進路に迷う人に歯科衛生士をおススメしたい。求人倍率23倍!就職に困らない国家資格
2025年9月29日
社会から必要とされる仕事で、好待遇!
ライフワークバランス最高の「一生できる仕事」
こんにちは、つぼい歯科クリニックおとなこども矯正歯科 院長の坪井です。
今日は、歯科衛生士という素晴らしい仕事を解説します。
- 社会から必要とされる医療職
- 専門学校と国家試験ともに、資格取得難易度が比較的やさしい
- 一生働ける
- 日本中どこでも働ける
- AIに置き換わることがない「手に職がつく」仕事
- 産休後も育休後も復帰が簡単
- 力仕事ではなく、夜勤もない
- 歳をとっても続けやすい/長期離職後も復帰しやすい
- 残業なしである職場が多い
- 給与も高水準
- 起業して高収入を目指すことも可能
いかがですか?
進路に迷う高校生や保護者の方、
第二新卒の方、
もう一度学校に入り直してリスキリングを考えておられる方、
やりがいがあってコスパ◎の歯科衛生士について、ぜひ知っていただきたいです!
1)歯科衛生士をおススメする理由
1-1)患者さんの健康を守るやりがいのある仕事
皆さんの周囲には、虫歯も歯周病もゼロという方は、どのくらいいらっしゃいますか?
日本人の歯周病罹患率
4mm以上の歯周ポケット保有者:47.9%(年齢が上がるほど増加)。
日本人の虫歯罹患率
永久歯で「虫歯経験あり」(処置済み or 未処置が1本以上):87.2%(5歳以上の総計)
永久歯で「未処置虫歯あり」:29.7%(= 併有27.4%+未処置のみ2.3%)。
5~14歳では「乳歯または永久歯に虫歯あり」が概ね2~5割
※いずれも厚労省「令和4年(2022)歯科疾患実態調査(概要)」から。
要は、
・日本人の人口の半数が歯周病で、
・虫歯を過去に作ってしまった経験がある人は人口の90%弱。
・子供の20~50%と、大人の30%前後に虫歯がある状態のままになっている
という状況なのです。
歯科衛生士さんのお仕事を一言で表すと「虫歯と歯周病の予防を通して患者さんの健康を守る」こと。
定期的な予防処置やブラッシング指導、歯周治療や口腔機能管理を通して「患者さんの健康を守る、歯を守ることを通して患者さんを全身疾患から守る」ことです。
地域の健康を底上げする、重要な役割を果たしています。
虫歯や歯周病と全身疾患の関係については、こちらの記事をご覧ください。
参考リンク
歯周病が認知症を悪化させる!?アルツハイマーを悪化させる歯周病菌
糖尿病で、お薬を飲んでいても血糖値が安定しない…それは歯石のせいかもしれません。
老いは口から始まる。歯医者が教える要介護にならないためのポイント!
1-2)社会インフラを支える「エッセンシャルワーカー」
歯科衛生士は、厚生労働省が定める医療従事者の一員として、法的・制度的にエッセンシャルワーカーに位置づけられています。
社会インフラの維持と国民の健康保持に欠かせない職種として、求められ続ける職業と言えるでしょう。
1-3)求人倍率23倍の「超売り手市場」
1人の歯科衛生士さんに、23軒の歯科医院が採用したいと手を挙げている状態です。
超売り手市場のため、ご自身のキャリア設計に合わせて職場を選ぶことができます。
全国に6万7,000件ほどある歯科医院や、大学病院、病院口腔外科などが主な活躍の場です。
その他に少しレアな職場としては、歯科医院向けのサービスを提供している会社(コンサルタントや教育ビジネス、秘書サービスなど)や、口腔化粧品や歯ブラシなどの会社などに就職するケースも。
もっとも、新卒で「臨床家以外」の選択肢を選ぶ人は少ない(転職時に臨床経験があった方が有利になるため)印象です。
地域医療から高度医療、在宅ワークからオフィスワーカーまで、志向に合わせたフィールドを選べること、日本中どこに転居しても職場に困らないことが強みです。
1-4)初任給から高給で今後も昇給が期待できる
初任給は全国的に高水準で、経験・技術に応じて昇給しやすい環境です。
求人倍率が高いので、ここ10年でかなり給与水準が上がりましたし、今後もあがっていくと予想されている職です。
2024年の4年制大学卒業のオフィスワーカー全体の初任給平均: 22.5万円
2024年の4年制大学卒業のオフィスワーカー(1000人以上の大企業)の初任給平均: 24.1万円
2024年の歯科衛生士(3年制の専門学校卒業)の初任給平均: 26万円
2025年の歯科衛生士(3年制専門学校卒業)初任給相場 28万円程度
3年制専門学校卒で、AIに置き換えることが出来ない一生のキャリアを手に入れることができ、さらに4年制大学を卒業して大企業に入るよりも初任給水準は高い、それが歯科衛生士です。
1-5)勤務時間内にスキルアップでき、AIに置き換え不可能な「生涯現役」の仕事
歯科医院にもよりますが、スケーリング(歯石除去)、SRP、拡大視野下の臨床、矯正アシスト、口腔機能管理などを段階的に習得できます。
そしてこれらは「AIでの置き換えが不可能」な業務ばかり。
今後20年間で多くの事務系業務、ルーティン業務、簡単な接客系業務、会計業務などがAIと機械に置き換わっていきます。
若い時に頑張って身に着けた知識や技術もAIの普及とともに「AI前提のスキルアップ」ができないと通用しない世の中になっていくと予想されています。
歯科衛生士の業務はAI化も機械化もとても難しいため、若い頃に頑張って習得した技術で、一生働くことができます。
私たちと一緒に、患者さんの笑顔のために働きませんか?
ご興味をお持ちの方は、ぜひ当院の求人情報をご覧ください。
ご応募をお待ちしております。
2)歯科衛生士の職務内容
2-1)歯周病と虫歯の予防・重症化進行阻止
ブラッシング指導、歯周組織検査、歯石除去、SRP(スケーリング・ルートプレーニング)、初期虫歯の管理などを担当。
とくにSRPは歯肉縁下のデブライドメントと根面平滑化を行う高度技能で、予防と治療の要です。
歯科衛生士の一生のキャリアとして、最も価値が高いコア技能と言えるでしょう。
パートナーの転勤などに随行して、別の歯科医院に転職することになっても、この技能さえあれば「ベテラン」として遇されます。
歯科医院見学時のPOINT!
歯周病予防に軸足を置きたい歯科衛生士さんが欲しい「設備」3選!
1.歯科衛生士用の拡大鏡
2.パウダーメンテ用のエアフロー
3.歯科衛生士用の専用ユニットチェアがあるかどうか
精度の高い治療を可能にする拡大鏡や、短時間で綺麗にステイン・プラークの除去を行えるエアーフロー、自分のお気に入りの道具や、個人管理の物品などをチェアサイドに置いて置ける歯科衛生士専用チェアは、なくても歯周病治療・重症化予防処置はもちろんできます。
しかし、あると便利な人気設備です。
2-2)矯正治療
歯科衛生士は、マウスピース矯正(インビザライン等)において、口腔内スキャンや写真撮影、経過記録、アタッチメント装着、装置使用の指導など“主役級”の役割を担います。患者さんのモチベーション支援も重要な仕事です。
患者さんがなりたい自分になっていくのをお手伝いする、とてもやりがいのある業務です。
医院によっては矯正治療をやっていないこともあるので、興味がある方は医院見学時に確認してみましょう。
歯科医院見学時のPOINT!
矯正治療に携わってみたい歯科衛生士さんは確認してみましょう!
1.矯正用3Dスキャナがあるかどうか
2.歯科衛生士の矯正業務の担当はあるかどうか
3.自分が矯正治療を受けてみたい場合、社割や補助制度はあるかどうか
矯正治療をやっている医院の多くで、社員が無料もしくは割引で治療を受けられる制度を設けています。
自分も矯正治療に興味がある場合は、ぜひ見学時に質問してみると良いでしょう!
2-3)診療介助・オペ介助
歯科医師の外来治療やオペの準備と介助を行う仕事です。
「歯科医院の一連の仕事を理解するため」として、昔は1年くらい診療介助をしながら、徐々に歯周病治療/矯正治療の方も担当する…というカリキュラムの医院が多かったと思います。
今は「診療介助からキャリアをスタートさせる医院」と「歯科衛生士のコア業務である歯周病治療からキャリアをスタートさせる医院」が半々といった印象です。
歯科医院のすべての業務を理解できるようになる重要業務ではあります。
しかし診療介助業務は覚えることが膨大な上に、歯科医院ごとにやり方や道具が異なるため、その人の一生のスキルにはなりにくいという側面があります。
そして診療介助が上手でも、歯周病治療(SRP)が上手でなければベテラン歯科衛生士とは扱われません。
そういった歯科衛生士さんのキャリア形成の背景から、先に歯周病治療を集中的にできるように支援して、中堅と呼ばれるポジションになってから本人の希望があれば診療介助業務も覚える、というカリキュラムの歯科医院が近年では増えてきました。
(ちなみに当院も、先に歯周病治療を習得してもらい、その後本人の希望により矯正治療や診療介助に領域を広げていくか、歯周病治療をより極めていくか、決めていただいています)
診療介助業務は、チーム医療の要として安全・精度の高い治療を支える、重要な仕事であることは言うまでもありません。
一方で、ライフスタイルの変更や転職の可能性がある若い歯科衛生士さんにとっては優先度はやや低いかもしれません。
歯科医院見学時のPOINT!
歯周病治療からマスターしたいか?診療介助からマスターしたいか?自分の希望にあったカリキュラムの医院を選びましょう!
1.歯科衛生士の教育カリキュラムがあるかどうか
2.小児メンテナンス、成人のSC、成人のSRPなど、どのくらいの時期で出来るようになるカリキュラムになっているか
3.診療介助、成人SCや成人SRPなど出来ることが増えたら昇給する規定はあるかどうか
カリキュラムを見ると、先輩たちがどのくらいの期間でその業務に従事することが多くて、どのくらいで昇給するかが分かることが多いです。
行き当たりばったりや、見て覚えるスタイルではなく「歯科衛生士の教育に慣れた」歯科医院がキャリアのスタートにおススメです。
長くなってしまったので、今回はここまでにして、次回は
「歯科衛生士に向くのはどんな人?」
「歯科衛生士になる方法」
「歯科衛生士の長期キャリア形成」
というテーマでお送りしたいと思います。
ぜひご覧ください。
7)まとめ
いかがでしたか?
・学び続けられる環境、そしてライフイベントに寄り添う柔軟性を兼ね備えた国家資格です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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