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成長を利用して治す小児矯正で「非抜歯矯正」!

2023年9月1日

成長を利用して治す小児矯正で「非抜歯矯正」!
~小児矯正は顎を育てることで、
抜歯せずに歯並びを改善することができる~

 

こんにちは、岩国市のつぼい歯科クリニックおとなこども矯正歯科 院長の坪井です。

歯並びを子どものうちに治した方が良いのか、大人になってから治すのでも良いのか、迷われる保護者の方はとても多いです。

今回は、小児矯正と成人矯正の違いを、メリットとデメリットを含めて解説します。

 

1. 小児矯正の一番の特徴は、成長を利用できること!

小児矯正

– 対象年齢は3歳から12歳くらいまでが多いです。

– 乳歯が交換される前の段階で行われることが一般的です。
– 顎の成長を利用して、小さな顎を大きく育てます。

歯が並ぶスペースを大きくして歯並びを改善します。

– 装置はマウスピース型や、固定式の拡大装置など様々なものがあります。

 

メリット:
– 成長段階を活かした矯正なので、歯を抜かずに歯並びを改善できるケースもあります。

– スペース不足が大きい重症な歯並びを、顎を育てることで軽症~中等度症例に変えてから成人治療に入ることができます。そうすることで、後戻りリスクが少なく、仕上がりも綺麗になることが多いです。

– 歯並びを悪くするクセ・口腔悪習癖(こうくうあくしゅうへき)がある場合、その改善も同時に行うことができます。

*口腔悪習癖を成人してから治すことは、はほぼ不可能と言われています。

 

デメリット:

・小児矯正だけで治療が完結しない場合は、永久歯になってから成人治療を必要となることがあります。

・スペースをどの程度確保できるかや、乳歯がどのくらいの大きさの永久歯に生え変わるかなど、不確定な要素があります。そのため、治療を行う段階では、将来的な成人矯正が必要かどうかを正確に判断することは難しいです。

 

 

2. 何歳になっていても成人矯正は可能!

 

成人矯正
– 対象年齢は15歳以上です。60代から始める人もいます。
– 成長が終了しているため、小児とは異なり、骨の成長を利用した治療は行われません。
– 主に固定装置(ブラケットやワイヤー)やマウスピースを使用します。

 

メリット:
– 永久歯なので、いつからでも治療がスタートできます。

 

デメリット:
– 小児矯正と比べて、抜歯するケースが多いです。
– 30代以降は、歯の移動速度がやや遅くなる傾向があります。
– 舌突出癖などの口腔悪習癖がある場合、後戻りしやすい場合があります。

 

 

3.矯正は小児からが良いの?成人からで良いの?

 


小児矯正だけで治りそうな極軽症か、

抜歯が必要になりそうな中等度~重症例、

口腔悪習癖を持っている場合は小児矯正から始めるのがおススメ。


軽症かつ口腔悪習癖がない場合は、15歳以降に成人矯正で治してしまった方が早い!

 

小児矯正から始めた方がメリットが大きいのはこんなケース

 

極軽症=1本だけ反対に噛んでいる、前歯だけ反対に噛んでいるなど。

歯が並ぶスペースはそこそこあって「小児矯正だけで治りそう」という場合。

費用も治療期間も、成人になってから治すより、かなり少なくてすみます。

 

中等度~重症の歯が並ぶスペースが無くてガタガタに歯が並んでいる、出っ歯になっている場合。

抜歯が回避できたり、抜歯は避けられなくても仕上がりが綺麗になったりと、利点が多いです。

 

舌突出癖(舌を前に出してしまう癖)や、口呼吸といった「悪い歯並びの原因」となる口腔悪習癖(こうくうあくしゅうへき)を持つ場合。

 

口腔悪習癖は10歳までに治療開始しないと、なかなか治せないと言われています。

「悪い歯並びの原因」となる悪習癖がある場合、一度矯正治療しても、後戻りのリスクが高くなってしまいます。

 

こうした悪習癖は、中年以降に睡眠時無呼吸症候群や、高齢になってからのオーラルフレイルの原因になりやすいです。小児矯正で一緒に治療してしまうことがおススメです。

 

成人矯正だけで良いケース

 

逆に、小児矯正だけでは治りにくそう、しかし成人矯正から治しても治療結果に差が出なさそう…という場合で、口腔悪習癖が無いケースは最初から成人矯正で良いでしょう。

 

 

4.小児矯正はいつまで出来るの?

乳犬歯が揺れ始めている場合は、生え変わりを待って成人矯正からスタート!

 

小児矯正は、乳犬歯が揺れはじめてからは乳歯の生え変わりのために難しくなります。

この場合は生え変わりを待って成人矯正からスタートすることが多いです。

 

 

まとめ:
・小児矯正は成長段階を活かすことで、抜歯を回避して歯並びを整えることができるケースが多いです。

・口腔悪習癖は成人になってからでは治療困難です。小児のうちに治しましょう。

・何歳になっても、矯正治療は可能です。

・乳犬歯が揺れ始めたら小児矯正はできなくなることが多いです。

 

 

歯並びについては個別に判断しなくてはいけないことも多いです。

「結局、うちの子は小児矯正した方が良いの?いらないの?」と迷われた場合は、お気軽にお尋ねくださいね。

 

また、休日無料矯正相談会(要予約)も行っておりますので、こちらもお気軽にご利用ください。

無料矯正相談会

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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