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口内炎の話 

2020年1月21日

こんにちは!岩国のつぼい歯科クリニック 小児歯科専門医の吉村です。

寒いですね。冬ですね。ブログが出る頃にはいよいよオリンピックイヤーに突入です。今年もいろいろありそうです。よろしくお願いします。

本日はなぜか口内炎の人が多かったです。そこで今回は小児に限らず、皆様にもよくあるお悩みである口内炎についてまとめてみることにしました。

1)口内炎の種類

アフタ性口内炎

 口の中の粘膜にできる境界線がはっきりとした小さい腫瘍で、表面が白か黄色の膜で覆われ、周りが赤くなった状態をアフタといいます。
アフタ性口内炎は、周辺に粘膜炎を伴っている症状で、一般的な口内炎です。
頬の内側や舌、唇の裏や歯ぐきにできやすく、痛みがあり、食べ物がしみることが多いです。

アフタ性口内炎:境界線がくっきりしている

カタル性口内炎

カタル性口内炎は赤くただれたように見えます。
痛みは強くないですが、刺激物がしみたり、悪化すると熱感を感じることもあります。
また、口臭が発生する事もあります。
アフタ性とカタル性の口内炎の大きな違いは、境界線がはっきりしているかどうかです。

カタル性口内炎:境界線がぼんやりしている

2)口内炎の原因は?

口内炎の原因としては、共通している事が多いです。
ストレスや過労により抵抗力が下がっている事や、口腔内の物理的刺激が原因で発症する事が多いです。
アフタ性の口内炎の方がやや精神的ストレスや、ビタミン不足、免疫などとの関連が指摘されています。

 カタル性口内炎は物理的刺激(噛んだ、矯正器具や義歯が当たって傷になったなど)、口内環境が不衛生なとき、熱い食べ物で火傷したときに起こります。その後に感染等がおきたり、味覚に影響することもあります。

3)口内炎の治療法は?

基本的には免疫力の低下と口腔衛生状態の悪化が原因です。
まずは元気になること(ビタミンなどの摂取)と、口腔内状態の改善(歯磨きや、噛んでしまうことが原因であれば、その原因となる歯の鋭い部分の研磨)が重要です。
治療としてはステロイドの入った軟膏やパッチなどを塗布したら貼付することにより、おおむね2週間ぐらいで治ります。

4)裏技的なこと

特にアフタ性口内炎はかなりしみて、痛むことが多いです。
経験上、生理食塩水であればかなりしみにくくなります。
さらに水や生理食塩水は少し加温した方が良いようです。
また、無痛というわけではありませんが、アフタ性口内炎の場合、レーザーや電気で少し焼いたほうがアフタ部分の性質が変わり、治癒までの期間が短くなります。

大人も子供も口内炎はよく起きます。また、何度も再発する口内炎の場合、全身疾患に関連しているものもあります。
規則正しい生活と清潔を意識したうえで、あまり軽視せずにいきましょう。

まとめ

いかがでしたか?

  • 口内炎は大きく分けて、アフタ性口内炎とカタル性口内炎に分けられます。
  • 共通してストレスや過労により抵抗力が下がっている事や、口腔内の物理的刺激が原因となります。
  • 治療法は、まずは免疫状態を改善すること、口腔内状態の改善が重要で、軟膏を用いてパッチ(カバー)することが一般的です。
  • 経験上、少し加温した生理食塩水であればかなりしみにくくなります。またレーザーや電気で処置するほうが、治癒が早まることが多いです。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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