虫歯になりにくい、上手なオヤツの食べ方(食事管理 中編)
2016年9月10日
こんにちは、岩国市のつぼい歯科クリニック 院長の坪井です。
前回は、虫歯になりやすいオヤツの特徴についてお話ししました。
お砂糖たっぷり、歯にひっつく、長時間口の中にある、というところを気を付けていただければと思います。
特に3つめの「長時間口の中にある」というのがなぜいけないか。
虫歯予防のポイントは、いかに口の中が酸性になる時間、つまり、歯が溶ける時間をいかに短くするかが大切です。
食事の最中から、口の中は、歯が溶かされるpH 5.4 以下になるけれど、唾液(つば)の作用により食後40分で元の状態に戻ります。
では、お出かけなどの時に、お砂糖たっぷりの飴をずっと舐めていると、どうなるでしょう。
テレビを見ながら、オヤツをパリパリ。
勉強のお供にジュースをちびちび。
口の中はずーっと酸性のまま、歯は溶けっぱなしです。
ちなみにジュースは歯科医的にはオヤツの仲間扱いです。
ほぼ全種、歯を溶かしてしまいます。野菜ジュースでもです。
虫歯になりやすい飲み物は、また別の日記または動画等で詳しくお話ししたいと思います。
虫歯になりにくい上手なオヤツの食べ方は、逆を心がければいいんです。
虫歯になりにくい上手なおやつの食べ方
①オヤツは「ながら食べ」しない。
②3時のオヤツの時間や、食後のデザートとして、必要量をお皿によそって食卓で食べる。
食事と同じで、オヤツも規則正しい食生活を送ることがとても大事です。
ジュースも、お砂糖たっぷりのものはなるべく避けた上で、野菜ジュースなどを飲ませたい時は食事や3時のオヤツのお供としてあげるとよいでしょう。
食事やオヤツと別タイミングで口に入れるより、同じタイミングの方が、口の中が酸性になる合計時間は短くなります。
次回は歯を溶かす飲み物(お酒もあるよ)についてお話ししていく予定です。
お子さんだけじゃなく、お父さんお母さんも、是非チェックしてくださいね。
お読みいただきありがとうございました。
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虫歯になりやすいオヤツがあると聞きました。どんなものに注意すればいいですか?(食事管理 前編)
2016年9月10日
こんにちは、岩国市のつぼい歯科クリニック 院長の坪井です。
今回は、虫歯予防にとても重要な、食事の管理についてのお話ししたいと思います。
お砂糖が良くないとか、甘いものが虫歯を作るとか、キシリトールが良いとか、聞いたことがあるかと思います。
虫歯はどうして出来るのか
歯が生えてくると、虫歯菌が口の中に定着します。
その虫歯菌の餌は糖分です。
餌である糖分を得ると、虫歯菌は酸を出します。
この酸が、歯を溶かします。歯が溶けた状態が虫歯です。
虫歯になりやすいオヤツの特徴
1)お砂糖=蔗糖(ショ糖、スクロース)がたっぷり
糖分にも色々あって、お砂糖=蔗糖は虫歯菌の大好物、虫歯菌を大増殖させる王者です。
母乳や牛乳に含まれる乳糖や果物に含まれる果糖も糖の仲間ですが、虫歯菌を増やす力は蔗糖に比べるとずっと低いです。
甘い市販のオヤツは、甘味料としてお砂糖を使っていることが多いです。また水飴も書かれている場合もお砂糖が使われています。
ですから、ジュースよりお茶や牛乳、市販のお菓子より果物の方が、虫歯を作りにくいのです。
キシリトールやソルビトールといった代用糖や、マルチトースや還元水飴など虫歯になりにくいよう加工された甘味料を使ったオヤツもあるので、原材料欄を見て選んでくださいね。
ちなみにキシリトールは一度にたくさん食べるとお腹が緩くなりやすい(虫歯菌も人間も消化できないのです)ので注意しましょう。
2)歯にひっつく
虫歯を作りやすいオヤツのもう一つの特徴として「歯にひっつきやすいこと」があります。
飴、キャラメル、ソフトキャンディー、チョコレートなど、お砂糖がたっぷりで、かつ歯にひっつきやすいものは、唾液で簡単に流されずに虫歯菌にじっくりと餌を供給してしまいます。
歯にひっつくオヤツはなるべく避けること、あげるときはお茶や牛乳などと一緒に食べる、食後すぐに歯磨きするなど、工夫しましょう。
3)長時間口の中にある、だらだら食べる
代表格は飴です。口の中で飴をコロコロしているその間、虫歯菌はずっと餌が貰えている状態です。
また、袋ごと飴やチョコなどをもらうと、子供は食べている間ずっと大人しくしていてくれますので、お母さんは大助かりなのですが、虫歯菌にとっても大助かり。
これは本当に虫歯リスクが高いオヤツの食べ方なので、注意してください。
次回は、虫歯予防にとても重要な食事の管理、その食べ方についてお話します。
お読みいただき、ありがとうございました。
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神経に近いところまで進行してしまった虫歯 歯の神経を残す方法♪
2016年9月10日
こんにちは!岩国市のつぼい歯科クリニック 院長の坪井です。
今日は、大きな虫歯を治すときのお話です。
下の写真はの横の歯に大きな虫歯ができてしまっている状態です。
歯の中ほどまで、虫歯が進行していますね。
茶色い虫歯部分は濡れたクッキーのような柔らかさです。
「齲蝕検知液」(うしょくけんちえき)という、虫歯だけ染め出す薬液で何度も染め出しながら、慎重に虫歯を取り除きます。
中央の飴色の部分は、「二次象牙質」と呼ばれる、元は神経があった部分です。大人の虫歯は比較的ゆっくりと進行しますから、体が防御反応を起こして、歯質を作りながら歯の神経を逃がすのです。体ってスゴイですね!
おかげで、かろうじて神経を触らずに済みました。
しかし、削ってできた穴と歯の神経は、まさに「紙一重」!
できれば、神経にはもっと逃げておいて欲しいものです。
このような場合、「水酸化カルシウム製剤」という、神経が歯質を作りながら逃げてくれるのを手伝ってくれるお薬を貼り付けて、その上から詰め物をします。これを「間接覆髄」(紙一重の歯質の上から間接的に、歯髄=神経を覆う、という意味です)と言います。
上からコンポジットレジンと呼ばれる、白い詰め物をしたところです。
1回の受診で治療完了です!
歯の神経を守れて本当に良かったです。
では何故、歯の神経は残したほうが良いのでしょう?
歯が「かたく・もろく」なる
歯の神経がある歯が生きている木の枝とすると、神経を取った歯は枯れ枝のようなもの。
歯への血流が途絶え、枯れた枝のように「かたく・もろく」なるため、割れやすくなってしまいます。
歯が黒っぽく変色してしまう
これは人によって程度が違いますし、変色してくる時期も異なるのですが、変色は歯の神経を取った後の非常にポピュラーな症状の一つです。歯の象牙質とよばれる部分が黒くなってしまうことで起きます。
歯の根っこの病気になりやすい
歯の根の神経は、先端で網目状の構造になっており、治療で一番太い管はキレイにお掃除できるのですが、側枝と呼ばれる細い管は触れません。その側枝に感染源が残ってしまいますと、根っこの病気が再発してしまうことがあります。
まとめ
大きな虫歯の場合でも、神経の保護剤で神経を守れることがある。
歯の神経は、残せるなら残したほうが良い!
でもその前に・・・
大きな虫歯になる前に、早期発見!
予防歯科で、大きな虫歯を未然に防ぎましょう♪
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医院見学♪
2016年9月8日
こんにちは、岩国のつぼい歯科クリニック 院長の坪井です。 今日は、プチ矯正(前歯部のみの部分矯正)で有名な大阪の「あいはら歯科 矯正歯科」さんを見学させて頂きました♪ 「歯科治療は愛!」というキャッチコピーの通り、とってもハートフルな歯科医院さんで、大勢のスタッフさんが丁寧で暖かい診療をされておられました。 予防歯科や訪問歯科も精力的に取り組んでおられ、勉強になりました。 院長の相原先生と♪
さてさて、大阪といえば…食でも楽しみ満載ですね!串カツやお好み焼きなど、捨てがたいB級グルメが盛りだくさん!どれも捨てがたいですね。
事務長とチーフは事前に食い倒れ計画を立てていたようで、言われるがまま阪急ホテルへ移動。 すごい人です!
きっちり食い倒れて参りました。ブッフェ好きの事務長は、前田チーフが一緒に盛り上がってくれて嬉しかったようです。とても美味しかったです♪
内覧会に行ってきました♪
2016年8月29日
こんにちは!つぼい歯科クリニック、院長の坪井です。
今日は、北九州市のひまわり歯科さんの内覧会にお邪魔しましています。
修行時代に大変お世話になった、小倉の上田歯科医院の分院で、今日は懐かしい仲間と久々にお話しできてうれしかったです。
写真は、理事長の上田先生と。
腕に覚えがあり、跳ねっ返りだった勤務医時代の私に上田先生、そして上田歯科医院チーフ衛生士さんの小林さんは「仲間と向き合う」ことを教えてくれた人でした。
独立が決まった時、万歳三唱で喜んで送り出して頂いたことは素晴らしい思い出です。
上田歯科の卒業生として、成長していく上田歯科を見聞きすると、本当に晴れやかな気持ちになりますね。
ひまわり歯科はとってもきれいで、工夫がたくさんのクリニックでした!とても良い刺激をいただいて帰ってきました。
小倉と岩国という離れた土地ではありますが、分院長の吉用(よしもち)先生、そして分院チーフ衛生士さんとなられた小林さんと、お互いのクリニックで切磋琢磨できたら素敵だなと思います♪
♪定期健診について♪
2016年8月1日
こんにちは!岩国市のつぼい歯科クリニック 院長の坪井です。 本日は歯科医院での定期健診の大切さについてお話しします。
写真の歯は、定期健診にいらした方のお口に見つかった虫歯の治療前と治療中、治療後のものです。
この写真は患者さんの了解を得て掲載しています。
(写真1)
(写真2)
(写真3)
(写真4)
治療前の歯(写真1)には、アマルガムという古い金属が入っています。
歯医者が見れば一目で虫歯と分かるのですが (奥の歯と接しているあたりに、虫歯が透けて見えています) 痛みやしみる感覚が無ければ、一般の方で、この状態で 「あ!虫歯がある!」と気づく方はいらっしゃらないでしょう。
この方も、特に痛みなどは無かったのですが、虫歯チェックにいらっしゃって 治療すべき歯があることを初めて知ったそうです。
アマルガムを取り除くと(写真2)虫歯の穴が出てきました。
虫歯を取り除くと(写真3)こんなに大きな穴になっていました。
(ちなみにお隣の歯にも虫歯がありますが、これは後日治療予定です) 下側の穴の黒い部分はアマルガムによる着色で、虫歯ではありません。
黒い=虫歯とは限りませんので、う蝕検知液でしっかり虫歯の部分を染め出して 丁寧に虫歯の部分だけを削り取ります。
最後が治療後(写真4)の状態です。 保険で白い詰め物(コンポジットレジン)を入れたところです。
一日で綺麗に治りました。
もっと大きな虫歯になっているのに気づかず、神経まで虫歯が達してしまっていましたら 一日でこの歯の治療が終わることはありませんでしたし、何よりもっと沢山、歯を削ったり 神経を取ったりと、とてももったいないことになるところでした。
虫歯の早期発見のためにも、ぜひ定期健診にいらっしゃって下さいね。
サプライズ ありがとう♪
2016年7月29日
こんにちは!岩国市のつぼい歯科クリニック 院長の坪井です。
スタッフがサプライズで誕生日のお祝いをしてくれました♪
ドアを開けようとしたら、隙間からこちらを見る目が・・・!!何事!?
と、ちょっぴりドキドキしながら開けると、クラッカーでお祝いしてもらいました。
驚いている写真は、ハッピーバースデーの飾りつけを見て感動しているところです。激写されてしまいました。
ケーキはアンジェリックさんのもので、とってもおいしかったです。
スタッフのみんな、ありがとう!
素敵な刺繍をいただきました♪
2016年7月23日
岩国市のつぼい歯科クリニック 院長の坪井です。
こんにちは!夏休みに入り、暑い日が続いていますね。
当院にもお子様の患者さまがたくさんいらっしゃり、毎日とても活気があります。
本日、患者さまより、涼し気でそれでいて夏らしいさわやかな額入りの刺繍をいただきました♪
本当にありがとうございました。
廊下に飾らせていただきました。
お掃除♪
2016年7月16日
岩国市のつぼい歯科クリニック 院長の坪井です。
すっかり夏になり、つぼい歯科クリニックでは、雑草の成長速度が目覚ましいです!
今日はクリニックの外壁そうじと、草むしりをみんなでやりました♪
みんなでやったらあっという間に終わって、
外壁も駐車場もきれいになり、とても清々しい気持ちで診療ができますね。
長坂信夫先生「瑞宝中綬章」受賞おめでとうございます!
2016年7月16日
こんにちは!岩国市のつぼい歯科クリニック 院長の坪井です。
日曜日は広島大学大学院小児歯科学講座 前教授の長坂先生の瑞宝中綬章受賞 記念講演会でした。
学生時代、そして広島大学病院の職員時代に、長坂先生の特別講義を毎年楽しみにしておりましたものです
今日は学術のテーマではなく、「運」というテーマで医療人として科学者として社会の構成員として、あるべきあり方を、楽しいエピソードを交えながらお話して下さいました。
同門の先生方とも久々にお話しもでき、非常に楽しい1日でした!