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味覚がおかしい!?~味覚障害の原因とは、歯科と関連する部分~

2020年4月28日

こんにちは!岩国のつぼい歯科クリニック 小児歯科専門医の吉村です。

 いやはや、新型コロナウイルスのせいで前回に引き続き世間では大変な状況が続いています。その中で、最近の話題の一つとして新型コロナウイルスと味覚障害がクローズアップされています。

味覚障害は歯科とも関係があるので、少し調べてみることにしました。

結論から言うと、新型コロナウイルスと味覚障害の詳細なメカニズムはまだ明らかでなく、経験的によく見出される症状の一つのようです。

コロナに関してはフェイクニュースを言うわけにはいかないので、今回は、一般的な味覚と味覚障害についてお話していきます。

味覚と味覚の発達について

味覚は「甘味」「旨味」「塩味」「酸味」「苦味」の5味があり、舌表面に存在する味蕾と呼ばれる感覚器で感じ取ります。

小児歯科的に解説すると、これらは生後3か月ぐらいから10歳ぐらいの間に徐々に分化していく事がわかっています。

甘みは炭水化物を、旨味はタンパク質を、塩味はミネラルを感じとり、「おいしい」と感じるようにできているんです。

一方、酸味は傷んだ食品の可能性を、苦みは毒物の可能性を感じさせるので、小児の場合は不快な味としているようです。

お子さんの発達のためには、いろんな味の経験をさせるのが大事です。
本人の発達に合わせて無理なく見守りましょう。

味覚障害の原因

 日本耳鼻咽喉科学会の報告によりますと、近年味覚障害の人は増加傾向にあり、日本で40万人程度いると言われています。

ざっくりいうと300人に1人ぐらいの比率です。

味覚障害の主な原因

味覚障害は以下のもの等が原因で起こります。

  • 加齢
  • 亜鉛の不足
    亜鉛には味を感じる細胞の再生を促す作用があります。
  • 口腔疾患
    口腔内が乾燥することなどによって、味覚障害が出ることも
  • 鼻づまりやアレルギー性鼻炎
    風味障害が起こることも
  • 糖尿病や腎臓・消化器などのさまざまな病気の合併症
  • 薬の副作用
  • ストレスによる「心因性」

亜鉛の不足

 亜鉛による味覚障害は比較的頻度が高いです。
薬物による副作用の味覚障害の改善に、亜鉛が使われることもあります。

 舌表面の味蕾は10日前後で新しく代謝するのですが、その過程で必須なのが亜鉛です。亜鉛が不足すると感覚器自体が少なくなってしまします

口腔乾燥

 もう一つ多いのが口腔乾燥です。

口が乾燥すると、舌の表面がめくれるようにつるつるになってしまったり、
逆に舌表面が苔むしたようになる舌苔がついた状態になってしまいます。

よく言われていることで、薬剤の中には唾液を減少させてしまうものも多く、内臓の調子や、体調の悪化に伴ってダブルで味覚に影響してしまいます。

加齢

加齢は味蕾の代謝と口腔乾燥に影響するので、やはり大きな原因因子です。虫歯や歯周病も原因因子に挙げられますので、健康なうちに治療しておきましょう。

ストレスによる心因性、さまざまな病気の合併症

ストレスによっても亜鉛は大量に消費されてしまいます。
味覚の刺激によって脳内快楽物質であるドーパミンが分泌されます。
おいしいものを食べると、幸せを感じるようにできているんですね。

一方で、心や神経の病気でドーパミンを十分に出せない状態になると、味覚に影響が出てしまうこともあります。

また、今回のコロナもそれに入るのかはよくわかりませんが、病気の一症状として味覚障害が発生することがあります。
そして、単に舌の火傷程度でも味覚が感じにくくなる場合もあります。

人間の体は食べているものでできており、味覚はQOL(生活の質)に大きくかかわります。

コロナウイルスも心配ですが、症状を見極めたうえでおいしく食べて、ウイルスに負けない体を維持しましょう。

まとめ

いかがですか?

  • 味覚は「甘味」「旨味」「塩味」「酸味」「苦味」の5味があり、舌表面に存在する味蕾と呼ばれる感覚器で感じ取ります。
  • 近年味覚障害の人は増加傾向にあり、主な原因は、「加齢」「亜鉛の不足」「口腔乾燥」「薬の副作用」、ストレスによる「心因性」などが挙げられています。
  • 原因が相互に関連しあっている場合も多くあります。
  • 今回のコロナウイルスのように、病気の一症状で報告される場合もあります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

心臓に疾患がある方の歯科診療の話 

2020年4月10日

こんにちは!岩国のつぼい歯科クリニック 小児歯科専門医の吉村です。

今年はインフルエンザの流行時期も早かったですし、新型コロナウイルスも流行っており、病気の流行もなにかいつもと違います。
こういう時は何が起こるかわかりませんので、いつも以上に積極的に予防(手洗い、うがい、歯磨き)しましょう。特に、基礎疾患のある方は、要注意です。

当院にも、基礎疾患をお持ちのご高齢の方はもちろん、心臓に疾患のあるお子さんなどもご通院されています。
基礎疾患、特に心臓病をお持ちの方の歯科治療に関しては、大阪大学などの研究であらたに判明したこともあるので、それも踏まえて診療上の注意点など整理してみることにしました。

口の中の細菌は、心臓の病気の原因になることがある

人間も含めたすべての動物は、菌と共に生きています。
口腔を含めた消化管には、大量の細菌が棲んでいます。

血管の中までは細菌はあまり入りませんが、入ってしまった場合、脾臓、肝臓などで細菌がすみやかに除去されるメカニズムがあります。
ただ、血管内に傷や弱い部分があった場合、血管の表面に菌とフィブリン(血中の繊維成分)のかたまりを作ってしまうことがあります。
それが最も起きやすいのが心臓であり、感染性心内膜炎と言います。

感染性心内膜炎

感染性心内膜炎は全患者の4分の1以上が、60歳以上の高齢者が発症し、男性が女性の全ての年齢層において2倍です。
お子さんでこのような症状が起きる方は、先天的に弁奇形などの心臓疾患があり、血流に何らかのよどみや弱い部分がある方です。
成人の方でも、心臓手術をした人やステントなどの人工物が入った人は、そうでない人と比べてリスクが高いです。

染性心内膜炎と口の中のかかわり

菌が塊を造って歯の表面にくっつく、これは歯科医師にとってはおなじみの虫歯をおこすプラークの構造です。
心内膜炎に口腔連鎖球菌が関わっているという研究は昔からありましたが、大阪大学小児歯科の最近の研究結果で、ある特定のミュータンス菌(虫歯原因菌)の一群が心内膜炎と大きな関りを持つことが明らかになりました。

ですので、心内膜炎の予防対策としては、

  • 口腔内洗浄
  • 定期的な歯科受診
  • 正しい口腔ケアの知識を得ること

が必要と言われています。

膿が出るような状態の虫歯になることが、心臓にとって最も良くない事態ですから、まずは虫歯の予防が最も重要です。

驚くべきことに、歯磨きだけでも23%の人が菌血症(細菌が血流に入り込む状態)になるようです。

歯科での外科処置(抜歯、切開など)が関わると当然100%になってしまいますので、そうならないのが大事です。

心内膜炎の歯科診療のガイドライン

心内膜炎は治療のガイドラインがあり、歯科に関係する指示もたくさんあります。具体的には抗生物質の予防投与で、治療前に抗生物質をたくさん摂取する必要が述べられています。

最近の改変は2017年で、以前よりも少し緩和されました。
以前はリスクのある患者さん全員が適用でしたが、現在では、経過観察中の軽度の異常(心臓に縮小傾向の穴がある程度)であれば、よっぽどのことがない限り何もしなくても大丈夫となっています。

ただ、医科でハイリスクと診断された患者さん(弁置換や心臓―肺に関わるオペ、心内膜炎などの既往がある方)は抗生剤の事前投与が必要となりましたので注意が必要です。

予防投与においてはアモキシリンという抗生物質を他の疾患の時の処方量よりも大量に飲みます。成人で2g、小児であれば体重1kgに対して50mgです。2gは錠剤8錠分ですので、ほとんどの患者さんはその量にびっくりされます。大変ですが、必要と診断されたら必ず服用してくださいね。

錠剤が飲めないお子さんの場合は、「この粉の量を、どうやって飲ませれば良いのですか…!?」とお母さんに聞かれることがあります。

小さなお子さんの場合、最終手段として粉薬の抗生剤をチョコアイスに混ぜてしまうと、無理なく飲めることが多いようです。
ただ、チョコアイスにはお砂糖がたくさん入っていますので、後で歯磨きをお忘れなく!

まとめ

  • 歯科に関わる心臓疾患として、感染性心内膜炎があげられます。
  • 心内膜炎をおこす原因菌として、虫歯の原因菌が挙げられています。したがって基本的な対策としては、虫歯予防と日ごろのケアが最も重要です。
  • 心内膜炎のガイドラインは最近少し緩められましたが、ハイリスクの患者さんに対してはより厳しい抗生物質の予防投与が求められています。量も多いですが、必要ならばしっかり服用しましょう。

ご不明の点があれば、お気軽に当院スタッフまでお尋ねください。

当院での新型コロナウイルス感染予防対策

2020年4月9日

当院にご通院中の患者さま、および、これから当院に受診をされる予定の患者さまへ

当院では、新型コロナウイルス感染予防対策として、現在のところ、以下のことを行っております。

追記情報

2022年1月7日
山口県広島県のまん延防止等重点措置の決定を受けて、無料託児サービスを一時的に停止させていただきます。
患者さまには大変ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願い致します。
それ以外は、従来通りの診療・予防策を行っております。

2021年2月
全患者さまへ治療前のPOICウォーターうがいを導入しました。

POICウォーターとは、歯科専用のたんぱく分解型機能水です。
きれいな水と純度の高い塩で作った次亜塩素酸水で、口腔内でブクブクうがいをします。
最初の20秒・pHが高い時は、歯垢(プラーク)を浮かせ、歯石を取りやすくする効果があります。そして20秒以上うがいすることにより、口腔内の汚れでpHが低くなると、今度は除菌効果が期待できます。体への害が非常に少なく、お子様や持病のある方でも安全に使用できることや、無色透明なのでお洋服を汚すリスクが低いです。

2021年1月
全患者さまへの検温が実施できるよう、置型モニター式の非接触体温測定機を設置しました。

2020年10月15日(木)
新型コロナウイルス感染対策の換気工事が終了致しました。

2020年9月28日(月)
新型コロナウイルス感染対策で保健所から出されている条件で、2方向の換気を行う必要があります。

当院の建築チームに調査を依頼した結果は、以下の通りです。

現状当院は、すべての窓・ドアをしめた状態でも、1室個室を除き、待合や廊下を含む全てのエリアで、病院手術室を上回る空気の入れ替えができております。
10月中に、最後の1室の換気工事が完了予定です。
11月より、窓とドアを閉めた状態での診療も可能となります。

追記 2020年8月29日(土)
換気・エアコンの風とペーパータオルの相性が悪く、飛んでいってしまうため、顔にペーパータオルを置かせていただいた上に、タオルを乗せさせていただく方式に変更しました。

追記 2020年8月28日(金)
新型コロナウイルスの件で、洗濯したタオルを使用されることにご心配の方もいらっしゃるようです。
本日より顔にかけさせていただくタオルは、使い捨てのペーパータオルに変更いたしました。

追記 2020年5月16日(土)
広島の緊急事態宣言が解除となりましたが、当院は引き続き、緊急事態宣言時と同じ対策を行います。
ご来院時はマスクをご着用の上、お越しくださいますよう、よろしくお願いいたします。

追記 2020年4月14日(木)
妊婦検診のこの時期の受け入れは患者さまへのリスクが高いので、新型コロナウイルスの状況が落ち着いてからをおすすめしております。
(追記4月17日 保健所より、妊婦検診の期限を産後6か月まで延長できるという連絡がありました。)

追記 2020年4月11日(土)
広島の緊急事態宣言を受けて、当院はさらに感染予防対策を強化しております。

施設に関して

  • 入口玄関にアルコールスプレーの設置
  • 診療室ドア(患者さま動線・スタッフ動線)を常時開けたままでの診療
    追記 2020年10月15日 換気工事終了とともに、ドアを閉めての診療を再開しております。
  • 廊下窓を開けたままでの診療
  • 追記 2020年10月15日 同上により窓を閉めての診療を再開しております。
  • 患者さまの唾液・体液の付着が予想されるエリアのディスポ被覆の強化、ドアノブ等の複数の人が触るエリアのアルコールの清拭強化。
  • 待合・診療室の雑誌の撤去(パンフレット類は見て返さず、お持ち帰りください)
  • お子様のお土産を手渡し方式で再開
    追記 2020年4月25日 
    お子さまへのお土産を中止させていただいております。 
    追記 2020年10月8日
    お土産の再開を望まれる声を非常に多数いただいております。
    保育士がお土産を選んで保護者の方にお渡しし、保護者の方よりお子様にお土産を渡していただく形で、再開致しました。

  • キッズスペースの縮小
    追記 2020年10月8日
    患者さまよりキッズスペースの再開を強くご希望されております。
    低年齢のお子様の共用に関して、使用後すぐ当院スタッフがアルコール清拭等できないため、ご使用前後はご家族がウレタンマットをアルコール清拭していただく方法で、お子様の多い土曜日のみ試験的に再開してみることにしました。
    追記 2020年10月9日
    特に問題がないと判断し、全曜日キッズスペースを縮小再開しました。

患者さまへのお願い

  • 患者さまにも手洗いの徹底をお願いしております。
  • マスクをご持参ください。待合室、受付等ではマスクをご着用ください。
  • 医院を出られる前後はぜひアルコールで手や指を消毒してください。
  • 全患者さまに治療前に除菌液でうがいをお願いしております。
  • 体調不良の患者さまは、受診前にお電話でご相談をお願い致します。
  • 全患者さまに検温をお願いしております。
  • 2週間以内に、海外に行かれた方や海外から来られた方は、ご予約を2週間後に変更をお願い致します。

    保育士の託児サービスに関して

    R2年11月より、部屋の消毒等がございますので、1日件数を限定した上で、既存の患者さまの託児サービスを再開させていただきます。
    新規の患者さまに関しましては、もう少々お待ちくださいませ。

    低年齢のお子様は、マスク着用が難しいため、保育士はKN95マスクを着用して、お預かりをさせていただきます。

スタッフの感染予防対策

  • スタッフ全員、マスク着用での対応・診療
  • 全スタッフ検温実施
  • 術者のゴーグル・フェイスガード等での防護
  • スタッフの長袖着用
  • 昼休憩は、スタッフ同士2mの距離を保ち、対面にならない状態での食事

患者さまにはご不便をおかけして恐縮ですが、患者さま、地域にお住いの方、当院のスタッフの健康を守る目的で行っておりますので、何卒ご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

2020年4月9日 
2020年10月23日

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

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