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歯石って何?どうしてほっといてはいけないの?

2016年10月12日

こんにちは!岩国のつぼい歯科クリニック 院長の坪井文です。 

今日は歯石についてお話していきたいと思います。

 

歯科医院で「歯石がついてます」「歯石をとるために定期的に通ってください」と言われた経験はありませんか?

当院でも、患者さまから「半年前にも歯石を取ったのに、またついてるんですか!?」と質問を受けることがあります。

 

結論から申しますと、歯磨きのプロである歯科医師や歯科衛生士が自分にする歯みがきでも、半年もたてばそれなりに歯石がついてしまいます。
それはどうしてでしょう?

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そもそも歯石って何?

歯石は歯垢(歯周病菌や虫歯菌を含む、ばい菌の集合体)が唾液の働きで石灰化したものです。
つまり、ばい菌の死骸がカチコチに固まったものです。

歯みがきをちゃんとしていても、日々のわずかなみがき残しによって、少しずつ歯石は作られます。
みがき残しの量や、みがきにくい場所の多さなどが原因で、人によって歯石のできる速度に差はありますが、誰でも歯石はついてしまいます。

どうしてほっといてはいけないの?

歯石は歯にこびりつくだけではなく、毒素を少しずつ出します。
毒素によって歯茎を腫れたり、歯を支える骨が溶けたりします。

この、歯茎が腫れたり骨が溶けたりした状態を「歯周病」と言います。
歯を失う2大原因は虫歯と歯周病ですが、40歳前後から、虫歯で歯を失う人より歯周病で歯を失う人の方が多くなります。

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歯周病は重症化しないと痛くならない、静かな病気

日本人の8割が、歯茎になんらかの問題をもっていると言われています。
なんと、5人に1人しか、完全に健康な歯茎を持っていないのです。

歯周病は「静かな病気」と言われ、よほどの重症でなければ痛みが出にくい病気です。
歯が揺れ始めたり、歯茎が膿んで腫れて初めて気づく方も少なくありません。
痛みが出てからではなく、痛くなる前に定期的に歯石除去をすることが、歯周病予防に有効です。

まとめ

いかがでしたか?

  • 歯石は口の中のばい菌の死骸がカチカチになったもの
  • 通常のホームケアだけでは歯石が作られてしまう
  • 歯石からは毒素が出て、歯ぐきを腫れさせたり骨を溶かしたりする
  • 日本人の5人に1人しか健康な歯ぐきを持っていない
  • 40代くらいから虫歯よりも歯周病で歯を失ってしまう
  • 定期的に、歯科医院で歯石を取り除くと歯周病を予防できる

 

次回は「がん治療の前に歯科受診を勧められるワケ」をテーマにお送りします。

 

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