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乳歯の虫歯を予防するために気を付けたい3つのこと

2017年5月16日

こんにちは!岩国のつぼい歯科クリニック 小児歯科専門医の吉村です。

口の中の細菌数はどれくらいかご存知ですか?

お口の中の細菌数は一兆個!?

むし歯とむし歯菌

大人のお口では300-400種類、虫歯の少ない人で2000億個、
口腔ケアのできてない人で、1兆個もの細菌がいるといわれています。

では、お子さんのお口の細菌数はどうでしょうか?

お子さんは個人差、年代差が大きく、細菌数は単純に比べられません。
しかし、お子さんの口の中の細菌の種類は大人と比べて、歯周病の原因となる菌の比率が少ないのですが、虫歯が多い子は大量のむし歯菌がいるといわれています。

私は広島大学で、日々の診療を行いながら口腔細菌の研究も行っておりました。
その時、診療で診るお子さま口の細菌数と虫歯の多さに相関性を感じていました。

むし歯は一種類の菌だけで作られるのではない

虫歯の原因菌はミュータンス連鎖球菌(みゅーたんすれんさきゅうきん)と言われていますが、実はその菌だけでは虫歯を作る力はそんなに強くありません。

けれども、近年ミュータンス菌以外の菌にも感染することで、より大きな虫歯を作ることがわかってきました。

  • ミュータンス菌+ソブライナス菌(ソブリヌス菌)⇒歯と歯の間の虫歯が多くなる
  • ミュータンス菌+ソブライナス菌+乳酸桿菌⇒真っ黒や茶色の、いわゆる大きな虫歯になる

菌もさまざまな種類の菌と協力して、虫歯を作る強力な菌の塊(=歯垢・プラーク)になっているのですね。

むし歯を治して、お口の菌を減らしてもむし歯菌がいなくなるわけではない

虫歯を治して、菌の量をへらしても、一度定着した菌の種類をかえることは難しく、どうしてもある一定の割合では残るといわれています。
つまり虫歯の原因菌の構成は残っているので、そこで少し気を緩めて、たくさん甘いものを食べてしかも磨かないと、再びむし歯菌が増殖してしまい、大きな虫歯を作っちゃうのです。

お口の細菌は家族にうつる

また、お口の細菌は家族にうつっていくといわれています。

歯の萌出と共に、口腔の細菌も定着しだすのですが、その由来は6割がお母さん、2-3割がお父さん等の家族と言われています。

ご家族に虫歯が無ければ、うつってくる細菌も虫歯になりにくい菌の構成になります。
ご家族にたくさんの虫歯があれば、すぐに虫歯になりやすいお口になってしまうのです!
参考 院長ブログ こどもの口の中の虫歯菌はどこからくるの?

むし歯になったら、その後の予防はホント大変

虫歯がゼロの方は、その後のむし歯予防は楽チンで今の生活を維持するだけでいいのですが、
虫歯が多い方は、むし歯ができた原因を取り除く、色々なむし歯予防が必要になります。

たとえば、虫歯になりやすい食生活の改善やハミガキ方法、使用する道具を工夫するなど色々とがんばらなければいけません。
それくらいがんばらないと細菌の構成は変わらないのです!

虫歯になったら、その後の予防がより難しく、大変になるのですね。

まとめ

いかがでしたか?

虫歯予防するために保護者の方が気をつけたい3つのこと

・ まだ虫歯が小さく、菌が少ないうちに、しっかり治療してきめ細かい予防をしましょう
・ お口の細菌は、人によって構成が異なるので、むし歯菌への予防対策は家族全員でしましょう
・ 生え始めの弱いむし歯や永久歯は、できる限りむし歯にしないようにしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

末っ子は虫歯が多い!? 兄弟がいるお子様にありがちな虫歯のできる理由

2017年3月6日

 こんにちは!岩国のつぼい歯科クリニック 院長の坪井文です。

最近、当院に妊婦歯科健診を受けにいらっしゃる方が多くなってきましたので、妊婦さんと赤ちゃんのためのお口の健康冊子をつくってみました。院内で無料配布しておりますので、ご興味がおありの方はもらってくださいね♪

 

 

 

 

 

 

 

 

3月から保育士さんが常駐するようになりましたので、ご出産後も通いやすい体制を整えております。

 今日はお子様にあげるおやつのお話です。

おやつのお話は、以前 虫歯になりやすいおやつがあると聞きました。どんなものに注意すればいいですか?虫歯になりにくい上手なおやつの食べ方についてお話しました。

 

皆さん、お砂糖たっぷりのおやつが虫歯を作るというのは良くご存じで、第一子のときは大抵の方がおやつ管理をしっかりなさいます。

しかし、第二子、第三子が誕生すると…忘れてしまうのです。

 虫歯が多い末っ子あるある ~Aさん宅のおやつ習慣~

 

 

 

 

 

Aさん宅には5歳のお兄ちゃん、2歳半の妹ちゃんがいます。

お兄ちゃんは5歳、そろそろ幼稚園でおやつを貰ったりして、市販のお菓子を口にし始めています。
Aさんも、幼稚園がお菓子を配るということはお菓子を食べるに問題ないからだろうし、実際にお兄ちゃんが市販のお菓子を食べても健診で虫歯の指摘がされないので、問題ないと思っています。

お兄ちゃんはお菓子を買ってあげるよと約束すると、とてもお利口さんにしてくれるので、Aさん宅にはご褒美用のお菓子がいつも置いてあります。

 

2歳の妹ちゃんも、お兄ちゃんがお菓子を貰うのを見て自分も欲しいと主張します。

お兄ちゃんも優しいので、よく妹ちゃんにお菓子を分けてあげます。
二人はお菓子を食べている間は静かにしてくれます。

 

ある日、歯科医院にフッ素を塗りに行ってみると、こう言われました。

「お兄ちゃんには初期虫歯多少ありますのでフッ素を頑張りましょう。
妹ちゃんには虫歯がたくさんありますので治療になります。」
参照記事 削らなくても治るむし歯があるって本当?

 

兄妹は同じおやつを食べていたのに、どうして妹ちゃんだけ虫歯だらけになってしまったのでしょうか?

生えたての歯は虫歯になりやすい

歯はいつも同じ形にみえていても、ミクロの世界では「溶ける(脱灰)」「修復する(再石灰化)」を繰り返しています。

口の中の虫歯菌が、おやつや食事の中の糖分を分解すると酸ができて、その酸が歯を溶かします。
その後、唾液が溶けた歯を修復します。

唾液は、フッ素以上の虫歯予防薬なのです。

それだけではありません。
口の中に酸が無い時も唾液は再石灰化を続けますから、歯は生えてから時間が経つにつれ、より丈夫になっていきます。
つまり、生えたての歯は生えてから何年も経った歯と比べて、虫歯になりやすいのです。

時間と量を決めて与えるおやつと、ご褒美用のおやつは別物!

Aさん宅の場合、お兄ちゃんが市販のおやつを口にし始めたきっかけは、幼稚園で市販のお菓子を食べる機会ができたことです。
幼稚園でゴマプリンや、ゼリーを貰うんだから、もうそろそろ問題ないかな?とAさんが思うのは無理もありません。

しかし、幼稚園ではおやつの時間や量を決めて、規則正しく食べさせています

 

上でもご説明しました通り、歯は「溶ける(脱灰)」「修復する(再石灰化)」を繰り返しています。
脱灰するのは、口の中に食べ物が入っている間+その後40分間と言われています。

不規則におやつを食べさせたり、量を決めずに(袋ごとのお菓子、本人が食べるには多めの量のお菓子など)を与えると、お子様はだらだらと食べてしまいます。すると歯が溶ける時間が長くなりすぎるのです。

 

Aさん宅では、お兄ちゃんはフッ素を頑張れば良い程度の初期虫歯で済みましたが、ご褒美おやつを度々食べる食生活が続けば、初期虫歯が進行して虫歯になってしまう可能性もあるのです。
そして妹ちゃんは、生えたばかりの弱い乳歯が虫歯リスクの高い食生活に耐えられずに虫歯になってしまったのです。

お兄ちゃんは2歳半のころは、2歳児用のおやつを食べていた。妹ちゃんは、2歳にしてチョコやアイスを食べている…

 

上のお子様が市販のお菓子などを食べるようになると、年齢別にお子様のおやつを用意することが困難なため、一番上のお子様の食生活に下のお子様があわせる形になることが良く見られます。

上のお子様がチョコやアイスを食べている姿を見れば、当然、下のお子様も欲しがります。

「これはあなたにはまだ早いのよ」が、幼い下のお子様に通じることは、通常まずありません。

 

ですから、下のお子様の食生活に上のお子様をあわせましょう

下のお子様が2歳半なら、まだ市販の甘いおやつは早すぎます。

果物やオニギリなど、より食事に近い形態のものをあげましょう

 

上のお子様は、年齢があがるにつれ自分の世界を持ち始めます。
お友達とお菓子を食べたり、交換したりすることもあるでしょう。
その世界は大事にしてあげるとして、お家の中に他所で貰ったお菓子を持ち込むことはやめさせましょう

お菓子を持ち帰ったら、いったん保護者の方が預かるようにして下のお子様の前で市販のお菓子を食べさせないようする、保護者の方用のお菓子がある場合は「これは大人の食べ物」と断言してお子様の手の届かない場所にしまうなどすると良いでしょう。

Aさん宅のお話はフィクションですが、当院にいらっしゃる患者様の中にも、ご兄弟・ご姉妹でいらして、下のお子様だけ虫歯がいっぱい…というパターンが多く見られます。

まだ虫歯治療が何のためにするものか理解も出来ない幼いお子様が泣きながら治療を受けるのは、心が痛みますよね。
規則正しい食生活、好ましいおやつ習慣で虫歯ゼロをめざしましょう!

なかなか上手におやつがあげられない、どう工夫すれば忙しい中でもおやつ習慣を改善できるか個別に相談したい、などの場合は当院スタッフにお気軽にご相談くださいね。

まとめ

  • おやつは一番下のお子様の年齢のものにあわせる
  • 規則正しい食生活・おやつ習慣は体にも歯にも優しい
  • 個別にご相談がある方はお気軽にどうぞ★

こどもの口の中の虫歯菌はどこからくるの?

2016年10月5日

岩国市のつぼい歯科クリニック 院長の坪井文です。

今回はお子さんの虫歯菌はどこから来るのか?についてお話していきたいと思います。

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虫歯は感染症

虫歯も歯周病も、ばい菌が引き起こす「感染症」です。
生まれたての赤ちゃんのお口には歯が生えていませんし、歯や歯周ポケットに棲む虫歯菌も歯周病菌も、もちろんまだいません。
では、そういったばい菌はどこから来るのでしょうか?

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虫歯菌の代表格である「ミュータンス連鎖球菌」のDNAを解析して、子供の持つ菌が誰からもらった菌なのかを調べた研究では、お母さん由来が5割強、お父さん由来が3割程度、その他が2割であったそうです。

つまり、8割はお母さんお父さんからもらってしまうんですね。

できればお子さんに虫歯菌はもらって欲しくはないものです。

 

では、どうやったらお子さんが虫歯菌をもらう可能性を下げることができるでしょうか?

ちょっとクイズを考えてみましょう!

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  1. 保護者の方による、お子さんへのチュー禁止。
  2. 味見スプーンに至るまで、徹底的に消毒する。食器共用は止める。
  3. 保護者の方が噛んで柔らかくした食べ物をお子さんに食べさせるのは止める
  4. 保護者の方も虫歯や歯周病をちゃんと治し、家族全員の口の中を綺麗な状態にしておく。

 

正解は3と4です。

特に3は、保護者の方の虫歯菌が直接お子さんのお口に入ってしまいますので、歯科医としてはおススメできません。

1と2も、「こどもが虫歯菌をもらわないようにするには有効じゃないの?」と思った方もいらっしゃるでしょう。

確かに、お子さんの感染防御という視点だけでは良いのですが、情操教育の観点では、保護者の方によるお子さんへのスキンシップが減ってしまうという欠点があります。

虫歯予防も大事ですが、お子さんにとって保護者の方とのスキンシップはかけがえのないもの。

しかも、そこまで徹底してお父さん・お母さんからの感染を防いでも、2割はどこからともなく貰ってきてしまう可能性が残るわけです。
スキンシップを減らさずに、お子さんに虫歯菌をうつす可能性を減らすには・・・

 

そう!4の家族全員で虫歯治療・虫歯予防がとても大切なんです。

主な感染源となる、保護者の方のお口の虫歯菌を減らしてしまおうというわけです。
前回、妊婦さんが虫歯や歯周病を予防した方が良いというお話をしましたが、お母さんだけでなくお父さんも虫歯や歯周病の無い綺麗なお口でいることが、お子さんのために大切なんですね。

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まとめ

  • お子さんのお口の虫歯菌は8割はお父さん・お母さん由来。
  • ご家族全員で虫歯や歯周病を予防・治療しておくことで、お子さんへの感染リスクが減る

いかがでしたか?
次回は「歯石って何?どうしてほっといてはいけないの?」をテーマにお送りします。

 

岩国のやさしい歯医者さん つぼい歯科クリニック

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お子さんを泣かせず上手に歯科医院に通わせるコツとは?

2016年9月23日

こんにちは!岩国市のつぼい歯科クリニック 院長の坪井文です。

今日は、お子さんを上手に歯科医院に連れてきて、治療を受けてもらうために、保護者の方に気を付けていただきたいことについてお話ししたいと思います。

お子さまが上手に歯科クリニックに通えるようになるためには、お子さまと歯科医師・歯科スタッフの信頼関係がとても重要です。

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お子さまと歯科スタッフの信頼関係ができると…

「20秒だけ頑張ろうね。必ず20数えたら終わるからね」
という歯科スタッフからの声かけをお子さまが信じることができるようになります。

この声掛けができるようになると、お子さまがユニットの上でがんばってお口をあけられるようになります。

お子さまとクリニックの信頼関係が築けないと…

  • ユニットに座ってから泣き続けて口をあけてくれない
  • 待合室から診療室に行くまでに泣き続けて、診療室に行ってくれない
  • 自宅からクリニックまでぐずって来られない
  • 治療ができないということに繋がります。

お子さまと歯科スタッフの信頼関係を作るうえで一番大切なポイント

保護者の方が嘘をつかないこと。

保護者の方が優しい気持ちでかけた声かけが、お子さまから見ると「嘘」になってしまうことがあります。

お子さまと歯科医師・歯科スタッフの信頼関係をつくる妨げとなってしまうことがありますので、下記のような声かけにご注意ください。

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お子さまに対して、注意していただきたい保護者の方の声掛け

歯科医師と打ち合わせなしに「今日は注射は無いよ」と約束してしまう。

注射が必要な処置であった場合、お子さまから見ると「嘘をつかれた」ことになってしまいます。

「痛くないよ」「見るだけだよ」「何もしないよ」と声をかけてしまう。

少しでも痛いと感じたり、見る以外のことをするとき、お子さまから見ると「嘘」になります。

 

お子さまが自分から歯科医院に行きたがる環境づくり

どんなに泣いてしまうことになっても、治療を受けたらお子さまをほめてあげてください

どんなに泣いてしまったとしても、お子さま本人なりに治療に向き合い頑張ったのですから、ご自宅でもしっかりほめてあげてください。

また、治療まではできなくても、
「ユニットの椅子に座れた」
「治療台で寝ころがれた」
「お口を開けて見せることができた」など、出来たことをほめてあげてください。

保護者の方からほめられることで、お子さまは治療を頑張れた、できたという達成感と自信を持つことができます。
頑張ったらほめられるという体験を繰り返すことで、よりスムーズに治療を受けることができるようになります。

ご協力をお願い申し上げます。

 

つぼい歯科クリニック 

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歯を溶かす飲み物って?(お酒もあるよ♪)(食事管理 後編)

2016年9月10日

こんにちは、岩国のつぼい歯科クリニック 院長の坪井です。

 さて、虫歯になりにくい食生活のお話、3回目は飲み物がテーマです。

 

お砂糖たっぷりのジュースが虫歯を作るのは、想像しやすいですね。
しかし、ジュースの注意点はそこだけではないんです。

 

ここにコーラと、コーラゼロがあります。

コーラゼロはお砂糖不使用で、虫歯を作らない種類の人工甘味料が使われています。

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さて、問題です。

コーラゼロは歯を①溶かす ②溶かさない

どっちでしょう?

 

糖から虫歯菌が酸を作り、その酸が歯を溶かして虫歯が作られます。

酸が歯を溶かして虫歯になる。

酸が歯を溶かす。

 

さてこの飲み物は…炭「酸」飲料って言いますね。

はい、そうです、酸なので歯を溶かしてしまいます。

飲み物など、虫歯菌以外が原因で歯が溶ける病気を「酸蝕症(うしょくしょう)」と言います。

 

ちなみにお酒でも、シュワシュワ泡立つものは、全部炭酸入りです。

 

私の父は、とても几帳面に歯磨きするんですが、なぜか虫歯が多くて、本人は不思議がっていました。

子供の頃の私も一緒に不思議がっていましたが、今思えば父はビールでのんびり晩酌をして、そのままうたた寝してましたね、しょっちゅう。

晩酌してうたた寝しちゃう派のお父さんは注意です。

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さて、炭酸を含むジュース以外は、どうでしょうか。

ジュースの味を思い出してください。

どれも甘酸っぱいですね。

甘いだけって、実は美味しくないんです。

甘酸っぱい、酸っぱい、酸。

大抵、クエン酸なり、アスコルビン酸なり、酸味の元になる何かが入っています。

100パーセント果汁のジュースは?

やっぱり、酸性です。

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ここで注意していただきたいのは、酸性の飲み物は体に悪いっていう意味では無く、「だらだらと飲むと歯が溶けてしまう」っていうことなんです。

 

では、どう飲めばよいでしょう?

 

だらだら、ちびちび飲んで良いのはお茶や水にしておいて、ジュースなどは「食事や間食に合わせて」飲んで、食後に歯磨きすれば良いんです。  

 ぜひ参考にしてみてください。

 

お読みいただきありがとうございました。

虫歯になりにくい、上手なオヤツの食べ方(食事管理 中編)

2016年9月10日

こんにちは、岩国市のつぼい歯科クリニック 院長の坪井です。

前回は、虫歯になりやすいオヤツの特徴についてお話ししました。
お砂糖たっぷり、歯にひっつく、長時間口の中にある、というところを気を付けていただければと思います。

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特に3つめの「長時間口の中にある」というのがなぜいけないか。

 虫歯予防のポイントは、いかに口の中が酸性になる時間、つまり、歯が溶ける時間をいかに短くするかが大切です。

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食事の最中から、口の中は、歯が溶かされるpH 5.4 以下になるけれど、唾液(つば)の作用により食後40分で元の状態に戻ります。

 

では、お出かけなどの時に、お砂糖たっぷりの飴をずっと舐めていると、どうなるでしょう。

テレビを見ながら、オヤツをパリパリ。

勉強のお供にジュースをちびちび。

口の中はずーっと酸性のまま、歯は溶けっぱなしです。

 

ちなみにジュースは歯科医的にはオヤツの仲間扱いです。
ほぼ全種、歯を溶かしてしまいます。野菜ジュースでもです。

虫歯になりやすい飲み物は、また別の日記または動画等で詳しくお話ししたいと思います。

 

虫歯になりにくい上手なオヤツの食べ方は、逆を心がければいいんです。

虫歯になりにくい上手なおやつの食べ方

①オヤツは「ながら食べ」しない。

②3時のオヤツの時間や、食後のデザートとして、必要量をお皿によそって食卓で食べる。

食事と同じで、オヤツも規則正しい食生活を送ることがとても大事です。

 

ジュースも、お砂糖たっぷりのものはなるべく避けた上で、野菜ジュースなどを飲ませたい時は食事や3時のオヤツのお供としてあげるとよいでしょう。

食事やオヤツと別タイミングで口に入れるより、同じタイミングの方が、口の中が酸性になる合計時間は短くなります。

 

次回は歯を溶かす飲み物(お酒もあるよ)についてお話ししていく予定です。

お子さんだけじゃなく、お父さんお母さんも、是非チェックしてくださいね。

 

お読みいただきありがとうございました。

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虫歯になりやすいオヤツがあると聞きました。どんなものに注意すればいいですか?(食事管理 前編)

2016年9月10日

こんにちは、岩国市のつぼい歯科クリニック 院長の坪井です。

今回は、虫歯予防にとても重要な、食事の管理についてのお話ししたいと思います。

 

お砂糖が良くないとか、甘いものが虫歯を作るとか、キシリトールが良いとか、聞いたことがあるかと思います。

虫歯はどうして出来るのか

歯が生えてくると、虫歯菌が口の中に定着します。

その虫歯菌の餌は糖分です。

餌である糖分を得ると、虫歯菌は酸を出します。

この酸が、歯を溶かします。歯が溶けた状態が虫歯です。

虫歯になりやすいオヤツの特徴

1)お砂糖=蔗糖(ショ糖、スクロース)がたっぷり

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糖分にも色々あって、お砂糖=蔗糖は虫歯菌の大好物、虫歯菌を大増殖させる王者です。
母乳や牛乳に含まれる乳糖や果物に含まれる果糖も糖の仲間ですが、虫歯菌を増やす力は蔗糖に比べるとずっと低いです。

 

甘い市販のオヤツは、甘味料としてお砂糖を使っていることが多いです。また水飴も書かれている場合もお砂糖が使われています。

ですから、ジュースよりお茶や牛乳、市販のお菓子より果物の方が、虫歯を作りにくいのです。

 

キシリトールやソルビトールといった代用糖や、マルチトースや還元水飴など虫歯になりにくいよう加工された甘味料を使ったオヤツもあるので、原材料欄を見て選んでくださいね。
ちなみにキシリトールは一度にたくさん食べるとお腹が緩くなりやすい(虫歯菌も人間も消化できないのです)ので注意しましょう。

2)歯にひっつく

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虫歯を作りやすいオヤツのもう一つの特徴として「歯にひっつきやすいこと」があります。

飴、キャラメル、ソフトキャンディー、チョコレートなど、お砂糖がたっぷりで、かつ歯にひっつきやすいものは、唾液で簡単に流されずに虫歯菌にじっくりと餌を供給してしまいます。

 

歯にひっつくオヤツはなるべく避けること、あげるときはお茶や牛乳などと一緒に食べる、食後すぐに歯磨きするなど、工夫しましょう。

3)長時間口の中にある、だらだら食べる

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代表格はです。口の中で飴をコロコロしているその間、虫歯菌はずっと餌が貰えている状態です。

また、袋ごと飴やチョコなどをもらうと、子供は食べている間ずっと大人しくしていてくれますので、お母さんは大助かりなのですが、虫歯菌にとっても大助かり。

これは本当に虫歯リスクが高いオヤツの食べ方なので、注意してください。

 

次回は、虫歯予防にとても重要な食事の管理、その食べ方についてお話します。

お読みいただき、ありがとうございました。

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1歳半頃に卒乳と言われますが、子供が泣くので心が折れそうです。どうしたらいいですか?

2015年12月11日

こんにちは、つぼい歯科クリニック院長の坪井です。
今回は前回に引き続き、卒乳のお話をします。

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「卒乳のタイミングを逃すと、虫歯になりやすい」ということを前回お話ししていますので、そちらもご覧くださいね。

関連記事
卒乳が遅くなると、こどもが虫歯になりやすいと聞きました。本当ですか?

夜泣きって辛いですよね

卒乳は1歳半を目安にと思って、計画的に頑張って子供の食事リズムをつくり、水分もコップから飲めるようになった。
でも、夜はおっぱいを欲しがる。
おっぱいをあげないと夜泣きをする。親御さんは困りますよね。

私に相談される親御さんも、夜間授乳を辞めるところで夜泣きにあって、困っておられる方が多いです。
でも夜間授乳って、虫歯のことを考えると一番良くないんですね。

「哺乳瓶にお茶作戦」のススメ

親御さんへのアドバイスは、
夜間授乳を求められた場合、しっかりスキンシップをとりながら、哺乳瓶に「赤ちゃん用のお茶」を入れて飲ませてあげる。
それを、とりあえず10日頑張ってみる、ことです。
この時、しっかりスキンシップを取ることがとても大切です。

赤ちゃんが求めているのは「スキンシップ」

卒乳の難しさは、赤ちゃんにとってのおっぱいは単なる食事ではなく、お母さんとのスキンシップという大きな側面があるからでしょう。

昔は虫歯リスクを重視して、「1歳で断乳」が好ましいと言われていたのですが、今は赤ちゃんの発達に応じての
スキンシップを重視して「1歳半で自然に卒乳」という表現に変わりました。

しかし、『自然に卒乳』といっても、子供がいつまでもおっぱいを要求したら?
ママとのコミュニケーションや安心感を求めて、2歳を超えても自然な卒乳が出来ないという場合は悩みどころです。

授乳のスキンシップ効果が重要であることは言うまでもありませんが、それで虫歯を作って歯科医院で大泣きしながら治療を受ける子供を日頃みている歯医者としては、ズルズルと授乳を続けるのはあまりおススメできません。

なるべく計画的に卒乳準備を始め、1歳半には卒乳。
夜間授乳を求められたら哺乳瓶にお茶、
スキンシップはその分たっぷりで!をぜひ頑張ってみてください。

今回のまとめ

  • 夜間授乳には「哺乳瓶にお茶」作戦を。
  • 赤ちゃんが本当に求めているのはスキンシップ
  • おっぱいの代わりのスキンシップをたっぷりと!

岩国市のやさしい歯医者さん・つぼい歯科クリニック 院長の坪井がお送りしました(^^)

卒乳が遅くなると、こどもが虫歯になりやすいと聞きました。本当ですか?

2015年12月10日

こんにちは、つぼい歯科クリニック 院長の坪井です。
今回は卒乳について歯科医師の立場からお話しします。

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卒乳の目安時期

現在では、1歳半が卒乳の目安時期とされています。
卒乳時期が遅くなると、虫歯になりやすいということが研究によりわかっています。

そもそも、虫歯とは?

虫歯は虫歯菌が糖を餌に酸を作り出し、その酸が歯を溶かすことでできます。

甘い飲み物を飲んだ後、歯磨きしないで放っておくと、
口の中がちょっと酸っぱくなったことありますよね。
何故、酸っぱいものを新たに食べてないのに、口の中が酸っぱくなるか?
それは、甘い飲み物に含まれる糖分から、虫歯菌が酸を作っているからなんですね。

虫歯予防のポイントは、いかに口の中が酸性になる時間、
つまり、歯が溶ける時間を短くするか、というのがポイントになります。

歯は溶けたり戻ったりを繰り返している

グラフは食事をした後のお口の中の酸性度(pH)を見たものです。
食べた後すぐ、歯が溶かされるpH 5.4 以下になります。
その後、唾液(つば)の作用により40分で元の状態に戻ります。

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口の中のpHが元に戻ると、唾液の働きで「再石灰化」が起きます。
「再石灰化」とは、唾液の中に含まれるカルシウムが歯に戻っていき、食事で溶けてしまった歯が元に戻ることを言います。
歯はいつも同じ形に見えますが、ミクロの世界では、溶けて戻ってを繰り返しているんですね。

では、だらだらと不規則・頻繁に食べ物を食べたり、糖を含んだ飲み物を飲むとどうなるでしょうか。

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上の図のように、歯が溶ける時間が長くなってしまう、
すなわち虫歯になりやすくなってしまいます。
これは大人でも同じですよ。

夜間授乳は虫歯リスクが高い習慣!

お母さんの母乳には、乳糖と言われる成分が含まれています。
母乳単独ではほとんど虫歯リスクは無いと言われているのですが、
離乳食と併せて摂るようになると、合わせ技で虫歯リスクが上がります。
つまり上の右側の図のように、離乳食と授乳がそれぞれ「食事」として
口を酸性にしてしまい、歯が溶ける時間が非常に長くなってしまうのです。

特に、夜間授乳は虫歯のリスクを跳ね上げてしまうと
言われていますので、注意してくださいね。
夜間授乳については、また改めてご説明します。

今回のまとめ

・卒乳は1歳半を目安に
・糖分の含まれた食べ物・飲み物をだらだらと摂ると虫歯になりやすい
・離乳食期からの夜間授乳は虫歯リスクが高い

それでは、岩国市のやさしい歯医者さん・つぼい歯科クリニック院長 坪井がお送りしました~(^^)

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初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

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