代のみ費用が軽減されることはあります)。
前医院の診断書・治療計画書・レントゲンなどが可能であればご持参ください。現状を再評価します。装置やワイヤーの規格が当院と異なる場合は、そのまま継続治療ができず、装置の交換が必要になることもあります。
動的治療が終了しており、リテーナーの修理のみといったケースでは、低額で継続治療が可能です。まずはご相談ください。
ブラケットやワイヤーが外れたまま放置すると歯が戻りやすく、粘膜損傷の原因にもなります。できるだけ早く当院へご連絡ください。外れたブラケットは清潔なポーチに保管し、ワイヤーが頬に当たる場合は矯正用ワックスで覆ってください。当院では当日または近日の緊急枠で補修を行います。
ほとんどの管楽器奏者が問題なく矯正を継続できます。装置装着直後は口輪筋が疲れやすいため、1~2週間はロングトーンを短縮し、リードやマウスピースの位置を微調整してください。ただ、矯正器具が付く前と比べて演奏しにくいと感じる方もいます。慣れにくい場合は、演奏への影響が少ないマウスピース矯正へ切り替えることも可能です。
可能ですが、接触スポーツでは口腔外傷のリスクが高いため、競技中はフルカバー型カスタムマウスガード(厚さ3mm)を必ず装着してください。スポーツ用マウスガードは保険診療ではなく自由診療となります(別料金)。
空手のほかに、バスケットボール、ボクシング、レスリング、剣道、ハンドボール、野球などでも矯正器具による口腔外傷が起きやすいとされています。練習中や試合でブラケットの脱落が起きた場合は、早急に補修を行いますので、ご連絡ください。
また、接触スポーツをされる場合は、マウスピース矯正をご選択いただいた方が良い場合もあります。矯正相談の際に、行っている部活動などについてお知らせください。
保定期間中にリテーナーの装着時間が短いと、後戻りが生じることがあります。ねじれや隙間が軽度であればアクティブリテーナーによる再矯正(1~3カ月)が可能です。大きく乱れた場合は部分再矯正を提案します。
当院で定期的にメンテナンス通院をされている場合は、後戻りも早期に発見できるため、矯正治療後は虫歯予防も兼ねてメンテナンス通院をおすすめしています。メンテナンス通院をされている場合の軽度な後戻りについては、無償で対応しています。長期間の通院中断やメンテナンス通院がない場合は、状況によっては有償での再治療となる場合もあります。
まずはご相談ください。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。ご興味がある方は下記からお問い合わせください。
料金体系は、料金表をご参照ください。