こどもが歯磨きを嫌がってさせてくれません。どうすれば良いでしょうか?
2017年5月18日
こんにちは♪岩国市のつぼい歯科クリニック 院長の坪井文です。
今日はお子さんの仕上げ磨きのお話していこうと思います。
仕上げみがきって何?
仕上げ磨きというのは、お子さんが自分で上手に歯磨き出来ない時期に、歯磨きトレーニングとしてのお子さん本人磨きの後に、お母さんお父さんがもう一度歯磨きをしてあげることを言います。
歯みがき嫌いのお子さんを作らないポイント
「うちの子は歯磨き、大好きですよ」というお母さんと、
「歯磨きを嫌がってしまって、全然させてくれないんです」というお母さん。
その違いはどこでしょうか?
歯みがき嫌いの原因は保護者の方による「痛い歯磨き」にある!
お子さんが仕上げ磨きを嫌がる場合の多くは、仕上げ磨きの時に歯ブラシで粘膜をこすってしまい、お子さんが「歯磨きは痛いもの」と学習してしまうことによります。
特に上唇小帯(じょうしんしょうたい)と呼ばれる、上唇と上の前歯の中央を繋ぐ部分のヒダ、ここを歯ブラシでこすってしまうと、とても痛いです。
写真はご本人・保護者の方の同意を得て掲載しています。
赤丸の部分が上唇小帯になります。
痛くない仕上げ磨きのやり方
【1】仕上げ磨きは右手に歯ブラシを持ちます。
【2】左手の人差し指で上唇小帯(赤丸部分のヒダ)を抑えて、歯ブラシが当たらないようガードして磨きます。
このような、ほんのちょっとした工夫で、お子さんの歯磨き嫌いを予防できます。
離乳食が始まったばかりの時期は、「歯みがきよりも食習慣」
離乳食が始まったばかりの時期は、虫歯予防は食生活の管理が一番大切です。
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お子さんの歯みがき習慣を上手につけるには?
離乳食が始まった頃は
理想的な歯磨きの習慣化の方法としては、
離乳食が始まったころに歯磨きトレーニングとして、歯磨き遊び、お母さんと歯磨きごっこをしたりしながら、お母さんがお口の中を見たり触ったりするのに慣れさせます。
歯磨きの歌やお遊戯をしたりした後に、歯磨き遊びをするのも良いですね。
お子さまには「しまじろう」のDVDが定番で人気があります。
こちらは「しまじろうクラブ」の自分磨きと仕上げ磨き、両方の動画です。
無料で使えるのでぜひ使ってみてください。
しまじろうはみがきアプリ
お子さんに歯ブラシをもたせたり、口に入れさせたり、お母さんが口の中を触ってみたり、痛くないようにちょっとだけ磨いてみたり。
痛くなければ、どの子も楽しく歯磨き遊びをしてくれます。
お子さんが歯みがき遊びに慣れてきたら
慣れてきたら、次は少しづつ仕上げ磨きをしてみると良いでしょう。
お子さんに「歯磨きを習慣化させる」ために自分磨きをさせてから、保護者の方による仕上げ磨きをします。
ただし、歯ブラシを口に加えて歩いたり走ったりは危ないのでさせないでくださいね。
離乳食が始まったばかりの時期の歯磨きはトレーニングと思って下さい。
お子さんの奥歯がはえてきたら
奥歯が生えてきたら、子供は歯ブラシを噛みたがります。
存分にかませてあげましょう。
お子さんに歯ブラシをかませると、歯ブラシはものの数日でボサボサになってしまいますから、子供が自分磨きでカジカジしちゃう歯ブラシと、お母さんが仕上げ磨きに使う歯ブラシを分けると良いでしょう。
歯磨きに慣れてくると、次の問題が起きます。
特に男の子や、兄弟がいる場合に多いと思うのですが、お母さんに甘えて、歯磨き中にすぐに動き出してしまう、じっくり歯磨きさせてくれない…という問題です。
これは歯磨きを嫌がって、というのではなく、単に長時間じっとしていてくれないという問題です。
素早く仕上げ磨きするコツについては、また別の機会にご説明できればと考えています。
まとめ
- お子さんの歯磨き嫌いをなくすためには、ポイントを押さえて、痛くない仕上げ磨きをこころがける
- お子さんが歯みがきをする前の年齢から「歯みがき遊び」をさせて慣れてもらうと良い
最後までお読みいただき、ありがとうございました。