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「歯ぎしり・食いしばり」のいろいろ

2020年9月24日

こんにちは、つぼい歯科クリニック 歯科医師の松浦です。
今日は、ブラキシズムのお話です。

ブラキシズムって聞いたことはありますか?

ブラキシズムとは、睡眠時や覚醒時を問わずに歯を動的、または静的にすり合せたり、噛み締めたりする癖のことを指します。

簡単に言えば、「歯ぎしり・食いしばり」のことですね。
原因としては、ストレスなどの複合的な要因とされています。

ブラキシズムは無意識に行われる癖であり、動作が行われる際には筋肉の異常緊張と、それに伴って、歯および歯の周りの組織への炎症性破壊、更には顎の関節に異常な負荷がかかってしまいます。

ブラキシズムの種類

ブラキシズムは、その動作形態により3つの型に分類されています。

グラインディング

上下の歯を臼の如くすり合わせる運動(臼磨運動)を行う癖を指します。
ギシギシと音を立て、歯に異常な力が働くので、歯質の崩壊を招きやすいようです。

睡眠時に多く、一般に呼ばれる「歯ぎしり」はグラインディングを指す事が多いとのこと。

クレンチング

上下の歯を静的に強く噛み合わせる動作のことです。
起きている時に無意識にやってしまっていることが多く、自覚症状はもちろん、他覚症状もほとんど無いために発見が遅れがちです。

タッピング

上下の歯を動的にカチカチと噛み合わせる動作のことです。
頻度としては夜間の出現頻度は8~16%、昼間も含めると8~34%と報告されています。

ブラキシズム(歯ぎしり・くいしばり)の治療法

ブラキシズムの治療法としては咬合調整、マウスピース療法、ストレスマネージメント療法などがあります。

マウスピースを使う

第一選択は、取り外しのできるマウスピース療法(スプリント療法)でしょうか。

咬合調整(かみ合わせを削ったり、盛ったりして調節する治療)は、歯を削ってしまったら戻りませんから、まずはマウスピースから始めることが多いです。

もっとも、削る必要が無く、盛る一択の咬合調整が必要な場合は、そちらから始めることもあります。この2つの治療法は、あくまで対症療法です。

マウスピースは短期的にブラキシズム抑制に効果があるようです。
ですが、すべての患者さんに有効ということでもないようです。しかし、歯を守るという点では効果が期待できる治療です。

歯より先にマウスピースが削れてくれますから、歯が保護されるんです。
あとは顎の関節への負担軽減にも役立ちますね。

ストレスマネージメント療法を行う

ストレスマネージメント療法については…「ストレス」が原因で起こることが多いブラキシズムですから、その元になるストレスを軽減させることができたら、もちろん一番良いとは思います。
が、そんなに簡単にストレスを減らせるなら、苦労は無いんですよね。
原因療法としては、あまり効果的な治療法は見受けられないようです。

ブラキシズムとは異なるのですが、TCHという考え方が近年注目されています。

TCHとは?

TCHというのは上下歯列接触癖の英語の頭文字をとったもので、
一日のうち上下の歯の接触している総時間が増えてしまう習癖を指します。

参考リンク

歯医者で「歯ぎしりか食いしばりがありそうですね」と言われたけれど、
思い当たる節がない…それは、TCH(歯列接触癖)かも!?

いろいろな影響を生じてしまう状態であり、顎関節症などへの原因となったりするようです。
これについては、また後日詳しくお伝えしてみようと思います。

まとめ

いかがでしたか?

  • ブラキシズム(歯ぎしり・くいしばり)には、グライディング、クレンチング、タッピングの3種類がある。
  • 治療法としては、マウスピースやストレスマネージメント療法などがある。
  • はぎしりまでしていなくても、TCHといって上下の歯が接触する時間が長いだけでも、はぎしりと同じような、歯がしみたり痛みが出たり、顎関節症のような症状が出ることもある。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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