院内研修会
2020年10月30日
こんにちは!つぼい歯科クリニック スタッフの、みゆさんです。
10月に、NDLより先生をお招きして、SRPミドルセミナーに参加しました。
今回は、少し難易度の高い、分岐部を中心に、SRPの理論と実践を先生に教えていただきました。
教えていただいたことを実践して、より、患者さまに安心して、喜んでいただけるSRPを目指していきたいです。
2020年10月30日
こんにちは!つぼい歯科クリニック スタッフの、みゆさんです。
10月に、NDLより先生をお招きして、SRPミドルセミナーに参加しました。
今回は、少し難易度の高い、分岐部を中心に、SRPの理論と実践を先生に教えていただきました。
教えていただいたことを実践して、より、患者さまに安心して、喜んでいただけるSRPを目指していきたいです。
2020年10月14日
あなたはTCHという言葉を聞いたことはありますか?
「初めて聞いた」という方もいれば、ここ数年、歯科関係のブログやコラムでもよく見かける言葉なので、「あ!聞いたことある」「知ってる!」という方もいるかもしれません。
では、なぜTCHがよく言われるようになったのか?
TCHとはそもそもどんな症状で、どんな良くないことを将来引き起こしていくのか。
今回はTCHをテーマにお話していきます。
1日20分以上、上下の歯が触れ合っている習慣を持っている人は、歯がしみたり、痛みが出たり、顎関節症のような症状を引き起こしてしまうことがあります。
TCHとは、Tooth Contacting Habitの略です。
日本語でいうと、歯列接触癖といいます。
口の癖として、上下の歯と歯が当たっているというものです。
食事をしている時、緊張している時、力を込めている時などには上下の歯は当たっていますね。
何かに集中している時なんかも当たっているかもしれません。
その他の時間は上下の歯は当たっていない状態が正常です
リラックスしている状態では上下の歯は、2~3mm離れた状態になっています。
これを安静空隙(あんせいくうげき)と言います。
『1日のうちで上下の歯が接触している時間のトータルでも20分以下にしないといけない』と、患者さんにお伝えすると、
「え!そうなんですか?歯と歯が触れているのが普通の状態だと思っていました」と言われる方も多いです。
「1日20分以上歯を触れ合わせてはいけないということはわかった。
でも、TCHによってどんな悪いことが起こるだろう?」と思われる方もいるかもしれません。
具体的には、
などの症状を引き起こすことがあります。
噛む力は弱くても、時間が長ければTCHに該当します。
弱い力でも長時間当たっているということによって影響が起きてしまうんです。
歯ぎしりは歯に良くないというのは聞いたことがあるかと思いますし、イメージもしやすいですね。
ギリギリと大きな音がなる歯ぎしりは、いかにも歯や顎に悪そうです。
しかし、噛む力が弱くても、長時間やれば悪い影響が出てしまう。
実は歯ぎしりと同じような影響が起こるんです。
歯がすり減ってしまったり、それに伴って起こる今までに治療した歯の詰め物や被せなどに起こる不具合が起きたり、歯が欠けたり割れたり、知覚過敏を起こしてしまったり。
他にも、歯並びに影響がでてしまったり、骨隆起という顎骨にボコボコができてしまったり。
歯だけでなく、頭痛、肩こりといった首回りの症状を引き起こしてしまうこともあるようですね。
私も顎関節症なのでTCHがあるかもしれない、思っています。
一つはスマートフォンやゲームなどで、うつむいている時間が増えたことが原因かもしれないと言っている人もいます。
また、歯ぎしりや食いしばりにも共通しますが、ストレスが原因とも言われています。
リモートワークなどでパソコンの時間が増えた人など、ご自分がTCHでないか一度チェックしてみることも、ご提案します。
では、どうするかというと、当たらないようにするしかないんですよね。
癖なので、治すのはなかなか大変です。
爪噛みなどと同じで、「これをやればすぐ治ります!」という方法は、残念ながら現在のところありません。
対策として、歯を離すことを意識したり、作業の時の姿勢に意識したりするのも良いかと思います。
改善方については、こちらのブログページもありますので、ぜひ参考にしてください。
参考リンク:https://tsuboidental.com/2020/03/28/incho-69/#TCH-3
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2020年10月13日
こんにちは!岩国のつぼい歯科クリニック 小児歯科専門医の吉村です。
当院の場合、多くの患者さんに定期健診でご来院いただいているのですが、『痛くなってから歯医者に行く、僕の小さいころとは違うなあ』と言われる場合があります。今回は定期健診の意義と間隔についてまとめてみました。
検診と健診はそもそも対象が異なります。
検診は、学校、職場など、大きな集団の健康を維持することを目的にしている
どんな集団でも状態がいい人と悪い人が存在します。検診は大きな集団では特に悪い人の検出して、その方に「医療機関へ受診された方が良いですよ」とご案内することを目的にしているのです。
学校検診や職場の検診では、歯医者さんは勉強用のスタンドライトや、懐中電灯、ペンライト、日光などの明かりで口の中を診ます。当然、小さい虫歯は見えないこともあります。しかし、集団の中で重症の方や、早く歯科医院へ受診された方が良い方を検出することが目的ですから、問題とされません。
診療室での健診は、無影灯という特別に明るいライトで口の中を照らし、また唾液や歯垢で見えない部分があれば器具を用いて歯が良く見える状態にして、チェックしますし、必要があればレントゲン検査や、透照診といって光を透かして歯を検査したり、歯の揺れぐあいなどを検査したりします。学校検診や職場の検診とは、まったく違うものなのです。
1960~1970年代のスウェーデンでの研究がベースになっています。
1960年より前のスウェーデンは世界でも有数の砂糖消費国でした。
午後のおやつの習慣はイギリスがイメージ強いですが、北欧各国にもその習慣があり、虫歯も非常に多かったそうです。
そこで、スウェーデンでは1960年代に虫歯とそのリスク因子について大々的な調査が行われ、「虫歯を減らす政策」を実行したのでした。
その時に健診の期間についての議論がなされ、主に歯周病の観点で「健診は3か月間隔」とされました。
現在では、スウェーデンは予防歯科先進国として、80歳の平均の歯の数は21本(スウェーデンは2015年の報告データ。ちなみに日本は、2017年のデータで、80歳で13本が平均)という、非常に素晴らしい結果を出しています。
日本では、このスウェーデンの成果を参考に、3か月間隔がおススメされることが多いのです。ちなみに小児に関しては、その後の研究で、おおむねそれに準ずる期間が勧められています。
虫歯には、慢性のものと、急性のものがあります。
慢性う蝕はその名の通り、数年単位で進行するもので、壮年期に多くみられます。
一方、急性う蝕は数か月~半年単位で進むもので、乳歯や弱若永久歯など、小児期に多くみられます。したがって、子供の虫歯は進行がとても早いのです。
う蝕を確定診断するのはレントゲン検査が必要ですが、数か月で治療の必要が出てくるようなものは間違いなく急性う蝕です。
急性う蝕は
などの条件があれば発生しやすいです。
つぼい歯科クリニックでは、虫歯の治療の場合、虫歯を残さず取りきれるように、ただし削りすぎないように、う蝕検知液を用いています。
虫歯の部分だけが染まる染色液に、虫歯を染めながら治療するんですね。
ただ、虫歯を取り切った場合でも、詰め物の維持できる期間は、その後の口腔衛生状態によります。
歯と詰め物が完全に同じ硬さ、完全に同じ弾性を持つ…ということは無く、違う素材をくっつけている以上、継ぎ目が傷みやすいという性質があります。
継ぎ目がわずかに傷んだあと、いつも磨き残しが少ない口と、いつも磨き残しが多い口では、詰め物の状態が変わってしまうんです。
定期健診を行った場合、岡山大学の研究結果では乳歯の場合も、大幅に詰め物を良い状態に保てた期間が延びたという研究結果が出ています。
フッ素は1900年代にアメリカで有効性が確認された薬物です。薬物といっても、じゃがいもや海藻、牛肉などにも含まれる成分ですが、人工的に薬物として一定以上の濃度を精製している以上、当然いい面と悪い面があるんです。
良い面…虫歯予防効果が高い!
悪い面…一度に大量に摂取すると、中毒になることもある。
フッ素については、こちらに詳しく書いていますので、よろしければ読んでくださいね。
参考 ドクターズブログ:
中毒と聞いてびっくりされた方もいると思いますが、市販のフッ素ジェルは濃度が低く作ってありますので、めったな量では中毒にはなりません。
ただ、歯科医院用のフッ素ジェルの場合、歯科医師や歯科衛生士が「安全性の高い量」を患者さんに使うことが出来るため、ずっと高濃度になっています。
ダメということは無いのですが、歯科医院用と家庭用のフッ素ジェルを併用した方が、効果が高いので、併用をおススメしています。
実は、同じフッ素ジェルでも、家庭用と歯科医院用では作用機序が異なります。
歯科医院用の高濃度フッ素は、濃度が高いためにいきなり歯に入っていかずに、歯のあちこちに「フッ化カルシウム」という形で沈着します。
このフッ化カルシウムが、口の中が酸性に傾いた時(虫歯になりやすい環境の時)に再度溶けて、低濃度のフッ素イオンが作られ、そのフッ素イオンが歯を修復します。
家庭用の低濃度フッ素は、口の中でフッ素イオンに分離して歯を直接修復しますが、歯の表面に留まらないため、効果は一瞬で終わります。
予防効果は高い方が、もちろん良いですが、家庭用フッ素を1日に何度も塗りますか?
さすがに摂取しすぎになってしまいますし、現実的でもありません。
歯科医院用の「長く効く」フッ素に1日歯を守って貰って、就寝前の歯磨き後に家庭用フッ素で「その日の歯のダメージをリセット」するのが効果的だと思います。
お子さんの場合、ある程度の年齢になると、自分でしっかり磨けるように歯科医院でも歯磨き指導をしていきます。
実をいうと、この観点では定期健診の間隔は全く足りない気がします。
お子さんの習い事の多くは1回1時間以上でだいたい毎週ありますよね?
その意味では年4回ぐらいでは軽い刺激ぐらいにしかなっていません。
キチンとした歯磨きを習得するなら毎月、いや毎週でも指導する必要がありますが…そのペースでの歯科医院通いは現実的ではありませんよね。
ですから保護者の方には、ご家庭での復習や仕上げ磨きをぜひ、頑張っていただけたらと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2020年9月30日
こんにちは!スタッフのみやぴーです。
(ブログを書いていたのですが、手違いでアップロードができていませんでした)
当院では、9月の誕生日の人が多いです。
今回は、りょうさんとめぐさんと、キバちゃんとみほさんの4人でした!
ケーキはラポルトルージュさんで。
しほさんが「大人買い楽しい~♪」と言いながら買ってきてくれました。
今回もラポルトルージュさんには、ケーキを個包装+付箋をしていただきまして、本当にありがとうございました。
ケーキも秋のケーキになっていて、とってもおいしかったです!
4人とも、お誕生日おめでとうございます♪
2020年9月24日
こんにちは、つぼい歯科クリニック 歯科医師の松浦です。
今日は、ブラキシズムのお話です。
ブラキシズムとは、睡眠時や覚醒時を問わずに歯を動的、または静的にすり合せたり、噛み締めたりする癖のことを指します。
簡単に言えば、「歯ぎしり・食いしばり」のことですね。
原因としては、ストレスなどの複合的な要因とされています。
ブラキシズムは無意識に行われる癖であり、動作が行われる際には筋肉の異常緊張と、それに伴って、歯および歯の周りの組織への炎症性破壊、更には顎の関節に異常な負荷がかかってしまいます。
ブラキシズムは、その動作形態により3つの型に分類されています。
上下の歯を臼の如くすり合わせる運動(臼磨運動)を行う癖を指します。
ギシギシと音を立て、歯に異常な力が働くので、歯質の崩壊を招きやすいようです。
睡眠時に多く、一般に呼ばれる「歯ぎしり」はグラインディングを指す事が多いとのこと。
上下の歯を静的に強く噛み合わせる動作のことです。
起きている時に無意識にやってしまっていることが多く、自覚症状はもちろん、他覚症状もほとんど無いために発見が遅れがちです。
上下の歯を動的にカチカチと噛み合わせる動作のことです。
頻度としては夜間の出現頻度は8~16%、昼間も含めると8~34%と報告されています。
ブラキシズムの治療法としては咬合調整、マウスピース療法、ストレスマネージメント療法などがあります。
第一選択は、取り外しのできるマウスピース療法(スプリント療法)でしょうか。
咬合調整(かみ合わせを削ったり、盛ったりして調節する治療)は、歯を削ってしまったら戻りませんから、まずはマウスピースから始めることが多いです。
もっとも、削る必要が無く、盛る一択の咬合調整が必要な場合は、そちらから始めることもあります。この2つの治療法は、あくまで対症療法です。
マウスピースは短期的にブラキシズム抑制に効果があるようです。
ですが、すべての患者さんに有効ということでもないようです。しかし、歯を守るという点では効果が期待できる治療です。
歯より先にマウスピースが削れてくれますから、歯が保護されるんです。
あとは顎の関節への負担軽減にも役立ちますね。
ストレスマネージメント療法については…「ストレス」が原因で起こることが多いブラキシズムですから、その元になるストレスを軽減させることができたら、もちろん一番良いとは思います。
が、そんなに簡単にストレスを減らせるなら、苦労は無いんですよね。
原因療法としては、あまり効果的な治療法は見受けられないようです。
ブラキシズムとは異なるのですが、TCHという考え方が近年注目されています。
TCHというのは上下歯列接触癖の英語の頭文字をとったもので、
一日のうち上下の歯の接触している総時間が増えてしまう習癖を指します。
参考リンク
歯医者で「歯ぎしりか食いしばりがありそうですね」と言われたけれど、
思い当たる節がない…それは、TCH(歯列接触癖)かも!?
いろいろな影響を生じてしまう状態であり、顎関節症などへの原因となったりするようです。
これについては、また後日詳しくお伝えしてみようと思います。
いかがでしたか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2020年9月14日
こんにちは!岩国のつぼい歯科クリニック 小児歯科専門医の吉村です。朝晩は少し涼しくなってきましたね。
最近つぼい歯科の小児歯科部門では、虫歯で来院されるお子さんが多くなってきました。
そこで今回は、歯科医院で、小さなお子さんの歯科治療の際に、特に気をつけているポイントについてお話ししようと思います。
言うまでもないことですが、歯科医院で歯を削る時…とくに幼いお子さんの歯を削らねばならないとき、悲しい気持ちになるものです。
やはり、予防が一番大事です。
お子さんの虫歯予防で一番大事なことは…よろしければ、過去の記事をお読みいただけたら嬉しいです。
参考リンク:乳児の虫歯予防のポイントは?歯磨きは何歳からがんばればいいの?
乳児の虫歯予防のポイントは?歯磨きは何歳からがんばればいいの?
要は、「食生活管理とフッ素と歯磨きを頑張りましょうね」というお話です。
優先順位は食生活管理が最優先です。
予防がテーマの記事は今までも沢山書いてきたので、
今回は治療をすると決まってから、問診票などを含め、歯科医師が見ている確認事項、保護者の方に注意して頂きたい事についてまとめます。
発達において、2~3歳と4歳は大きく違います。
3歳はまだいやいや期ですが、4歳になるとある程度自制心がつきます。
これが歯科治療を我慢できることにつながります。
自分の気持ちも言える言語能力も付くため、まだまだ失敗することも多いですが、4歳以降は上手に歯科受診できる可能性があります。
また、歯根の完成度の問題(2~3歳の頃は、まだ乳歯が完成していなくて、神経の治療となってしまうような大きな虫歯の場合は予後が良くないことがあるのです)もあるので、歯科治療は少なくとも3歳、可能であれば4歳以降に行いたいと歯科医師は考えています。
お子さんに限りませんが、治療の前に確認すべきことに、アレルギーと持病があります。
大人と違い、アレルギー症状は非常に強く出る場合が多く、また持病も心臓疾患など重症なものを見かける場合が多いです。
また、大人は気分が悪くなったりアレルギー症状が出たときに、自分の身に何が起きているのか訴えることができます。
しかし、子ども、特に治療が怖くてパニックを起こして号泣しているお子さん場合、アレルギーによる気分不良かどうか、まず分かりません。
歯科医院におけるお子さんの死亡事故の場合、
「泣いて、泣きつかれて寝たのかな?」
と思ったら(アレルギー症状もしくは異物による窒息で)意識レベルが下がっていた、というケースが目立ちます。
したがって、これら2点は、子どもの場合は、生命の問題に直結する可能性があるので、とても重要です。
ちなみに4歳を超えると、パニックで号泣するケースは少なくなっていきます。泣くのですが「嫌だよ、やめさせてよ!」と保護者に訴えるための号泣が多くなります。
治療の必要性をお子さんご本人が理解し、協力してくれるようになれば、もし何かあった時でも「あれ?治療中だけど、いつもと様子が違う!?」と歯科医師や保護者の方が気づくこともできるのです。
大人は、苦手なこと、止めてほしいことを、言葉で伝えることができます。
歯科治療に納得していないお子さんの場合は、何か特定の、特に嫌なことがあって、それを止めて欲しい場合でも「いや~~~やめて~~~」という表現になってしまうことも、少なくありません。
しかし、実は苦手な部分が、下記のどれかに偏っていることも多いのです。
歯科治療においては、道具を多く使います。
体に多く触れたりするもの、振動が多い機械や、音がうるさい機械、術野を明るく照らすための光、どれもあります。
結局どれも使うのですが、その使用頻度は歯科医師がコントロールできます。
また、どれが苦手なのかは、保護者の方との会話の中で、ヒントを見つけられる場合が多くあります。
恐怖の多くは理解不足、知識不足からきます。
何がされるか分からないから、怖いのです。
例えば、
お化け屋敷も、明るくて良く見えて、どのタイミングで何が来るか分かっていたら、そんなに怖くないですよね?
それと同じです。
つぼい歯科では、最初の1回はトレーニングに充てています。
TSD法(テル・ショウ・ドゥー法 Tell Show Do=言って 見せて やらせてみる)という手法です。
系統的に経験させることで「理解させ」ることで、怖い気持ちにさせにくくする狙いがあります。
参考リンク:お子さんの歯医者さんトレーニングってどんなことをするの?
お子さんの歯医者さんトレーニングってどんなことをするの?
一度体験するとできることも多くありますし、できたことを保護者、歯科医師側(術者)の両方から褒められて、達成感を得て、次回もがんばる自信をつけさせるのです。
この達成感と自信が、次回につながります。
また、「子どもに嘘をつかない」声掛けを意識することも大切です。
『痛くないよ』などの声掛けは、少しでも「痛い」とお子さんが感じてしまった場合、術者との信頼関係が失われます。
麻酔などはどうしても最初は少し痛いので、100%痛くしないのは無理です。
つぼい歯科では、あらかじめその点を説明し、同意を得てから治療しています。歯科治療への理解と、これらの約束事が、次へつながります。
何卒ご理解をよろしくお願いいたします。
虫歯になりやすいハイリスクの時期は、
の3回くらいです。
3-4歳で咬み合わせの面の虫歯を治したお子さんは、生活習慣が変わらなければ、5-6歳で、歯と歯の間の様子を見ていた部分が虫歯になるケースも多いです。
また、その時期に虫歯を進行させずにすんだとしても、中~高校性になって、部活でスポーツドリンクを飲んだりし始めて、急に虫歯を作ってしまうこともあります。
以上により、予防のためには、定期的なチェックとフッ素塗布が欠かせません。
ぜひ、むし歯ゼロで大人になるために、早期治療と、その後の管理(メンテナンス)を心掛けていただけると嬉しいです!
いかがでしたか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2020年8月31日
こんにちは!つぼい歯科クリニック スタッフのしほさんです。
8月25日に、河口ドクターと前田チーフのお誕生日会を行いました!
今回もケーキはラポルトルージュさんで。
毎回ケーキを一つずつ箱に詰めてくださって、本当にありがとうございます。
今回は「外からでもなんのケーキがわかるようにしておきましょうか?」と言ってくださいまして、箱に詰めるだけでも大変なのに、一つずつケーキの名前を付箋でつけてくださいました。
スタッフみんなで「私はこれがいいな~」と、ケーキ選びで盛り上がりました!
もちろんケーキはとってもおいしかったです。
河口先生、前田チーフ、お誕生日おめでとうございます。
2020年8月20日
こんにちは!つぼい歯科クリニック スタッフのう~ちゃんです。
網戸の設置工事と、レントゲン室増設と、CTを導入しました。
1番診療室から6番診療室側の廊下窓
7番診療室から12番診療室側の廊下窓
増築した第2レントゲン室(パノラマ、セファロ用)
網戸に関しては、新型コロナウイルス感染対策で窓を開放すると、虫が入ってくるので設置しました。
3,4番診療室側の窓と、8番9番診療室前の窓を開放すると、院内に風が吹き抜けています。(ただし、吹き抜ける風は熱風です。エアコンを全機限界まで稼働させていますが、患者さまにはご迷惑をおかけしております。)
夏には間に合いませんでしたが、冬に向けて、24時間換気システムも導入できないか検討中です。
また、「インプラント手術前に他の病院にCTを撮影しに行くのが、とても負担だ」という患者さまの声をたくさんいただいておりました。
当院としても、とても心苦しかったので、やっとCTを導入することができて、とてもうれしいです!
レントゲン室も2室になり、パノラマレントゲンが2台になりました。
院内レントゲン撮影待ちのお時間を頂戴していたのが、少し改善されるのではないかと思います。
下記は歯科医師会のHPの情報です。
新型コロナウイルス感染予防に、新型コロナウイルスに感染してしまった場合の重症化予防に、口腔ケアが効果があるという内容です。
https://www.jda.or.jp/corona/Tooth-and-mouth-health.html
当院も、引き続き感染予防対策をしっかり行いつつ、患者さまへ積極的に口腔ケアをおすすめしております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2020年8月9日
こんにちは!つぼい歯科クリニック 歯科医師の松浦です。
突然ですが、お口の中に少し唾液を溜めて、上を向いてみてください。
むせた方…それは「誤嚥」です!
食べ物や飲み物でむせた経験は、あなたにもきっとあると思います。
人間の喉は、途中で食道(食べ物や飲み物を胃に送る道)と気道(空気を肺に送る道)に枝分かれしています。
喉頭蓋という、可動式のフタのような器官が「食べ物が食道に行くように、気道をふさぐ」ために、気管に食べ物や飲み物が行かないのです。
「むせる」とは、食道ではなく気道の方に、食べ物や飲み物が入ってしまったときに、気道から食道にむけて追い出そうとして起こる反応です。
「むせる」ことが出来るので、気管や肺に異物が入り込まないで済むんですね。
では、「むせる」ことが出来ないと、どうなるでしょうか?
高齢者になると、喉の筋力が低下して上手にむせることが出来なくなってしまう方も少なくありません。
肺炎は、高齢者ほど多く、さらに重大な結果を引き起こしてしまいます。
高齢者の肺炎のうち1/3程度が誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)と言われていますから、ご高齢の方にとってはとても身近な病気です。
「そもそも、どうして食道と気道が合流しているの?」
「ほかの動物がむせているところ、そういえば見たことない…」
そうなんです。
誤嚥は人間が2足歩行となった弊害といえます。
2足歩行によって食べ物と、呼気が同じ所を通るように変化してしまった結果、人間の喉はとても複雑な作りになってしまっているのです。
誤嚥(ごえん)により、口腔内細菌などが肺に入ることで起こる肺炎を、誤嚥性肺炎といいます。
歯垢(しこう、プラーク)の中には、大量の細菌が棲息していて、唾や食べ物・飲み物などを誤嚥することで、口腔内の細菌が肺に運ばれてしまうのです。
自分でも出来る「誤嚥性肺炎予防」というと、やはり口腔内の細菌数を減らすことが一番ではないでしょうか。
歯周病なども、口腔内の細菌感染です。
歯を残すことは、もちろんとても大事なのですが(80歳で20本以上の歯が残っている人の、要介護度は低いことがわかっています。
歯を減らさずにおくことは、健康寿命を伸ばすためにも、とても重要です!)
参考リンク:歯科と糖尿病、脳血管障害、要介護度は関係が深い!?あれこれ関わっているお口の病気
一方で、歯が多く残っているということは、しっかりとしたケアをしないと、汚れやすい環境を作りやすいと言うことでもあります。
歯磨きの方法、苦手な部分に対する対処方法などを、歯科医院においてレクチャーを受けてみる、というのもおススメです。
歯磨きは子どもの頃からやっていますから、簡単に思っている人は多いのではないでしょうか?
では、あなたのまわりに「虫歯も歯周病も、1本もない!経験したこともない!」という方はおられるでしょうか?
おそらく、めったに居ないはずなのです。
統計上、日本人の8割以上の方が歯肉炎・歯周病を持っていることが分かっています。虫歯を経験した人も入れると、ほぼ100%に近くなると思います。
これらの病気にならないための歯磨きは、大人にとっても、とても難しいのです。
当院では、POICウォーターという次亜塩素酸水や、ネオステリングリーンというベンゼトニウム塩化物製剤のうがい薬を、よく使っていただいております。
入れ歯の表面にも、細菌がカビはたくさん繁殖します。
適切なケア、手入れが必要です。
義歯ブラシでの洗浄と、義歯洗浄剤での消毒など、ちゃんとしたお手入れ方法があります。
もし、不安がある方はお気軽にご質問くださいね。
介護が必要な方など、自力でのお手入れや、ご家族によるお手入れが難しい場合は歯科医師・歯科衛生士による訪問歯科診療をご利用いただくと良いでしょう。
口腔ケアのあるなしで、誤嚥性肺炎のリスクに違いがあるようです。
お口の中の専門家として、お手伝いできることもあると思いますので、気軽にご相談くださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2020年8月8日
こんにちは!岩国のつぼい歯科クリニック 小児歯科専門医の吉村です。
夏ですね。これまでは「キンチョウの夏」といえば風情ある蚊取り線香を連想しましたが、今年はコロナ禍による「緊張(きんちょう)の夏」です…。
本当に、いつ終わるのでしょう…。
最近、『歯が生えない』などの相談をいただくことがあります。
レントゲンで調べてみると「もうすぐ生えそうです」という場合の方が多いです。
しかし、自力で歯が生えてくるには難しい状況のお子さんもいます。
歯が自力で生え変わる場合と、そうでない場合は、どう違うのでしょうか?
今回は、歯(特に永久歯)の生えない原因と対策について、お話していきます。
歯は体の生理的な年齢を表すようなところがあり、第二次性徴の時期などに大きな影響を受けます。
背が伸びるのが早い子とゆっくりな子がいるように、単純に生えてくるスピードがゆっくりである、というケースです。
全体のレントゲンを撮影し、左右対称に観察して差がなければ、歯がなかなか生えてこなくても心配ない場合がほとんどです。
乳歯はダメージを受けた場合、早く抜けてしまいます。
特に大きな虫歯や怪我などにより神経の処置をした場合、うまくいっても一年程度早く抜けてしまう場合があります。
乳歯が早く抜けた部分は、骨(歯槽骨)も粘膜も治癒します。
しかし、これが生えてこようとする永久歯にとっては「少し硬め」であり「生えるために溶かすのに苦労する」という側面があります。
通常の生え替わりの場合、揺れている乳歯の下は、粘膜や骨があまりありません。
そして、乳歯の根っこが溶けてできたスペースに生えようとしている永久歯が収まっています。
それに比べて、「ちゃんと治癒した」粘膜や骨は、しっかり厚みもあります。
よって、永久歯にとっては溶かして生えるのが大変なのです。
このような場合は、自力で生えることを期待して様子を見る場合が多いです。
歯肉が邪魔をしている場合は、少し切れ目を入れて永久歯が生えやすくしてあげる処置をすることがあります。
「乳歯のうちはスキッ歯が普通」と、聞いたことはありませんか?
乳歯に比べ永久歯は1.2~1.5倍も大きいため、この隙間を利用して永久歯と乳歯が生え変わっていきます。
ただし、スペースが足りなくなってしまう場合もあります。
それは大きく分けて、下の3つです。
その場合、スペース不足のひずみは犬歯の生えるスペースに偏り、八重歯となってしまうことがあります。
犬歯の頬側は骨の厚みがあり、歯も移動しながら生えるため、八重歯になりそうな場合は、生えるのが遅れることも少なくありません。
この場合、矯正も視野に入りますので、歯科での相談が必要です。
隣の歯が矮小歯など、歯の成熟度や大きさに異常がある場合、隣の歯の萌出も遅れる場合があります。
どうして歯の萌出が遅れるのか、そのメカニズムは分かっていません。
また、過剰歯や歯牙腫など、異常な構造物がある場合、永久歯はすぐに生えることができなくなってしまいます。
この場合、手術を伴う矯正治療が必要となる場合が多いですので、歯科での相談が必要です。
永久歯は、乳歯が早く抜けて骨がしっかりある、あるいは乳歯をケガしたことがある、などの「過去の出来事」でも生えにくくなったりします。
また、邪魔な構造物があってもダメ、顎骨の異常(弱い部分)があるとすぐに生える向き(萌出方向)を変えてしまう…と、とても繊細です。
気になりだして一般的に3か月~半年で生えないと、上に示したような異常が見つかる場合が多いです。
永久歯の自然に生える力があるのは、歯が生え始めて1年~2年ぐらいです。
そのタイミングを生かして、抜歯なり手術こみの矯正なりをすることが重要です。
手術や矯正などをお子さんが嫌がっているので、本来生え変わらないといけない時期になっている乳歯をいつまでも大事にする…、
ということも、小児歯科専門医として「あまり好ましくない」と感じています。
いずれにしても個別のケース分析が重要です。
定期的な歯科受診を受けることで、本来生え替わる時期に入っている乳歯が無いか、その乳歯は自力で永久歯に生え変わってくれるのか、管理することが重要だと考えます。
いかがでしたか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。ご興味がある方は下記からお問い合わせください。
料金体系は、料金表をご参照ください。