DrヒロのPEC(歯科衛生士ペリオコース)に参加しました!
2017年3月15日
こんにちは岩国のつぼい歯科クリニック 歯科衛生士の前田です
2月26日と3月5日に、歯周病治療で有名な山本浩正先生の歯科衛生士ペリオコース(大阪)に行ってきました
全国から歯科衛生士が集まっています。こちらはコースが始まる前の風景です。
実は、歯を失ってしまう原因のナンバーワンは歯周病です。
虫歯が原因で歯を失ってしまう割合が30%なのに対して、歯周病は56%です。
なので、歯周病の治療や予防は歯を残す上でとっても大切です。
歯みがき中に血が出ることはありませんか?…それ、歯周病のサインです
歯周ポケットの測定検査を行っている時に、「最近歯を磨くと血が出るようになったんです」と仰る方も多いのですが、
これは、歯周病発症のサインです。
今回私が参加したセミナーでは、歯周ポケットの中の歯石と感染したセメント質を取る処置(SRP)がテーマでした。
SRPの目的は、歯周ポケット(緑の矢印部分)のプラーク(ばい菌の塊)と歯石(ばい菌の死骸にさらにばい菌が住み着いたもの)を取り除き、歯ぐきと歯の下の骨を正常に近づけていくことです。
歯周ポケットに細菌の塊(プラーク)や歯石があると歯にとって何が悪いの?
- プラークと歯石は、上にも書いた通り「ばい菌の塊」と「ばい菌の死骸にさらにばい菌が住み着いたもの」です。
特に歯石は毒素を出します。 - 毒素から逃げようとして、歯ぐきと歯を支える骨が下がっていきます。
- そうすると歯周ポケットがもっと深くなっていきます。
- 最終的には歯がグラグラになって抜けてしまいます。
逆に、歯周ポケットから細菌の塊(プラーク)と歯石を取り除くと、歯周ポケットがだんだん浅くなり、歯ぐきが引き締まって、人によっては骨も戻ってくることがあります。
その治療がSRPです。
歯周病菌は常に再発を狙っているので、健康なお口の状態を維持していくためには、生涯を通して定期的なお口のメンテナンスが不可欠です。
もし歯科医に「SRPしていきましょう」と言われたら、私たち歯科衛生士もしっかりケアさせていただきます。
一緒に歯を残す治療をがんばっていきましょう
SRPのことで、わからないことや不安なことがありましたら、ぜひお尋ねください