★久しぶりに更新 スタッフブログ★
2021年7月24日
こんにちは!スタッフのキバちゃんです♪
約半年、スタッフブログの更新ができていませんでした。
この半年間は取り組みの量が多かったのですが、少し落ち着いてきたのでブログも再開します。
スタッフ人数は過去最多。院長も他のメンバーも「過去最高の布陣」と感じるくらい、それぞれの個性のバランスが取れたメンバーになり、可能性を感じています。
来週からは、1名歯科医師が増える予定です♪
新しく入ったメンバーは過去最速で頼もしい戦力になってくれています。
もともとのメンバーも、もっと患者さまに喜んでいただける治療ができるように、みんなで取り組んだ半年間でした。
技術の研修としては、新しく導入したエアフロー・ペリオフローについて重点的に学びました。
技術以外の研修では、コミュニケーションについて深く学びました。
「虫歯や歯周病をできるだけ悪化させない、最小にできる人生を、患者さまとともにずっと一緒に歩んでいける専門アドバイザーになる」というのがゴールの研修でした。
毎日課題があり、週1回授業やレッスンがあり、覚えることもテストもたいへんでした。
しかし、全員最後まで研修をやりきることができ、テストも合格することができました。
患者さまに、よりよいものを提供するための研修ですが、クリニックのチーム感とか、メンバー同士のコミュニケーション力が上がることで、職場が以前よりもっと風通しがよく明るくなる、という予想外の効果もありました。
他には、家庭で子どもとの関係が良くなったとか、夫婦の会話が増えたというメンバーもいました。
写真は、じゅんこさんの誕生日会と、かよさんの誕生日会のものです♪
今日もみんなでがんばります♪
どうして定期的な歯石取りを勧められるの? 歯石と歯石取りのお話
2021年7月9日
こんにちは。岩国のつぼい歯科クリニック 歯科医師の松浦です。
あなたは歯科医院で「歯石がついていますよ」と言われたことはありませんか?
当院では、定期的な歯科受診と歯石除去をおススメしております。
今日はその理由をお話しします。
歯石って何からできているの?
歯石というのは、お口の中のプラーク(細菌の塊)に唾液の中に含まれるカルシウム分などが沈着して石灰化してしまったものです。
要は、ばい菌の死骸が固まったものですね。
歯石がつきやすい場所
唾液腺、という唾液が分泌される器官の付近では歯石が付きやすい、出来やすい傾向にあります。
また、歯垢が残りやすい場所も歯石が付きやすくなります。
具体的に言うと、下の前歯の内側や、上の奥歯の外側などです。
もちろん、歯のまわりのプラークを取らずにそのままにしておくと、どの部位でも歯石になっていきます。
歯石が体に悪い理由
歯石は多孔質(穴がいっぱい空いている形状)なので、その穴に虫歯菌や歯周病菌が棲みつきやすく、歯周病やむし歯などのリスクファクターとなってしまいます。
また、歯石からはLPSという毒素を出します。
LPSという毒素は、炎症性サイトカインという、炎症を促進する物質を体に出させます。
それによって歯周組織の破壊が促進されて、歯周病の直接の原因にもなってしまいます。
歯垢が歯石になってしまうと、歯ブラシでは取り除くことは出来ません。
歯科医院で歯石取りをするのが、一般的な対処法です。
歯科衛生士や歯科医師という、国家資格を持つ専門家が歯石の除去を行います。
ちなみに、家庭用のスケーラー(歯石取りの道具)と称して、通販サイトなどで歯石取りの道具が売られていますが、おススメしません。
歯科医師や歯科衛生士でも、家庭用の照明の下でセルフで自分の歯石を取るなんて歯を傷めそうなことはしませんからね。
よろしければ、こちらの記事も参考になさってください。
参考リンク:家庭用超音波スケーラーは歯をかえって傷つけてしまう危険性がある
参考リンク:ネット通販でセルフケア用に売られているオーラルケア用品、 買って良いもの・ダメなもの
歯茎の上から見える歯石と、歯茎の下の見えない歯石
歯石にも種類があります。
歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)と、歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)に分けられます。
言葉どおり、歯肉の上の歯石か、歯肉の下の歯石かってことです。
歯肉縁上歯石
口を開けて、歯茎の上にある歯石です。
- 白っぽく比較的柔らかです。
- 柔らかといっても、歯石はほっておくとどんどん固くなってしまいます。
- 歯肉縁上ということで、歯肉より上の歯の表面に付いてきます。
- 歯周病が進行してくると、歯のまわりのポケットとよばれる溝がどんどん深くなって行きます。
歯肉縁下歯石
歯茎の上から目では見えない、歯と歯茎の間(歯周ポケット)の中に出来てくる歯石です。
- 黒褐色をしています。
- 黒いのは、血液の成分が影響しています。
- 縁上歯石とくらべると、薄くて固く、取り除くことが困難です。
定期的な歯石除去が必要な理由
歯石は、古くなった歯垢が石灰化したものです。
毎日歯磨きしても、次の日には歯垢がついてしまいます。
それと同じで、毎日歯磨きが必要なように歯石も「一定期間あけば必ずついてしまうもの」です。
100%磨き残しなく歯磨きできる人など、ほぼいませんから、仕方ありません。
歯磨きのプロである歯科医師や歯科衛生士でも、3か月に1回ほどのペースで歯石除去をしてもらっています。
ただ、残念ながら日本では定期的な歯科受診の習慣を持つ人がまだまだ少ないです。
そして、それがそのまま「80歳になったときに、残る歯の本数が少ない」ことにつながっています。
歯石の取り除き方
歯科医院では以下の流れで歯石を取り除いています。
- 歯肉(歯ぐき)の状態の検査を行う
- 歯肉縁上歯石を除去する
- 歯肉の状態を再検査する
- 必要に応じて歯肉縁下歯石を除去する
- 歯肉の状態を再検査する
- 歯肉の状態が安定化している場合は、状態の維持を行う
安定化していない場合は、さらに歯石を除去する
「どうしてこんなに検査するの!?」と思われるかもしれません。
状態を把握しないと適切な治療を行うことはできません。
また、保険診療の場合、こうした折々の検査が義務付けられています。
最初から縁上・縁下すべての歯石を除去できるというものではありません。
上から攻めていかないと、下の縁下歯石にもアクセスできないんです。
縁上歯石を取り終わると、歯肉が腫れがおさまって来ます。
なので、歯肉は引き締まって、色味も健康な状態に近づきます。
歯肉が引き締まると、隠れていた縁下歯石が見えてくることもあります。
縁上歯石をとる時には超音波スケーラーと呼ばれる器具などを使います。
縁上歯石のスケーリング(除石)では、麻酔はあまりしません。
しかし、ポケットの深い部分についている縁下歯石を取る場合は、必要に応じて麻酔をすることもあります。
浅い部分の縁下歯石を取るときには麻酔は不要ですので、状態に応じて行います。
歯肉縁下歯石を取ることが、歯周病の治療・予防に重要
歯肉縁下の歯石をとるということが目的というか、歯周病の治療の大きな手段と言えます。
これらの処置を歯科医師よりも多くこなしているのが歯科衛生士です。
歯科衛生士は国家資格を持つ専門職であり、予防のスペシャリストとして活躍しています。
歯石とりだけでなく、ホームケアのアドバイスや、歯ブラシや歯間ブラシの使い方、場合によっては虫歯になりにくい飲食のアドバイスをさせていただくこともあります。
歯石は溜まってくるものなので定期的に専門家によるチェックを受けることがおススメです。
まとめ
いかがでしたか?
歯石は定期的につくものなので、歯科医院での定期的な除去をおススメします。
歯石の定期的な除去が、長期的に見れば歯の本数を減らさないポイントになります。
最後までお読みいただきありがとうございました。