「歳を取ると自然に歯が抜ける」
多くの方がこのようなイメージをお持ちですが、そんなことはありません。しっかりとお口のケアを行えば虫歯や歯周病は防げますし、80歳になっても90歳になっても自分の歯で食事ができます。

ではなぜ、多くの人が虫歯や歯周病で歯を失ってしまうのでしょうか。それは日本人には「予防歯科」の重要性が浸透していないからです。
歯科先進国である欧米では、国民の多くが正しい「予防」の意識を持っているため、高齢になっても自分の歯が残っている人が大勢います。それを裏付けるのが下のグラフです。

このように他の国に比べて日本は、定期健診やクリーニングを受ける人の割合が低く、80歳の時点で残っている歯が大幅に少ないことがわかります。高齢になっても歯が健康な方の多くは、歯磨きなどの自宅ケアに加えて、歯科医院で定期メンテナンスを受けています。

自宅でのブラッシングだけでは、どうしても汚れ（歯垢や歯石）が除去しきれず、虫歯や歯周病を防ぐことはできません。歯についた汚れを完全に除去するには、歯科医院で特殊な機器を使う必要があります。

しかし、誰もが同じケアをすればいいというわけではありません。虫歯や歯周病にはなりやすい人、なりにくい人がいますので、一人ひとりの口腔環境に合ったケアをする必要があります。

当院では、初めての患者さんには精密な検査を行い、その方に合った適切な治療プログラムを立案します。できるだけ長く自分の歯で過ごせるように、ぜひ当院をご活用ください。

虫歯ができれば削ってその穴を埋める、という治療に疑問を持つ方はほとんどいないと思います。しかし、これには非常に大事なことが抜けています。

それは「なぜ虫歯になってしまったのか？」という原因を突き止めることです。

虫歯にしても歯周病にしても、歯が悪くなるのには必ず理由があります。ここに目を向けなければ一時的に良くなったとしても必ず再発してしまいます。