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歯並びが悪いのは遺伝ですか?その2 出っ歯編②お口ポカンについて

2017年9月25日

こんにちは 岩国のつぼい歯科クリニック 院長の坪井文です♪

前回は、出っ歯(上顎前突)の原因になる悪い癖について、特に指吸いについてお話しました。

参考 歯並びが悪いのは遺伝ですか?その2 出っ歯編①指吸癖について

今回は指吸い以外の、出っ歯の原因となる悪い癖についてお話していきます。

「指吸い」以外の代表格は「咬唇癖」と「舌突出癖」「口呼吸」

下唇を噛む「咬唇癖(こうしんへき)」

下唇を噛んでいる咬唇癖(こうしんへき)のイラスト

 

 

 

飲食時や唾を嚥下したときに舌を前に突き出す「舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)」

飲食の時に舌を前に突き出す舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)のイラスト

 

 

 

 

鼻ではなく口で呼吸する「口呼吸(くちこきゅう)」

 

 

 

 

下唇を咬む「咬唇癖」

 

イラストをご覧ください。

自力で癖を治すのが難しいケース

上の歯がかなり前方にズレていて、歯が見えないように唇を閉じることが難しい場合。

普段から下唇を咬むようになると、上の前歯はより前へ、下の前歯はより後ろに移動してしまい、出っ歯はさらに悪化していきます。

 

<下唇をかんでしまう悪習慣を治すための方法>

リップバンパーと呼ばれる装置で上下の前歯の間に下唇が入らないようにする装置を用いて、下唇を咬むことで出っ歯になってしまう流れを断ち切ることもあります。

舌を前に押し出す形で嚥下する「舌突出癖」

歯がまだ生えていない赤ちゃんは、お母さんのおっぱいを舌を前方に突き出して飲みこみます。
これを「幼児性嚥下(ようじせいえんげ)」と言います。

生後約6か月で前歯が生えてくると、徐々に飲みこみ方が変わります。
舌を前ではなく、上に押し付けるようにして飲みこむようになります。

ところが、上顎の形によっては、舌を上顎につけにくいお子さまもいて、飲み込み方が変化しない場合があります。
それが「舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)」と言われる癖で、小学生になっても舌を前に突き出すようにして飲みこみます。

舌突出癖のイメージ写真(写真は成人の歯です)

 

 

 

前歯は舌に押されることで、どんどん前に倒れていき、出っ歯になったり、奥歯を噛みしめても上下の前歯の間に隙間ができる「開咬(かいこう)」と言われる状態になることがあります。

<舌突出癖の治療法>

  • タンクリブ
  • MFT(筋機能訓練)

治療法としては、タンクリブと呼ばれる矯正装置で舌が前に出ないようにしたり、舌を上にぐっと持ち上げられるように筋トレ(MFT:筋機能訓練)などがあります。

「舌突出癖」は子供のうちに治さないと、大人になってからは改善が困難と言われています。
矯正装置は自由診療になりますが、舌の筋トレはお金をかけずにご自宅でできる場合もあります。

上下の前歯に隙間がある、飲み込む時に舌を前に出す癖をお持ちのお子さまは早めに歯科医院にご相談ください。

いつでもお口がポカンと開いている「口呼吸」

鼻炎や蓄膿症、花粉症などで、鼻ではなく口で呼吸をされる方は要注意です。

口で息をする「口呼吸」は以下の症状を引き起こすことがあります。

  • 歯並びが崩れる(出っ歯、開咬(かいこう))
  • 鼻腔が十分に成長できなくなる
  • 風邪をひきやすくなる(免疫力が下がる)
  • ドライマウスになる
  • 虫歯になりやすくなる
  • お子さまの場合、脳の発達にマイナスとなることも
  • 喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患になりやすくなるという報告がある

歯科以外に、耳鼻科領域でも「口呼吸」の改善は重要視されていて、軽度であれば筋トレで治すことができます。

口呼吸を改善する!「あいうべ体操」

あいうべ体操は、耳鼻科の医師が開発した、鼻で呼吸をする筋肉を鍛えるトレーニング法で、1~3か月ほど続けると効果を感じられることが多いと言われています。

<方法>

「あ~、い~、う~、べ~」と1日30セット、大きく口を舌と表情筋を動かすように声に出します。
「べ~」は思いっきり舌を出してください。

<注意>
これはあくまで「筋トレ」なので、可愛く「あ、い、う、べ♥」とやってもダメです。
顔芸をする勢いで、おおき~く筋肉を動かさないと意味がありません。
最初の頃は15セットもやると顔と舌の筋肉がひきつるように疲れるはずです。

<上手に行うコツ>

お子さまの場合は
「ちゃんとやっておきなさいよ」という保護者の方の声かけだけで、毎日やってくれることはありませんので(手を抜かれちゃうんですよね…)、まず保護者の方がしっかりやり方をマスターして、お子さまと一緒にトレーニングするようにしてください。

長期間の口呼吸によって、鼻の骨と上顎の骨の横幅がせまくなってしまっている場合は

矯正装置によって物理的に歯列を矯正してあげると、いっきに鼻の通りがよくなることが多いです。
筋トレで済む状態か、矯正した方が良いかは、歯科医院でご相談ください。

まとめ

いかがでしたか?

  • 出っ歯を作ってしまう癖として「指吸い」の他に「咬唇癖」「舌突出癖」「口呼吸」などがある
  • 軽度の場合は筋トレで改善できることもある
  • 症状によっては矯正装置を用いた方が良い場合もある

お子さまのお口の癖で、気になる点がおありの場合は、お近くの歯科医院でご相談ください。

次回は「上の入れ歯が気持ち悪い!どうしたらいいの?」をテーマでお話しさせていただこうと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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