歯を溶かす飲み物って?(お酒もあるよ♪)(食事管理 後編)
2016年9月10日
こんにちは、岩国のつぼい歯科クリニック 院長の坪井です。
さて、虫歯になりにくい食生活のお話、3回目は飲み物がテーマです。
お砂糖たっぷりのジュースが虫歯を作るのは、想像しやすいですね。
しかし、ジュースの注意点はそこだけではないんです。
ここにコーラと、コーラゼロがあります。
コーラゼロはお砂糖不使用で、虫歯を作らない種類の人工甘味料が使われています。
さて、問題です。
コーラゼロは歯を①溶かす ②溶かさない
どっちでしょう?
糖から虫歯菌が酸を作り、その酸が歯を溶かして虫歯が作られます。
酸が歯を溶かして虫歯になる。
酸が歯を溶かす。
さてこの飲み物は…炭「酸」飲料って言いますね。
はい、そうです、酸なので歯を溶かしてしまいます。
飲み物など、虫歯菌以外が原因で歯が溶ける病気を「酸蝕症(うしょくしょう)」と言います。
ちなみにお酒でも、シュワシュワ泡立つものは、全部炭酸入りです。
私の父は、とても几帳面に歯磨きするんですが、なぜか虫歯が多くて、本人は不思議がっていました。
子供の頃の私も一緒に不思議がっていましたが、今思えば父はビールでのんびり晩酌をして、そのままうたた寝してましたね、しょっちゅう。
晩酌してうたた寝しちゃう派のお父さんは注意です。
さて、炭酸を含むジュース以外は、どうでしょうか。
ジュースの味を思い出してください。
どれも甘酸っぱいですね。
甘いだけって、実は美味しくないんです。
甘酸っぱい、酸っぱい、酸。
大抵、クエン酸なり、アスコルビン酸なり、酸味の元になる何かが入っています。
100パーセント果汁のジュースは?
やっぱり、酸性です。
ここで注意していただきたいのは、酸性の飲み物は体に悪いっていう意味では無く、「だらだらと飲むと歯が溶けてしまう」っていうことなんです。
では、どう飲めばよいでしょう?
だらだら、ちびちび飲んで良いのはお茶や水にしておいて、ジュースなどは「食事や間食に合わせて」飲んで、食後に歯磨きすれば良いんです。
ぜひ参考にしてみてください。
お読みいただきありがとうございました。