妊婦さんが歯周病や虫歯を予防した方がいい3つの理由
2016年10月1日
こんにちは!岩国市のつぼい歯科クリニック 院長の坪井文です。
今回は妊婦さんとお口の健康に関してお話していきたいと思います。
妊婦検診に歯科の項目があることをご存知の方は多いかと思います。
どうしてかご存知ですか?
その1 男性より女性の方が歯周病になりやすい。
歯周病菌の中には女性ホルモンがあると繁殖するものがあります。
つまり、思春期や周産期の女性は、女性ホルモンがたくさん出ているので、この時期は歯周病が悪化しやすいのです。
その2 歯周病のある妊婦さんは早産や流産の確率が7.5倍!
歯周病を持っていない妊婦さんに比べ、早産や流産の確立が7.5倍にもなるという報告があります。
(UCLA歯学部マイケル・ニューマン教授グループ2000年発表)
歯周病は生活習慣病。予防が可能です。
女性ホルモンが多い時期であろうと、歯周病菌が少なければ歯周病になりにくくなります。
赤ちゃんのためにも、しっかりと歯周病を予防したいですね。
その3 虫歯ができてしまっても、出産後は忙しくてなかなか受診できない
当院にも、多くの妊婦さんが妊婦検診で来て下さっています。
里帰り出産時の受診で珍しくないパターンなのですが、里帰り中に虫歯をまとめて治す心づもりで、臨月になって検診に来られる場合があります。
虫歯も重度の歯周病も無い場合は全く問題ありません。
ただ、中等度以上の歯周病や、複数の虫歯がある場合はご出産までに治し切ることができないことがありますので、ご注意ください。
もちろん、可能な限りスケジュールに間に合うように治療しますが、虫歯の数が多い場合や、歯の神経の治療が必要なケースなどですと、特に要注意です。
ご出産が終えて初乳のころは赤ちゃんと離れられませんし、なにかとお母さんは忙しくなるもの。
歯科の妊婦検診はできれば早めに受けることをお勧めします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
妊婦さんが歯周病やむし歯を予防した方が良い理由として、
- 女性の方が男性よりも歯周病になりやすいこと
- 妊娠中に歯周病にかかると流産や早産のリスクが7.5倍になること
- 虫歯や歯周病の進行度合いや本数によっては、出産までに治療が終わらない可能性があること
をお話ししました。
次回は、「お子さんのお口の中の虫歯菌はどこからくるの?」というテーマでお送りします。
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