つら~い花粉症、口呼吸で口が渇いて仕方ない…という人へ 口腔保湿スプレーについて
2019年5月10日
虫歯にならない口腔保湿スプレーについて
こんにちは♪ 岩国のつぼい歯科クリニック 院長の坪井文です。
スギは終わり、今はヒノキですね!
「花粉症シーズン」、皆さまはいかがでしょうか?
私も今年はクシャミがかなり出ます…今年は昨年の2~4倍の花粉の量なんだそうですね。
事務長も花粉症で、今年は特別に症状が重いとよく訴えています。
とある日の会話
事務長「院長~~」
私「鼻声ですね。」
事務長「花粉症で鼻水がすごくて、口呼吸になってしまっています。
起きている時もつらいですが、マスクをした状態で寝ても、夜中に息苦しくて目が覚めてしまうと口がカピカピで痛いくらいです。
ドライマウスは虫歯や歯周病の原因になって心配ですし、スプレータイプの保湿剤で口を潤したいです。」
私「ジェルタイプじゃなく、スプレータイプがいいんですか?」
事務長「夜中に目覚めてしまったとき、いちいちジェルを塗るのは面倒ですし…手軽にシュシュっと保湿したいです。」
私「なるほど。口腔保湿スプレーは何種類かありますが、㏗5未満の物は歯がとけてしまいます。
逆にわずかに酸っぱくても、㏗5以上なら歯は溶けません。
歯がないご高齢の方向けの製品と、歯がある口腔乾燥症の人向けの商品が、口腔保湿スプレーとして同じジャンルの商品扱いされているんですよね…」
事務長「でもこれ、どの商品もパッケージに㏗書いてありませんね。添付文書もないですし…。
クエン酸とか酸味料とか書いてあるので、酸性ではあるんでしょうけど…」
私「そういえば、改めて商品ごとに㏗を調べたことはなかったですねぇ。」
事務長「ちょっと調べてみます。」
ということで、当院の採用している口腔保湿スプレーの㏗を調べてみました。
デンタルリンス(ウガイ用)や、ジェルなどもありますが、今回はスプレーに限定してレビューします。
口腔保湿スプレーのpH(各会社に問い合わせをしました)
ウェットケア、ウェットケア プラス(キッセイ)
このシリーズは㏗2.5、なんとコーラと同等の酸性度でした。
ウェットケアは介護現場で良く使用されていて、1本500円強とコストパフォーマンスも良いのですが、完全に歯が1本も残っていない方向けの商品ですね。
歯がある人が知らずに使うと、虫歯を作ってしまうので、注意が必要です。
オーラルプラス 口腔用スプレー うるおいミスト(和光堂・ASAHI)
㏗6.5付近 ほぼ中性で、虫歯は作りません。
水スプレーのようなさらっとした質感。
甘く優しい味。
マウスピュア 医療現場から生まれた 口腔ケアスプレー(川本産業)
㏗7付近、中性で虫歯を作りません。
味は喩えるなら「昔の水薬の風邪薬」。
粘性があり、少しだけ粉っぽさも感じる。好みが分かれそうな味。
事務長「粘性がある方が、保湿の持続時間は長く、サラッとしているほど早く効果が無くなりました。
どのスプレーも持続時間はジェルよりずっと短く、その代わり手軽で即効性がある感じでした。
しばらくオーラルプラスとマウスピュアを使い比べてみて、味と持続力のどちらかを優先したいか考えてみます。」
まとめ
いかがでしたか?
- 口腔保湿用スプレーは、歯がない人用のものと、歯のある人用のものがあるので注意が必要です。
- 使用感や味などお好みで自分にあったものを探してください。
歯がある口腔乾燥症の方のご参考になれば幸いです。
ちなみに入れ歯をご使用中の方は、入れ歯の裏側にジェルタイプの物を塗っておくと、長時間保湿効果が期待できますよ。
ぜひお試しくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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