冬の『ナガラ食べ』にご注意!
2017年12月16日
こんにちは!岩国のつぼい歯科クリニック 院長の坪井文です。
冬に楽しい『ナガラ食べ』
冬休み、ご家族や友人とテレビを観たり、読書や運動、そして受験生はお勉強と、何かをしながらの「ナガラ食べ」をよくする季節になりました。
この「ながら食べ」は、注意しないと虫歯を作りやすい習慣になってしまうのです。
ここで、クイズです
- お茶を片手に、おつまみ昆布とスルメをつまみながら、のんびりと新聞を読んだ。
- 運動のお供にスポーツドリンクを飲みながら運動した。
- 大人はワイン、子供は100%果汁ジュースを飲みながら紅白歌合戦を家族で鑑賞した。
- チョコウェハースを夜食に、テスト勉強をした
- コタツでミカンを食べながら、レンタルした長編ドラマや映画を見た。
① ~⑤で歯に悪いシチュエーションはどれでしょうか?
答えはページの下をご覧ください。
ここからが解説です♪一緒に見ていきましょう。
① おつまみ昆布もスルメも、お砂糖が少なく虫歯菌が増えにくい食べ物です。
しかも、しっかり噛むことによって最強の虫歯予防薬である唾液がたっぷり分泌されます。
お茶もふくめて、「ながら食べ」しても虫歯ができにくい食品といえます。
② スポーツドリンクは酸性で、歯を溶かしてしまいます。
また水分の吸収効率をあげるためたっぷりとお砂糖が入っています。
運動のお供にだらだらとスポーツドリンクを飲むのは、非常に虫歯を作りやすい習慣なので、スポーツドリンクを飲んだらウガイするか、お茶ウガイ(お茶で口をすすぎつつ飲む)をすると良いでしょう。
③ ワインも100%果汁ジュースも酸性飲料で、歯を溶かしてしまいます。
たまになら問題ありませんが、回数が多いならお茶に代えましょう。
④ チョコはお砂糖の含有量が多く、しかもねっとりと歯にひっつくのでとても虫歯を作りやすい食品です。
テスト勉強のお供には、オニギリやお茶漬けなど、食事に近いものを選びましょう。
⑤ ミカンはビタミンたっぷりで体に良い食品ですが、酸性の食品でもあります。
だらだらと長時間をかけて食べると、虫歯を作ってしまいます。
答え②③④⑤
まとめ
いかがでしたか?
- 体に良い栄養素を持っていても、「ながら食べ」することで虫歯を作りやすいケースがある。
- 虫歯を作りにくい食品は「酸っぱくない(酸性でない)」「良く噛む食品である」「お砂糖・炭水化物が入っていない(少ない)」がポイント。
- お茶やお水など、虫歯を作りにくい飲み物と一緒に食べることも、虫歯リスクを低くすることに役立つ。
メリハリをつけた食べ方やお茶などを上手に組み合わせて、楽しく、そして歯にやさしい冬のひと時をお過ごしください。