歯磨き時の飛沫は、コロナウィルスの感染源となる?感染リスクを下げるちょっとしたコツ
2021年4月24日
こんにちは、岩国のつぼい歯科クリニック 院長の坪井です。
COVID-19感染症も最初の緊急事態宣言が出されてから、もう1年になりますね。
今春は待望のワクチン接種が始まったりしましたが、一般人までワクチンが回ってくるまでにはもう少しかかりそうですね。
歯磨きする時のソーシャルディスタンス
去年は学校や幼稚園での歯磨きが自粛されたりしていたところが多かったと聞きますが、現在では多くの学校や幼稚園で、食後の歯磨きが再開されています。
歯磨きをすると、唾液の飛沫が約2メートルも飛ぶと言われいます。
よって、学校などでの歯磨きは、換気の良いスペースで2メートル離れて行うことが勧められています。
歯磨きペーストは消毒成分が配合されたものがおススメ
歯磨きペーストに含まれる成分で、消毒成分CPCや界面活性剤の成分が、新型コロナウィルスを不活化するとの報告があります。
消毒剤や石鹸手洗いでウィルスを消毒できるのですから、そうした成分が配合されている歯磨きペーストがコロナウィルスに有効、というのは、納得ですね。
歯磨きペーストに配合されていると嬉しい、おススメ消毒成分 CPC
CPC(セチルピリジニウム塩化物水和物)については、米国疾病予防管理センターも、新型コロナウイルス感染拡大期における歯科医院向け暫定歯科対応要綱の中で、口腔内や飛沫中の微生物量を減らせる、と報告しています。
また、口腔化粧品メーカーのサンスターは(あくまで試験管内の実験結果ではありますが) CPC を配合した液体製剤が新型コロナウイルスを 99.9%不活化(感染性消失)したと報告しています。
CPCはコロナ流行期にあわせて出てきた消毒成分ではありません。
もともとは歯周病菌に対する殺菌効果がある商品として、以前から販売されていました。
つまり、新型コロナ対策だけでなく、歯周病予防効果も同時にできるので、おススメです。
歯磨きペーストやデンタルリンスを買う時には、CPCが配合されているものかどうかチェックしてみてはどうでしょうか。
パッケージの成分表に「CPC」と書いてありますが、わからない方はかかりつけの歯科医院で聞いてみてくださいね。
多くの歯科医院の窓口販売で取り扱いがあると思います。
歯ブラシの管理には気を付けましょう!
他の人の歯ブラシと自分の歯ブラシを接触させないことが大切
最後に、一番大事なことです。
学校や幼稚園、高齢者施設などでの歯ブラシの管理は注意してください。
複数の人の歯ブラシを一か所に集めてしまうと、歯ブラシ同士が接触して感染リスクが高くなってしまいます。
家庭内でも、歯ブラシ立てで歯ブラシ同士が接触すると家庭内感染のリスクが高くなってしまいますので、接触しない距離で管理するようにしましょう。
歯磨きには、ウィルス感染症の予防効果がある!
インフルエンザや新型コロナウィルス感染症といったウィルス感染症の予防効果があると言われています。
食後の歯磨きをする小学校と、食後の歯磨きをしない小学校で比較した報告があります。
インフルエンザ流行期による学級閉鎖の率が、前者は45%、後者が80%と大きな差が出たことが知られています。
お口の中をしっかりケアして、感染症に負けない体を作りましょう!
まとめ
いかがでしたか?
- 歯磨きは2メートル人と離れてしましょう
- CPC配合の歯磨きペーストがおススメです
- 歯ブラシ同士が触れないように管理しましょう
- しっかり歯磨きで、感染症に負けない体を作りましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。