6歳ぐらいの子どもと矯正治療について
2018年12月25日
こんにちは!岩国のつぼい歯科クリニック 小児歯科専門医の吉村剛です。
今年も年の瀬になりました。
今年一年皆様には大変お世話になり、ありがとうございました。
いい子のみんなのところにはサンタさんがやってきたよね⁉
つぼい歯科クリニックでは、定期的に健診を行い、皆さんの歯の健康を保つ努力をしておりますが、虫歯の心配と共に、よくあるのが歯並びの心配です。
最近も保護者の方から「遺伝で歯並びが悪くなる可能性が心配です」「現在の乳歯の隙間が狭いのが心配です」というご相談をよく受けます。
そこで、今回は歯並びをテーマにお話ししていきます。
歯並びが悪くなる原因とは
歯並びはいろいろな要素がありますが、やはり家族の中で似通ってきます。
ご家族で似たような歯並びになる原因としては、遺伝と、同じような生活習慣をしていることがあげられます。
遺伝によるもの
・歯の大きさ
・顎のバランス、大きさ
生活習慣によるもの
・口呼吸
・指しゃぶりなどの癖
・姿勢
歯の大きさと、顎のバランスで歯並びは半分決まります。
その他のアレルギー・体質・性格・姿勢などの因子や食生活も、家族間ではなにかしら似通っているので、家族間で似たような歯並びになりやすいです。
次に、歯並びに関するご相談でよく受けるものに
「歯並び治療はいつごろから行うのがよいのでしょうか?」というものがあります。
歯並び治療を行うのに適した時期とは?
こちらは歯並びの状態や、お子さまの年齢、治療への協力度などによって変わってきます。
不正咬合にも、様々な状態や種類があるので、一概にも言えませんが、かなり重度な場合、中程度な場合、軽度な場合に分けられ、治療法も異なります。
軽度~中程度な場合
顎の拡大や簡単な矯正装置で改善する場合もあります。
重度な場合
顎の拡大だけでは無理で、抜歯を伴う矯正が必要となるケースも多いです。
2~4歳
早期治療ではマウスピースを用いたり、低年齢から始めることができる歯並びを良くするトレーニングを行うこともあります。
6歳~7歳ぐらい
下顎4本、上顎2-4本の前歯が交換する頃だと、歯並びも将来的な予測ができますので、かなり精度の高い治療が可能となります。
軽度や中程度の不正咬合の場合、それだけで治療が完了する場合もあります。
12歳ぐらい
永久歯に生え変われば、もはや咬合としては95%ぐらい完成しているので、抜歯を含めたすべての治療が可能となります。
以上のように、矯正治療はお子さんの状態と時期の組み合わせにより、治療パターンは少なくとも10~12通りぐらいありえます。
我々歯科医師はその中でなるべくベストなパターンを診断し、そのメリット、デメリットをお伝えします。
そういう私も矯正治療を受けた経験があり、今となってはよかったなと思っています。
治療としては、健康保険がきかず自由診療となりますが、その成果は一生ものの価値があると思います。
いずれにしても、お子さまの歯並び矯正治療は、保護者の方の積極的な協力がないと難しいケースも多いです。
そのため、保護者の方にもしっかりとした説明をさせていただいております。
歯並びの矯正にご興味のある保護者の方は、まずはお気軽にご質問ください。
まとめ
いかがでしたか?
- 歯並び・咬合は遺伝要素と生活習慣がかなり強く表れてくる。
- 不正咬合の程度や年齢によって治療のパターン、やり方はいろいろあり得る。
- 適切なやり方の矯正をタイミングよくするのが重要ですので、定期検診を行いながら、適切なタイミングを待って矯正を行うのが良いでしょう。
まずはお気軽にお問合せください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。