矯正の早期治療(3歳~)がおススメな症例とは?
2023年11月24日
お子様の歯並び矯正は
何歳から始めることができるか、ご存じですか?
こんにちは、つぼい歯科クリニックおとなこども矯正歯科
院長の坪井です。
1歳半検診や、3歳児検診などでも
「受け口が気になります」
「よくしゃくれた顎をしているのが気になって…」
「出っ歯な気がします」
と保護者の方のご相談を受けることも多い、この疑問。
実は、症例によってベストタイミングが変わります!
1)1~2歳は「早すぎる」
1~2歳ですと「矯正治療をしなければならない」
ということを赤ちゃん本人が理解することが難しく
一般的に「まだ早い」とされています。
ただし、発達の早めの子(特に女の子に多いです)は
2歳半くらいから治療を開始可能な場合も。
一般的には3歳くらいからが、
一番最初のタイミングになります。
2)3歳前後に開始するのがおススメな症例
「かみ合わせが悪い」症例では、
早期治療がおススメです。
・受け口
・交差咬合(斜めに噛んでる)
・下の前歯が上の前歯に完全に隠れて見えない(過蓋咬合)
また、「歯が並ぶスペースが足りないのは明白」という症例も
この時期から治療をすることがあります。
・歯が重なりあって生えている
・出っ歯(重度)
その他には「口腔機能発達不全」
かつ「歯並びが悪い」場合も
早期治療をおススメすることが多いです。
具体的には
・下の前歯が上の前歯に完全に隠れている
・習慣的にイビキをする
最後の口腔機能発達不全の場合は、
本当はMFT(筋機能訓練)も合わせて
おこなうことが望ましいです。
3)3歳前後には治療しないこともある症例
「歯が並ぶスペースが少し不足している」症例は
この時期には開始しないこともあります。
・歯並びがガタガタしている(軽度)
・出っ歯(軽度)
・歯と歯がぴったりくっついている(閉鎖歯列弓)
これらの症例は、
もう少し大きくなった6~7歳になってから
永久歯の前歯が生えてから行うことが多いです。
検査によってある程度、歯列不正の程度を
予測できる年齢になるからです。
検査するまでもなく
「歯列がガタガタになりますね」という症例の場合は、
早くに治療してあげればよいのです。
一方で、「もしかして治療は不要かも!?」という
軽度症例の場合は、分析して矯正治療が
本当に必要かどうか確認してから
治療を開始したいからです。
4)いつ頃、どこに相談したら良い?
歯並びが悪くなるお子様は、
1歳半検診や3歳児検診で
およその見当がつきますから、
検診で指摘されたら歯医者さんに相談に
行ってみましょう。
1歳半検診、3歳児検診では歯列や
軟組織を診る項目があるので、
将来的に歯列不正が出そうな場合は
指摘があるかと思います。
2歳半~3歳で小児の歯並び治療をしている
医院に相談に行けば、今後の見通しも
含めて相談できると思います。
まとめ
・早期治療(3歳前後)は、
歯列不正がほぼ確定している症例や
口腔機能発達不全症もあわせて
認められる場合におススメです。
・発達が早い子で2歳半から、
多くは3歳頃から矯正治療ができます。
・場合によっては「6~7歳まで待ちましょう」と
言われることもあります。
症例によって、ベストの矯正開始年齢は異なりますので、
詳しくは直接、ご相談くださいね!
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。