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2歳くらいの子どもの歯と食事の関係

2017年9月30日

こんにちは!岩国のつぼい歯科クリニック 小児歯科専門医の吉村です。

今回は、2歳くらいのお子さんの食生活とお口の状態についてお話していこうと思います。

お口の状態を歯科医師はどのように診査しているのでしょうか?

2歳ぐらいのやんちゃなお子さんの場合、お口の検診だけでも嫌がられますので、虫歯の好発部位である前歯の間、奥歯が萌出している場合は噛み合わせの面の溝の部分などを手早く見ていきます。

歯の表面の感触で子どもの食生活がわかる

そして、実は最も重要視しているのが、お口の歯の表面の感触(さっぱり感やねっとり感)です。

歯科医師や歯科衛生士は、口腔内の状態を歯の表面のプラーク(歯垢)や、プラークの足場となり、歯の表面にうっすらとある獲得被膜(ぺリクル)の状態を判断していきます。

 

糖の摂取が多いお口の場合、糊を薄めたような、ねっとりとした状態になっており、容易に判断できます。

そこでお口のねっとり感が強いお子様のおやつ等をお伺いすると、飴やジュースが多かったり、卒乳がまだだったりします。

 

現在のところ、ショ糖が多い飴等は虫歯リスクが高いのは間違いないです。

キシリトールなら食べても大丈夫?

ではキシリトールなどの糖アルコール(代用糖)などではどうでしょうか?

代用糖は消化されにくく以前に説明したGI値も0-10ぐらいで低いため、虫歯の観点からは問題ありません。

しかし、いつもたべると甘いものが習慣化されてしまうので、気をつけてください。

ジュースはどうなの?

ジュースはどうでしょうか?ジュースでは、含まれる砂糖の量と共にその酸性度が問題となります。
スポーツドリンクでは代謝を促進するためなどに、クエン酸、アミノ酸などが含まれます。

 

そのため㏗は2-3など歯が溶ける低さ(酸性)のものが多いです。

リンゴジュースなど100%のものでも㏗は3-4と低めです。

ジュースの後にはお茶などで洗い流すような工夫をしましょう。

母乳は歯に悪くないのでは?

では、母乳はどうでしょうか?

母乳には一部乳糖という糖が含まれますが、それのみでは酸を作る力、歯垢を作る力が弱く、臨床的に母乳のみではむし歯になりにくいと言われています。

実はこの母乳『のみ』というのがくせ者なのです。

 

母乳のみで生きている2歳児はおらず、皆さん日中はいろいろなものに挑戦しています。
また、どうしても母乳を飲みたくなるのは夜間のようです。

唾液は大量に出ることでお口の中を洗い流す自浄作用、酸性になった口腔内を中性に保つ緩衝作用があるのですが、母乳はタンパク質など沢山のものが含まれているので、唾液の作用を阻害するのです。

特に夜間は唾液が減少するので、最もいけない時間帯です。(ここだけの話、朝の方がまだましな様です。)
同じ理屈で寝る前の牛乳もおススメできません。

結局のところ、2歳児くらいの子どもの虫歯予防には何がいいの?

アメリカの公的な報告書によると、フッ素、シーラント、甘いものを控える、の3つが出ています。

実は歯磨きは入っていません。

むしろ食べ物、食べ方にこだわった方が効果が高いです。

 

2歳にもなるとお子様は食べるものの種類が増えますが、好き嫌いもあり、大変です。
ですが6歳くらいまで虫歯なしでこれた場合、一つの危険な時期を越えたこともまた事実です。
何とか乗り越えていきましょう!

まとめ

いかがでしたか?

  •   2歳ぐらいのお子さんの健診では、虫歯とともにお口の状態をチェックする
  • 『飴』『ジュース』『母乳』が虫歯リスクを上げている場合が多い
  •  母乳のみでは虫歯リスクはそんなに上がらないが、唾液の作用を阻害することにより、虫歯が発生してしまう温床となる。
  • 6歳ぐらいまで虫歯なしでこれた場合、一つの危険な時期は越えたといえる

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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