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虫歯の治療、その種類・素材色々

2017年1月5日

こんにちは!

岩国のつぼい歯科クリニック 院長の坪井文です。
しばらく、ブログで歯科知識に関するお話から離れてしまっていましたね。
年末年始、つぼい歯科クリニック的にイベントが多くて、お祭り好きな私はとても楽しいです。

以前、保険と自由診療の違いについてお話しました。
今回はつぼい歯科クリニックで採用しております治療の種類とその特徴、費用について具体的にご説明しようと思います。

奥歯の噛み合わせの面だけの小さな虫歯、前歯の歯と歯の間の小さな虫歯

コンポジットレジン(CR)

費用:保険適応で2000円程度

特徴

  • 1回で終わる
  • 白くて見た目が自然
  • 強度はさほどでもないので大きい虫歯には向かない
  • 強化プラスチックなので、着色は起こりやすい。

虫歯のサイズが小さな場合は、保険適応のこの治療法が最有力候補となります。

ただ、虫歯は見た目が小さくても中で大きく広がっていることも多いので、コンポジットレジンが使えるかどうかの事前診断にはレントゲン検査が必要です。

参考ページ 定期検診で虫歯を早期発見後CR充填

奥歯の歯と歯の間の虫歯、ある程度の大きさの虫歯

ジルコニアインレー(つめもの)

3.5万+税

特徴

  • 丈夫、見た目が自然
  • 口腔内写真をラボに送っての色合わせOK
  • 着色は起こりにくい

保険のCAD/CAM冠

冠を外してファイバーコア→形成に3割負担で5000円程度

冠をセットするのに6000円程度

特徴

  • かなり自然な見た目
  • 4番と5番の歯以外は保険が認められていない
  • 強度に劣るので奥歯や入れ歯の土台の歯には向かない
  • 強化プラスチックなので、着色は起こりやすい。

ジルライトクラウン

3.5万+税

以下の2つの項目の特徴があります。

ジルコニアそのものの特徴

  • 削る量が少ない
  • 歯垢が非常につきにくい
  • 着色しにくい

ジルライトクラウンの特徴

  • 当院メニューの白い冠の中で価格が一番安い
  • 色が白すぎる。色が選べない
  • 前歯はNG。

セラミック築造メタルボンド

(冠の外側がセラミック、冠の内側が金属)

4.5万+税

特徴

  • 削る量は保険の冠と同程度
  • ラボに口腔写真を送って色合わせできる
  • 色が気に入らない場合はやり直しができる
  • 形も試作品で確認してから本物の冠をつくることができる

歯垢のつきやすさは保険の冠よりはつきにくいが、ジルコニアよりはつきやすい。
何年も経って歯茎が下がってくると、歯と歯茎の境界に一層黒いラインが出てしまうことがある。

ジルコニアクラウンスタンダード

6万+税

特徴

  • 色見本から色を選べる
  • 前歯はNG
  • 削る量が少ない
  • 歯垢が非常につきにくい

ジルコニアクラウンハイグレード

8万+税

特徴

  • 写真をラボに送って色合わせ可能
  • 透明感は天然の歯と比べて若干劣るものの前歯OK
  • 若い人の前歯だと多少の不自然観あり
  • 40代以上の方だと不自然観は気にならないレベルであることが多い
  • 削る量が少ない
  • 歯垢が非常につきにくい

ジルコニアクラウンエステティック

10万+税

特徴

  • 写真をラボに送って色合わせ可能
  • 透明感あり
  • 前歯OK
  • 若干強度が劣るため、奥歯のブリッジにはあまり向かない
  • 削る量が少ない
  • 歯垢が非常につきにくい

セラミック築造ジルコニアクラウン

(冠の外側がセラミック、冠の内側がジルコニア)

13.5万+税

当院メニューの中で最も自然な仕上がり

特徴

  • 削る量は保険の冠と同程度
  • ラボに口腔写真を送って色合わせできる
  • 色が気に入らない場合はやり直しができる
  • 形も試作品で確認してから本物の冠をつくることができる
  • 歯垢のつきやすさは保険の冠よりはつきにくいが、ジルコニアよりはつきやすい
  • 何年も経って歯茎が下がってきても、歯と歯茎の境界に黒いラインは出にくい

 

写真がないので、わかりにくいと思われる方もいらっしゃると思います。

実際に写真や模型がご覧になりたいという方は、スタッフにお尋ねください。

義歯の発表会に参加してきました♪

2016年12月26日

こんにちは!岩国のつぼい歯科クリニック 院長の坪井文です。

年末は患者さまの駆け込み予約も多く、バタバタしていてブログの更新が遅れてしまいました。

申し訳ありません。

 

12月18日は博多で、河原英雄先生の「箸の文化に適応した総義歯」の発表会に、

前田チーフと共に参加してきました!

 

テーマは「前歯でしっかり咬める入れ歯」です。

多くの歯科医師が集まって症例を発表しあい、よりよい義歯を作るための研鑽を行う会です。

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1人7分という短い時間で次々に発表があるエネルギッシュな発表会で、とても刺激を受けました!

また、当院の待合室にも著書を置かせていただいている小児歯科医の増田純一郎先生の講演会もあり、とても充実した一日でした。

義歯(入れ歯)の勉強会に参加してきました♪

2016年12月3日

こんにちは!岩国のつぼい歯科クリニック 院長の坪井文です。
今日と明日、当院のチーフ衛生士の前田さんと一緒に、博多に総入れ歯の勉強会に参加しています。

博多にせっかく来たので、お昼ごはんはラーメンを食べました♪
おいしかったです。

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入れ歯つくりは非常に奥が深い世界で、食事をしてないときにお口の粘膜にちゃんと引っ付いて安定していても、噛み合わせが甘いと、当然ですが、あまり噛めない入れ歯になってしまいます。

当院でも、特にご高齢の患者様で

  • 顎の骨が非常に薄くなっている
  • 長期間入れ歯を入れていなくて、自分でも昔はどこで嚙んでいたのか覚えていない
  • 骨にコブができていて、入れ歯が当たって痛みやすい

など、難しい症例の方が大勢いらっしゃっています。

写真はチェックバイトという、噛み合わせを記録する方法を私が被験者となって、入れ歯の権威の河原先生に採っていただきながら教えて頂いているところです。

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今日の学びを生かして、よりよい義歯作りをしていきたいと思います!

患者さん1500人♪

2016年11月19日

岩国のつぼい歯科クリニック 院長の坪井文です。

本日、当院に受診された患者さまが1500人を超えました。

 

1500人目は、おうちでもむし歯予防をがんばってくれているお友達、ゆうせい君でした!

今日は虫歯のチェックに当院に来られました。

二人で記念にパチリ☆

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写真は本人・ご家族の許可を得て掲載しています。

 

 

これからも岩国・柳井・大竹・大島地域のみなさまのホームドクターとして、研鑽に努めますので、よろしくお願い申し上げます。

患者さまよりすてきなパンとみかんをいただきました♪

2016年11月19日

岩国市のつぼい歯科クリニック 院長の坪井文です。

患者さまより素敵なパンと、みかんをいただきました!

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パンはクリスマスにピッタリのシナモンが効いていて、レーズンもしっとりで、とてもおいしくいただきました。

切り分けてみんなでいただきました。

 

みかんは、スタッフみんなでお昼のおやつに一つずつおいしくいただいております。

本当にありがとうございました。

宮島♪

2016年11月10日

こんにちは!岩国のつぼい歯科クリニック 院長の坪井文です。

先日宮島にまた行ってきました!

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朝7時に出発し、参拝して9時にはまた宮島口に戻ってきました。

この時間が、宮島は穴場の時間なんです。

 

小鹿がたくさんいるシーズンのようで、親子の鹿がたくさんでとてもかわいかったです。

ひなたぼっこ中の小鹿をなでたら、ちょっと嫌そうでしたが、なでさせてくれました♪

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朝9時くらいから、たくさんの観光客や参拝者の人がどっと宮島に来ていました。

船から降りた時、うえののあなご飯に少し行例ができていたのですが、ほとんど待つことなく買うことができました♪

久しぶりのうえののあなご飯、おいしかったです。

患者さまから素敵な花の刺繍をいただきました♪

2016年10月29日

こんにちは!岩国のつぼい歯科クリニック 院長の坪井文です。

本日、患者さまからコスモスの刺繍をいただきました!

秋にぴったりのやさしい色合いの素敵な額入り刺繍を本当にありがとうございました。

とても癒されます。

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廊下に飾らせていただいています。

矯正の勉強会♪ in 東京

2016年10月19日

こんにちは!岩国のつぼい歯科クリニック 院長の坪井文です。

今日はちょっと個人的なことを書いていきたいと思います。
日曜は東京で矯正の勉強会に参加してきました♪

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上はセクショナルアーチといって、奥歯と横の歯だけにつける装置を作っているところです。

写真の前歯の部分をご覧ください。
前歯に装置が付いていないのが見えますか?
前歯だけでも装置が付いていないと、だいぶ口元の印象が変わります。

全顎の矯正は、横の歯を抜いて、
形状記憶合金の細い丸ワイヤー⇒太い丸ワイヤー⇒角ワイヤー⇒ステンレスの角ワイヤー
というようにワイヤーを順番に変えていきます。

講師の峰先生の方法では、

  1. 歯を抜いた後に奥歯と糸切り歯だけに装置を付ける。
  2. 形状記憶合金の角ワイヤーで糸切り歯を後ろに下げる。
  3. 前歯にも装置をつけていく。

・・・という方法で、とても面白かったです。

設備投資しないといけない治療法なので、多少時間はかかるかもしれませんが、いずれ当院でも導入したいと思っています。

今回の東京のセミナーは前泊して行ったので、すごく荷物が多くて、雨に降られなくて良かったです!
贅沢な悩みなのかもしれませんが、もう1時間早い便があると前泊しなくて済みますので、ANAさんお願いしますっ(><)

次の土曜・日曜は部分入れ歯のセミナーの予定で、大変申し訳ございませんが土曜を休診にさせていただく予定です。ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願い致します。

保険の効く歯科治療と効かない歯科治療 その2

2016年10月18日

こんにちは、岩国のつぼい歯科クリニック 院長の坪井文です。

 

今回は前回に引き続き、保険が効く治療と効かない治療のお話です。

前回、日本の保険制度、金銀パラジウム合金と金に関してお話をしました。

今回は、保険適応がされるものとされないものの基準について説明していきたいと思います。

 

最先端すぎる/研究的側面がある医療

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最先端すぎる医療、研究的側面のある医療とは、まだ効果が十分に立証されていなかったり、論文が少なかったりする治療のことです。

私が広島大学病院の職員だった時、
「がんの治療前、治療中、治療後の患者さんの口腔管理をすることは、患者さんの上気道炎予防や口内炎予防に非常に効果的である」
と体感していた歯科医師は大勢いました。

しかし、本当に効果的であるという論文が少なかったので、がん患者さんの口腔管理に保険は適応されていませんでした。

そこで、複数の研究チームがこの問題を研究し、実際に効果的であるという論文が揃った結果、「周術期口腔機能管理」として健康保険が適応されるようになりました。

この、「体感では効果を感じるけれど、根拠となる論文が無い・少ない」状態の医療というのは本当にたくさんあります。
大学病院では各医局が新しい医療技術の開発を目指して行っています。しかしこれは、医療保険ではなく大学などの「科学研究費」で行うべき、というのが国の立場です。

 

民間の病院や医院でも、患者さんの同意のもと「自由診療」でこうした最先端・研究的治療を行っているところは多いです。
歯科領域ですと、歯周内科(抗生剤で歯周病を治す)などがこれにあたります。
他にも、アメリカで盛んにおこなわれている治療でも日本では実績が少ない治療法を自由診療で、なんてパターンもありますね。

審美的側面が強い医療(見た目の改善が主目的)

代表格は見た目を良くするための矯正治療です。

顎が手術が必要なほど変形している方は「顎変形症」、
生まれつき鼻と口がつながっているお子様は「唇顎口蓋裂」として、
保険で矯正治療を受けることができます。

他にも、いくつかの遺伝病などでは保険で矯正治療を受けることができます。
例外はありますが、「手術が必要なレベルか、そうでないか」が一つの基準と考えて頂いて良いかもしれません。

この基準では
「歯が前に出すぎていて口を閉じても歯が見えてしまう、ただし骨の手術をするほどではない」
のは、病気ではないことになってしまうので、自由診療となります。

他にも、別に虫歯ではないけれど前歯がガタガタしているのが気になるので、被せ物で綺麗に整えたい、というような「背景になる病気が無い治療」もこれにあたります。

 

より安価な方法で代用が効く医療

多くの「綺麗な詰め物・被せ物」がこれにあたります。
綺麗な詰め物・被せ物は審美的側面が強いから自由診療じゃないの?と思われる方もいらっしゃるとは思いますが、そうではありません。

 

例えば、奥歯の小さな虫歯に白い歯科用プラスチック(コンポジットレジンといいます)を詰める場合。
コンポジットレジンは白くて綺麗ですが、保険が効きます(ただし、適応症例を選びます)。

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写真は本人の同意を得て使用しています。
また、横の歯(前から4番目と5番目の歯です)にCAD/CAM冠という、非常に綺麗な白い被せ物を保険で入れることができます。
白くて綺麗でも「安価なら」保険が効くのです・・・

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http://www.tsubasadental.jp/

逆に、金の詰め物や被せ物など、虫歯の再発予防という点では他の追随を許さない非常に優れた材質のものでも、高価な材料は保険が効きません。

白い金属とも呼ばれるジルコニアは非常につるつるした素材です。
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http://blog.livedoor.jp/abedentalclinic/

ジルコニアは硬いながらも、ツルツルすぎてお向かいの歯に咬耗(コウモウ:咬むことでお向かいの歯が削れてしまう状態)を起こさず、歯垢が付着しにくい性質があります。
よって、虫歯の再発が起きにくいという特性がありますが、やはり高価なので保険が効きません。
「金銀パラジウム合金」の詰め物で代用が効くとされています。

 

ここで「代用が効く」というのは、機能回復(咬めるようになる、食べられるようになる、など)に主眼が置かれています。

金・ジルコニアなど材料には

  • 長期的に歯を守る特性
  • 虫歯の再発が起こりにくい特性
  • 白くて綺麗という特性

・・・それぞれの治療法・材料にはいろんな特性がありますが、その特徴の互換性は金銀パラジウムにはありません。

 

もちろん、保険の治療=良くない治療、というわけではありません。

安価であることも立派な特性・長所と言えますし、小さい虫歯などでは自由診療の材料と長期予後でも差が出ないこともあります
(奥歯の噛み合わせの溝だけにできた小さな虫歯の場合などでは、歯医者も自分の家族に保険材料のコンポジットレジンを詰めることも多いでしょう)。

 

大事なのは、治療や材料による特性を理解した上で、患者様ご本人が選ぶことなのではないかと思います。

 

当院では、ご希望の患者様には詰め物・被せ物の治療計画全体と、どういった材質・治療法が選べるのかについてカウンセリングを実施しております。

ご希望の方はお気軽にお申し出ください。

まとめ

保険が効かない治療は以下の通りです。

  • 先進的でデータがまだ少ない治療
  • 見た目を良くする目的の歯列矯正
  • 機能を回復するために、安い代用療法がある

いかがでしたでしょうか?

次回は、当院で扱っている詰め物・被せ物の種類と、それぞれの特徴についてご説明いたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

岩国のやさしい歯医者さん つぼい歯科クリニック

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保険の効く歯科治療と効かない歯科治療その違いは?

2016年10月18日

こんにちは、岩国のつぼい歯科クリニック 院長の坪井文です。

今回は当院で患者様よりよくご質問いただくことをテーマにお送りします。
ズバリ、「保険の治療と、自由診療の治療、どうちがうの?」

保険治療と自費治療の違いとは?

よくある誤解として、「絶対に必要な医療は保険、見た目を良くしたいなら自由診療」というのがあります。
自由診療に見た目の良い綺麗な詰め物や被せ物があるのは事実ですが、綺麗な贅沢品だから保険が効かない、というわけではないのです。

まずは、日本の保険制度の歴史からお話ししていきたいと思います。

日本の保険制度

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戦後すぐのころには医療保険そのものがありませんでしたので、すべてが自由診療でした。

しかし、お金持ちと庶民で、受けられる医療に差があるのは良くないということで、健康保険の制度ができました。

しかし、歯科治療のちょっと特殊な面、「貴金属を使う」という部分に問題がありました。

口の中で使える、割れず錆びたり腐食したりしない詰め物・被せ物の材質として、当時は金以外の選択肢が非常に乏しく(*)、その金がとても高価だったのです。
そこで「金」以外の歯科用金属の研究が行われました。登場したのが「金銀パラジウム合金」という金属です。
(*注: 小さな噛み合わせ面だけの虫歯の場合は、アマルガムという水銀化合物を使うこともできました。)

金銀パラジウム合金は

  • 「詰め物は割れない」
  • 「錆びない・腐食しない」
  • 「金より安い」

という点で、非常に優れていましたので、国は医療保険で使える金属にこれを指定しました。

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http://www.kimurashika.net/

しかし、金銀パラジウム合金には大きな欠点もあります。
それは「硬すぎる」こと。

金と違い、とても硬い金属であるがゆえに、咬む力によって歯が痛んでしまいやすい
象牙の筒に、ピッタリサイズの金属の釘を入れて、体重をかけて釘にぐりぐりと力をかけると、象牙の方が壊れてしまう・・・といえば、イメージしやすいでしょうか。
実際、咬む力はその人の体重相当と言われています。

詰め物は割れませんが、

  • 歯の方が割れる
  • ヒビが入る
  • 詰め物との境目の歯質が壊れて虫歯が再発する

などを起こしやすいです。

この欠点のせいで、医療保険が適応される日本では盛んに使われていますが、日本以外の国ではほぼ使われていないのです。

 

一方、金は最も歴史がある歯科用金属ですが、今なおとても優れた金属として世界中で使用されています。

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http://www.kimurashika.net/

金の優れている点

  • 力が金にかかると伸びるので、詰めた穴にしっかり広がって隙間ができにくいので虫歯が再発しにくい
  • 金が柔らかいので、歯の方が割れたりヒビが入りにくい

差額請求の時代

みんなが歯科用金属として金を使うと、国全体では予算が足りない。
でも、金銀パラジウム合金より、金の方がずっと性質が良い。
保険が効かなくても、良い詰め物を入れたいという患者さんも多かったのです。

ついでに、当時の世情として、保険での歯科の診療報酬が当時の物価などと比較しても安すぎるという背景もあり、国は「報酬が足りない分は差額を請求しても良い」という通達を行いました。
すると、通達があいまいすぎて、勝手にいろんな差額が患者さんに請求されるようなこともあり、揉めに揉めた結果、今の「保険診療」と「自由診療」のルールができたのです。

つまり、保険診療とは、多種多様な歯科治療の選択肢の中で、国が保険適応可と指定した治療だけです。

保険のルールが出来上がってからも、医科でも歯科でも治療技術はどんどん進歩しました。
新しい材料、新しい薬、新しい技術・・・しかし最先端すぎる医療や、研究的側面のある医療、審美的側面の強い医療、より安価な方法で代用が効く医療などは健康保険には相応しくない、というのが国の方針です。

こうして除外された医療が「自由診療」になります。
本当に必要な優れた治療法は保険適用されているはず、と考える方も多いかと思いますが、実はそうでもありません。
日本でしか使われていない金銀パラジウム合金による詰め物は、その代表例かもしれませんね。

歯科医療全般を図にすると以下のようになります。

歯科医療全体

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次回は、保険の効く歯科治療と効かない歯科治療について、どんなものがあるか解説します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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