お口ポカンの影響と直し方について
2024年6月21日
お口ポカンの影響と直し方について
こんにちは!岩国市のつぼい歯科クリニックおとなこども矯正歯科 小児歯科専門医の吉村剛です。
今回はMFT(マイオファンクショナルセラピー:口腔筋機能訓練)の第4回で、一番よくある症状である口唇閉鎖、つまりお口ぽかんについてお話しします。
あなたはお口ポカン(口唇閉鎖不全)について、聞いたことがあるでしょうか?
口唇閉鎖不全とは、日常的に口が開いている状態を指します。
2021年の調査では、3歳から12歳の子どもの約30.7%がこの状態でした。
近年非常に増加していて、社会問題になっています。
口唇閉鎖不全は口呼吸につながりやすいですが、必ずしも口唇閉鎖不全、イコール、口呼吸を意味するわけではありません。
今回は、口唇閉鎖不全の原因と改善方法についてお話しします。
お口ポカンはなぜ悪い?
口唇閉鎖不全(お口ポカン)とは、日常的に口が開いている状態を指します。
これが口呼吸に繋がることがあります。
お口ポカンの原因
・鼻呼吸ができていない・・・鼻閉やアデノイド肥大などの原因がある場合。
・お口周囲の筋肉の発達が十分でない
・嚥下や発音、呼吸に関連する筋肉の発達が十分でない場合。
以上より、お口ポカンを改善するには、下記の対策をしていくことになります。
口唇閉鎖不全(お口ポカン)を改善するには
・鼻呼吸ができているか確認する。
・鼻閉やアデノイド肥大などがあれば、耳鼻科での治療を受ける。
・お口周囲の筋肉を鍛えるためのトレーニング(MFT:口腔筋機能訓練)を行う。
お口ポカンに対して何もしなければどうなる?
もしこの問題を放置すると、成長期にさまざまな領域に悪影響を与える可能性があります。
例えば、歯並びが悪くなったり、口呼吸になり集中力が維持できなくなったり、スポーツを行う時にその子の本来のポテンシャルが発揮できなくなったり、睡眠障害が起こる原因となります。
よって、早期の対応が大切です。
以上のような対策を講じることで、口唇閉鎖不全を改善し、健康な発育を促すことができます。
何かご不明点があれば、いつでもご相談ください。
まとめ
いかがでしたか?
1 口唇閉鎖不全(お口ぽかん)は小児の約30%に見られ、鼻閉や筋肉の弱さが原因で起こります。
2 鼻閉やアデノイド肥大が原因の場合は耳鼻科での治療が必要です。
3 筋機能トレーニング(MFT)で口唇閉鎖不全の改善が可能で、早期対応が重要です
最後までお読みいただき、ありがとうございました。