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歯周病安定期治療ってな~んだ!?定期的に歯石除去をした方が良い理由。

2023年4月2日

1)どうして、定期的に歯医者さんで歯石除去をした方が良いのか?

 

こんにちは、岩国市のつぼい歯科クリニック歯科医師の荒田です。

 

当院に限らず多くの歯科医院で、

虫歯治療が終わり歯医者から解放されたと

思ったタイミングで

「定期的に、歯石を取りに来てくださいね」と

言われる経験をされたことはありませんか?

 

当院でも同様に、患者さんの歯茎の状態によって

必要な感覚で歯茎の安定期治療

おススメしています。

2)歯茎の安定期治療って何!?

 

 

歯周病は、歯石によって引き起こされる病気です。

 

では歯石を除去したら

きれいさっぱり完治するか!?

…というと、なかなかそうもいかないのです。

 

一度、歯槽骨(歯の周りの骨)が

溶けてしまうと、、炎症が治まっても

歯周ポケットが3〜4mm以下に戻らず

汚れが再付着したり、免疫力が下がった時に

再び腫れたりすることがあります。

 

ですから、歯茎が安定した状態を

長く保てるように

定期的に汚れを除去したり

再付着した歯石を取り除いたり

した方が良いのです。

 

歯石については、こちらの記事を

ご参考にしていただけると嬉しいです。

(参考リンク)歯石って何?どうしてほっといてはいけないの?

 

 

歯石は古い歯垢が石灰化したものであり、

磨き残しを少なくして

歯石が付きにくくすることや、

定期的に歯石除去を行うことが大切です。

 

3)歯周安定期治療なんて言葉、言われたことないけれど!?

 

ごもっともな感想です。

以前から、定期的に歯石は取った方が

良いということは分かっており、

昔は保険の

「スケーリング」

「再スケーリング」

「SRP」

「再SRP」

などの項目で行われていましたが、

現在は一定のルールの元

「歯周安定期治療」という項目で

まとめられました。

 

要は、ただの保険制度の問題なので、

どこの医院でも

「定期的に歯の汚れを取りにきてくださいね」とか

「次回は〇月に歯石を取りに来てくださいね」とか

患者さんには説明していると思います。

 

4)歯周安定期治療で受診したときに一緒にやっていること

 

一番の目的は、歯茎が

再度炎症を起こさないよう、

歯石や歯垢を除去することではありますが

同時に以下のようなこともしています。

 

・歯周病検査

・虫歯チェック

・詰め物が劣化していないか、浮いていないかなどのチェック

・削らなくて良い範囲の初期虫歯の管理やフッ素塗布

・機械的歯面清掃

・歯磨き指導

・粘膜チェック(口腔癌や口腔粘膜疾患が無いかのチェック)

・口腔機能のチェック(噛む能力や、飲み込む能力は問題ないか)

 

結構、いろんなことをチェックしているんですよ。

 

削らなくてよい初期虫歯については、こちらもご覧ください。

削らなくても治る虫歯があるって本当?

 

5)歯科衛生士による歯磨き指導

 

前述の「一緒にやっているアレコレ」の中で

最も大事なのは歯磨き指導です。

 

歯周病の予防には日々の歯磨きが

非常に大きなウェイトを占めます。

そのため、歯科医院で定期的に

歯石や歯垢を除去するだけでなく、

ご自身の磨き方の「癖」を直したり

どこに汚れが付きやすいかをご確認いただいたり

といったことが、とても大事です。

 

歯科衛生士は一人ひとりに合わせた

アドバイスをさせていただいておりますから

ぜひ、日々の歯磨きに取り入れてみてくださいね。

 

まとめ

・定期的に歯石や歯垢を歯科医院で取り除きましょう

・日々の歯磨きに、歯科衛生士のアドバイスを生かしましょう

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

老いは口から始まる。歯医者が教える要介護にならないためのポイント!

2023年4月1日

医科・歯科・介護の世界で注目されている「口腔機能低下症」。

別名「オーラルフレイル」と言います。

あなたはこの言葉を聞いたことがありますか?

あんまり記憶にない単語なのではないでしょうか。

 

こんにちは、岩国市のつぼい歯科クリニック 歯科医師の荒田です。

今日は「老いは口から始まる。老いを防ぐためのポイント」について

お話ししていこうと思います。

 

1)人は口から老いる

 

口腔機能低下症とは、加齢に伴い

噛む、飲み込む、話すなどの機能が低下する症状のことです。

口周りの筋肉や舌の運動能力や筋力が低下するため、

ムセや誤嚥、咀嚼が不十分などの症状が重なって現れます。

 

自覚症状としては、

・むせることが増えた

・飲み込みが困難になった

・噛みにくくなったと

いった感覚があります。

 

機能が低下し続けると、栄養状態が悪化し、

口腔機能だけでなく全身の機能も低下してきて

しまいます。

この、全身の機能が老いにより低下した状態を

フレイルと言います。

 

つまり、フレイルの前段階がオーラルフレイルなのです。

まさに「人は口から老いる」のです。

 

2)人は口から若返る

  *ただしトレーニングすればの話

 

フレイルという状態は、訓練で回復可能であるとされていますが、

身体の機能障害まで進行してしまうと、回復は非常に困難になります。

 

逆に言えば、「フレイル」の前段階である「オーラルフレイル」の状態になりかけたら、

訓練して回復することで、老いによる要介護の状態になりにくくなるのです

 

ですから、「口腔機能低下症」の検査や訓練が

健康保険でカバーされているんですね。

 

口腔機能低下症はセルフチェックできますから、

よろしければ試してみてくださいね。

 

むせる、飲み込みにくい、舌がもつれる…オーラルフレイルの自己チェックをしてみよう!

https://tsuboidental.com/blogs/archives/date/2019/05

 

3)噛むということ、飲み込むということ

 

噛むためには、口を上下左右に動かし、

適切な力で噛むための筋肉が必要です。

また、食物を歯の上に送るための舌の動きや、

食べ物を唾液と混ぜ合わせて塊にする舌の動きなどが必要です。

そして魚の骨などを察知するための反射反応や、

歯で噛んですりつぶすための歯(または入れ歯)が必要になります。

これらの機能が連動して初めて「噛む」が成立します。

 

では、飲み込むということはどうでしょうか。

 

食べ物を唾液と混ぜ合わせて

塊にしたものを喉の奥に送る舌の動きや、

食べ物を食道に送るための

咽頭や喉頭蓋の動きが必要です。

さらに、気道に誤って食べ物が

入らないようにするために、

ムセることで誤嚥を防ぐ働きがあります。

 

食べることはとても複雑な機能が組み合わさって成立しています。

 

そして、どれかの機能が低下すると、

他の機能も低下してしまいがちです。

 

だからこそ、

「最近ムセるなぁ」

「飲み込むのが難しい」

「食べられないものができてきた」

と思ったら、歯医者さんに相談していただきたいのです。

 

 

4)検査と訓練、そして対策

 

歯科臨床では、様々な問診や検査を行い、

どの機能がどう低下しているかを判断し

症状に応じたトレーニングをカスタマイズします。

 

しかしながら、ご自宅でも

簡単なセルフチェックやトレーニングを

行うことで効果的な予防ができます。

 

無料のスマホアプリで、

チェックとトレーニングができるものもあります。

 

例えば、「毎日パタカラ」は、

舌や口唇などの筋肉の機能をチェックするアプリです。

 

毎日パタカラ

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sunstar.jp.patakara&hl=ja&gl=US

 

また、オーラルフレイル対策のための

口腔体操(日本歯科医師会)も、

自分で簡単に実践できるためおすすめです。

 

オーラルフレイル対策のための口腔体操

https://www.jda.or.jp/oral_frail/gymnastics/

 

まとめ

 

・口腔機能は一つ機能が低下すれば、それにつられて他の機能も低下する

・自分の状態を把握して、訓練や対策を行うことで元気に長生きできる

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

★大人気★キッズルームが新しくなりました!!

2023年3月29日

3月2日から、新しいキッズルームが

オープンしています💕

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玩具でいっぱいの楽しい空間に♪

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1階の秘密の宝箱の中身は、

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歯医者がおススメしたい歯磨き粉とは?

2023年3月28日

こんにちは、つぼい歯科クリニック勤務医の荒田です。
今日は歯磨き粉について話していこうと思います。

近年多くの歯磨き粉が店頭に並び、果たして

どれを選んだらいいのか迷った経験はないでしょうか。
今回のこの記事で歯磨き粉を選ぶ一助になれば幸いです。

 

 

1)歯磨き粉の歴史

日本における歯磨き粉の祖先をご存じでしょうか。
それは『焼いた米糠』『若葉などを焼いた灰』『焼き塩』

 

江戸時代より更に以前から使用されており、

少量の水に溶いて現代の歯磨き粉のように使っていたようです。
焼いた米糠や若葉はアルカリ性で、殺菌作用を有します。
当時はまだ虫歯菌や歯周病菌など病原菌の存在が

判明していなかったにも関わらず、

経験的に良いことが分かっていたんですね。

 

焼き塩は、おそらくは塩の粒子を研磨剤のように

使ったものかと思います。

 

江戸時代からは研磨剤と漢方薬

(血行を良くする丁子や、抗菌作用がある香料の龍脳など)を

混ぜた歯磨き粉が江戸っ子に普及していきました。

 

つまり歴史的に歯磨き粉は

・研磨作用

・抗菌作用

・口臭予防

を目的に使われてきたのです。

 

2)歯磨き粉の効果

 

現代の歯磨き粉は、以下のような効果が得られます。

 

研磨作用:効率的に歯垢を取り除き、ステインの除去も期待できます。

抗菌作用:虫歯菌や歯周病菌の活動を抑えます。

口臭予防:歯と歯茎を清潔に保つことで口臭を予防します。

再石灰化作用:フッ素の働きで、虫歯を予防します。

そのほか:知覚過敏や歯茎の血行改善などを目的とした歯磨き粉もあります。

 

3)歯磨き粉選びに、何を重要視すべきか

 

歯医者としては

・メントールが強すぎないこと

・発泡剤不使用、もしくは低発砲タイプであること

・フッ素が配合されていること

・研磨剤が歯に優しいタイプのものであること

・知覚過敏や歯周病など、そのほかに重視することがあれば目的にあったもの

といった歯磨き粉をおススメしています。

実のところメントールによる口の中の清涼感や、

発泡剤による泡立ちには汚れを落とす能力はありません。

 

泡立つことにより磨いているイメージを強くさせ、

清涼感を得ることですっきりとした気分にさせる為に

配合されているのです。

「磨けてなくても磨けたと錯覚しやすい」ために

香料も発泡剤も控えめのものがおススメです。

 

フッ素配合については、国内のほとんどの歯磨き粉に

配合されているので、あまり考える必要が無いかもしれません。

 

研磨剤は粒子の大きいものはステインの除去効率は高いですが

歯周病に罹患している場合は、歯茎と歯の境目に

入り込んでしまったり、歯の表面を傷つけてしまったり

することがあります。

ですので、研磨剤は粒子が細かいか柔らかいか、

あるいは薬効成分の粒子が研磨剤的な働きもするため

あえて研磨剤として炭酸カルシウムや無水ケイ酸などは

不使用であるか、といったものがおススメです。

 

いっぱい、成分名が出てきて、覚えきれませんね!

自分で選択するのが難しければ歯医者に相談するのが一番かもしれません。

どこの歯医者さんでも、このあたりのことを考えた上で

おススメの歯磨き粉を窓口販売していると思います。

 

まとめ
1.香料も発泡剤も控えめの歯磨き粉がおススメです
2.種類がとてもたくさんあるので、ご自身のお口の状態に

ぴったりの歯磨き粉に迷ったら、

歯科医師か歯科衛生士に選んでもらいましょう

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

歯がしみる! ~冷たいもので、甘いもので、歯ブラシの毛先で。知覚過敏の話~

2023年3月26日

こんにちは、つぼい歯科クリニック勤務医の荒田です。
本日は案外多くの人が悩まされている

知覚過敏についての話をしようと思います。

 

一口に知覚過敏と言っても、原因は様々あります。

1)知覚過敏の原因

・歯磨きの時の力が強い

・歯周病で歯茎が下がった

・かみ合わせが悪くて歯茎が下がった

・食いしばりや、上下の歯を接触させる癖による

・体調やホルモンバランスが乱れ

 

2)なぜ知覚過敏は起こるのか
<歯の構造>
歯は外側から

・エナメル質…硬い外殻

・象牙質…少し柔らかめの中層

・歯髄…神経や血管が通っている

に分けることが出来ます。

 

通常口の中で見えている歯はすべてエナメル質の部分であり

よっぽど強い衝撃や、激しい冷温差でなければ

知覚過敏が起こることは稀です。

 

<歯が刺激を感じる理由>
中層にあたる象牙質の表面には

『象牙細管』という約1μm(1mmの1/1000)程の

微小な穴が開いており、歯髄とつながっています。
『象牙細管』の内部には水分が入っており、

この水分が歯への刺激を歯髄に伝えます。

 

<知覚過敏の原因>
通常冷たい飲み物や歯ブラシが当たっても、

エナメル質が刺激をブロックします。

しかし、加齢や過剰な食いしばり、

歯ブラシの圧が強いことなどにより歯茎が下がり、

象牙質の表面が口の中に露出してしまうと、

刺激を直接的に受け取ってしまうことにより

知覚過敏が生じるのです。

 

3)知覚過敏の原因(歯茎が下がる)は治せる?

 

歯茎が下がってしまったことが原因で

知覚過敏が起きるならばのならば

下がった歯茎を元にもどせばいいじゃないかと

考える方もいらっしゃるかと思います。

 

しかし現実的には一度下がってしまった歯茎を

元に戻すことは困難です。

 

歯周再生療法(外科的手術)で回復できるケースもありますが

全体的に広範囲に歯茎が下がっている場合は

回復することは非常に困難です。

だからこそ、最初から歯茎が下がらないように

歯磨きや定期的なクリーニングを行うことが重要です。

 

4)知覚過敏の治療法

~基本戦略は露出した『象牙細管』の入り口をふさぐこと~

 

<自然治癒>

唾液の中には大量のカルシウムが含まれており、

知覚過敏が軽度なら、唾液の作用で

象牙細管の入り口がふさがれ、しみなくなっていきます。

 

また、人体には自分が害になる刺激を受け続けると

それを遮断しようとする働きがあります。
歯も刺激を受けると、象牙細管事態を細くしていき、

刺激を受けたとしても大きく反応することが

ないようなっていきます。

 

<薬液の塗布>

自然治癒が見込めない中等度以上ですと

薬液で象牙細管の入り口をふさいでしまいます。

 

<しみにくくなる歯磨き粉の使用>

神経が刺激に反応しにくくなる歯磨き粉も

市販されており、薬液の塗布との併用を

おすすめすることもあります。

 

 

まとめ
1.そもそもの原因を生まないように衛生を保つ努力をしましょう
2.知覚過敏が最終的には収まってくるので、それまでは強い刺激を与えないようにしましょう

 

知覚過敏が起きる原因など少しでもわかっていただければ幸いです。
最後になりますが、今回説明した内容だけが

知覚過敏の原因となる訳ではありません。

 

様々な要因により生じる病気でもありますので、

知覚過敏が強く出るようになってきたな、など

感じましたら歯科にかかることをお勧めします。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

歯医者が「回数がかかる」と言われるワケ ~根管治療の手順~

2023年3月18日

こんにちは、つぼい歯科クリニック勤務医の荒田です。

今回は前回に引き続き、根管治療のお話の続きとなります。

 

前回のお話

歯医者が「回数がかかる」と言われるワケ ~根管治療~

根管治療に種類があることをお話しいたしました。

 

 

今回は、根管治療の手順についてお話させてください。

 

①虫歯の部分を削り取る

神経がある場所まで歯を削ります。
この時当然麻酔をかけて行うのですが、

例えば治療前からすでに痛みがある場合、麻酔が効きにくい場合があります。

 

 

そのような場合は、先に服薬で炎症を抑えて

麻酔が効きやすくなってから治療開始することもあります。

 

②神経を取る

根の先端まで細い針金のようなヤスリを通し、神経を取っていきます。

 

 

 

 

③根の管をキレイにする
消毒液で根の管を消毒します。

理想は無菌にすることですが、現実的には不可能と言われています。

細菌を含んでいる唾液が入らないように、

隔壁(唾液が入らないようにするための防波堤のようなもの)をつけたり

ラバーダムやZOOといった唾液が入らないようにする道具を用いて

根管を綺麗にしていきます。

 

 

【注意!】根の治療中は、ウガイできない!

根管治療の辛いところは、なんといっても

「ウガイが出来ない」「口をあけっぱなしでいないといけない」ところ。

なぜ開け続けなければならないのか、というと、前述のとおり

「唾液が根管に入らないようにしなければいけないから」

 

口を閉じてしまうと、どうしても唾液が根管に入ってしまいますし、

そもそもラバーダムやZOOを用いている場合は口が閉じられません。

口を閉じることすらできない状態なので、

休憩や中断なしに治療が進みます。

 

顎がだるくて大変だとは思いますが、

この治療中だけは患者さんに頑張ってもらわないといけません。

 

④薬を詰める
さて、根の管を完全にキレイにし終えた後、

薬を詰めて終了となります。

レントゲンを撮り、根の先までキレイに薬が詰まっていれば

晴れて根の治療完了となります。

 

そのあとは歯の形を取り戻していく治療が開始されていくのです。

そう…つまり、このあと

⑤土台を作る

⑥冠の形を作って型を採る

⑦冠を装着する

と、まだ続くのです…。

 

回数かかりますね。

歯医者が「長い」と嘆かれてしまう、手順の多さを

知っていただけたら嬉しいです。

 

まとめ
根の治療には時間がかかるが、必ずやらねばならない治療である

 

二回にわたって根の治療に関して話してきましたが、少しでも分かっていただければ幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

歯医者が「回数がかかる」と言われるワケ ~根管治療の種類~

2023年3月18日

こんにちは、つぼい歯科クリニック勤務医の荒田です。
今回は患者さんにとって

「歯科治療の中で何をやっているか一番わからない」と言われる

根っこの治療について話していこうと思います。

 

根管治療 

Root Cannal Treatment(歯の根の治療)

患者さんの立場からすると何をやっているのかよくわからず、

やっている最中は口を開けっ放しだし、

ウガイさせてもらえないし、

あげくに回数はかかる、

という中々に理解しがたい治療ですよね。

 

何故、根の治療をするのか

治療の名前としては根の治療ですが、

実際やっているのは歯の神経が入っている管の治療になります。

 

 

歯の神経は、イラストの赤い部分です。

 

そして、実は神経が生きているか、死んでいるかでも治療内容は変化するのです。

 

A)神経が生きている場合

例えば虫歯が進行してしまい、神経まで到達したとします。

歯の神経は炎症を起こし、夜眠れないぐらいの激痛になります。

そうなってしまうともう神経を取るしか治療方法はありません。

 

麻酔をして、炎症を引き起こしている神経をすべて取り、

歯の神経が入っていた管も細いヤスリをかけて、

感染物質を綺麗に取り除きます。

 

炎症症状を発している神経を取ってしまえば

ある程度症状は改善しますし、

虫歯菌の繁殖も大きく広がっているわけではないため、

比較的回数は少な目で済みます。

 

B)神経が死んでいる場合

神経が死んで時間があまり経過していなければ、

治療法そのものは神経が生きているときとあまり変わりません。
しかし問題なのは神経が死んで時間が経ってしまっていた場合です。

神経が死んで時間が経つと、根の先に膿がたまった病巣が出来上がってしまいます。
こうなってしまうと、単に根の中をキレイにしただけでは収まらず、

病巣内の膿を出し切らなければ治療を終えることができません。


病巣が大きければ大きいほど内部の膿は多く溜まっているため、

治療の時間、回数はその分増えることとなるでしょう。

 

 

さて、長くなりましたがひとまず神経の治療にも違いがある、

ということを少しでも知っていただけたら幸いです。
次回ではいよいよどのような治療をしていくのか、

というところに視点を向けて話していこうと思います。

 

 

今回のまとめ

 

・歯の神経まで虫歯が到達すると、とても痛いです。

・神経に虫歯が達すると一般的に根っこの治療をすることになります。

・根の先の膿が出来てしまうと、治療期間や回数が増えてしまうことが多いです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

どうして歯ぎしり・食いしばりをしてしまうの? ~歯ぎしり・食いしばりの原因と治療法について~

2022年12月31日

どうして歯ぎしり・食いしばりをしてしまうの?
~歯ぎしり・食いしばりの原因と治療法について~

 

こんにちは、つぼい歯科医師の荒田です。

本日は歯ぎしりや、食いしばりが及ぼす

影響などについて話していこうと思います。

 

人に言われるまで全く気付かないこともある

歯ぎしりや食いしばり。

朝起きるとやけに歯が痛かったり、

顎がだるくなっているような経験を

された方も多いのではないでしょうか。

そうなっても、往々にして

放置してしまうことが多い歯ぎしりや食いしばりですが、

歯周病などと合わさると

歯が抜ける一つの原因となることもあります。

歯を残していくために、基本的な知識や、

対策について知っておくのはとても重要です。

 

①なぜ歯ぎしりや食いしばりをしてしまうのか

単純に噛み合わせが少し悪くて、

無意識化でそれが気になって生じるものや、

ストレス性、精神的に不安定な状態、

長年の癖など、多種多様の原因があります。

それらが複合的に絡み合って、

歯ぎしりや食いしばりを起こしている場合も多くあり、

根本的に症状をなくす、というのは

中々難しいのが現状です。

治療にするにしても、

すぐ治療の効果が出ない場合も多いのです。

 

②歯ぎしりや食いしばりによっておこる症状

・噛むと痛みを感じるようになる(歯根膜炎)

歯は顎の骨に埋まっているのですが、

実は歯と骨との間に薄いクッションのようなものがあります。

このクッションは噛むときの力を受け止めたり、

歯が痛まないように

噛む力を調整したりする優れものなのですが、

歯ぎしりや食いしばりなどで過剰な力がかかると

このクッションが痛むことになるのです。

 

そうすると、噛むと痛むようになってしまいます。

 

・歯周病などがある場合、歯が抜けてしまうこともある

歯周病で骨が溶け始めているような方だと、

場合によっては歯が抜ける原因にもなります。

例として砂山の頂上に棒を立て、

その棒を前後左右にゆするイメージをしてみましょう。

適度な力ならばたいしたことはありませんが、

大きく動かせば動かすほど砂山は崩れ、

最終的に棒は抜けることになります。

本来人間の骨は砂山ほど崩れやすくはありませんが、

骨が溶け始めていると歯が抜ける原因になりかねない、

というのはなんとなくわかっていただけるかと思います。

 

・歯が削れてしまう(咬耗)

一般的に、上の歯と下の歯が触れる時間は、

食事や会話の時間も入れて

1日20分未満だといわれています。

 

それが、歯ぎしりや食いしばりをする方の場合は、

何倍も噛む時間が長くなってしまうので

歯が削れていってしまうことが多いです。

 

下の写真は削れてしまった歯の状態です。

歯が削れると、歯の長さが短くなって

かみ合わせが変わってしまったり、

歯がしみたりすることがあります。

 

・詰め物が取れる、詰め物を入れた歯が欠ける

歯に詰め物が入っていた場合、

歯が削れてしまうほどの強い力が

歯にかかってしまうと、

詰め物が取れたり

歯が欠けたりしてしまうことがあります。

 

④治療に関して

もし直接的な原因がはっきりとしている

ようであればそれを取り除くのですが、

ストレスや生活習慣などが原因の場合は

簡単にはいきません。

 

代表的な治療法

・歯や詰め物を守る必要があるときには、マウスピースを用いて、ダメージを軽減する。
・かみ合わせが強くなりやすい姿勢を改善する。
・咬み合わせが悪い原因(歯周病や、治療していない虫歯、歯が抜けたあと放置した隙間など)がある場合は、先にそこを治療する。
・食いしばる癖を改善するための行動変容療法を試す

などがあります。

 

まとめ

1.歯ぎしりや食いしばりは放置せずにまず、相談しましょう
2.口周りの健康の維持の為、対策をしましょう

 

歯ぎしりや食いしばりによって

おこる症状と治療法を説明してきましたが、

実際には更に多岐に渡ります。

頭痛や肩こりなどの症状の原因の一つが、

実は食いしばりだった、ということも

珍しくはありません。

 

逆に、腰痛の原因となる姿勢が

食いしばりを起こしていた、と

いうことも多いです。

今まで気づいていなくても、

気づくきっかけがあったならば

検診のつもりで歯科受診されてみては

いかがでしょうか?

フッ素の効能 「虫歯から歯を守る」

2022年12月31日

フッ素の効能 「虫歯から歯を守る」

 

こんにちは、つぼい歯科クリニック歯科医師の荒田です。

本日はフッ素について簡単にお話ししようと思います。

 

昨今よく知られるようになり、

様々な歯磨き粉などにも使用されているフッ素。

なんとなく歯に良いと聞くから使っている、

という方も多いのではないでしょうか。

 

今回はフッ素の効能に加え、

より効果的に使う方法なども話していこうと思います。

是非最後までご覧ください。

 

フッ素の効能

 

フッ素は歯を強化します。

虫歯菌が持つ歯を溶かす能力

=酸に対して強くなる(耐酸性)ため、

虫歯が出来にくくなります。

 

特に乳歯や、生えたての永久歯は

酸に対する耐性が低いため、

小児に対してフッ素を使用するのはおススメです。

 

他にも、初期虫歯を強化して

虫歯の進行を防いだりします。

歯医者さんで「初期虫歯がある」と

言われたことのある人にも

ぜひ使っていただきたいです。

 

フッ素の使用方法

 

フッ素の持っている力が発揮されるためには、

フッ素が歯に染み入る必要があります。

ですので、フッ素を歯に塗ってすぐ

うがいなどで洗い流してしまうと、

折角塗ったフッ素もあまり意味をなさない、

ということになります。

 

例えば、歯科医院などで

仕上げにフッ素を塗ってもらったら、

30分は洗い流さない、

ということは注意しておきましょう。

 

フッ素を使用する際の注意点

 

フッ素は歯にとって良いもので

あるのは間違いないのですが、

決して万能ではありません。

 

フッ素を塗ったからといって、

汚れが付きにくくなるわけでもありませんし、

歯周病に対して特別有益な効能を

持っているわけでもありません。

 

あくまで酸に対して強くなるだけですので、

歯磨きを怠らないようにするのは必須である、

というのは忘れないようにしましょう。

 

フッ素入り歯磨き粉・ジェルについて

 

「市販品の歯磨き粉でフッ素入りの良いやつはどれですか?」

と聞かれることがあります。

 

日本では、歯磨き剤に配合される

フッ素濃度の上限は1500ppmとなっています。

どうせ使うなら、

学童~成人は1450~1500ppmのものを

選ばれると良いでしょう。

 

乳幼児用として500ppm~950ppmの

ものも販売されていますので、

お子様の年齢にあったフッ素歯磨き粉・ジェルが

どれか分からない場合は、歯科医院でお尋ねください。

 

なお、歯科医院で塗布するジェルの

フッ素濃度は9000ppmであり、

1500ppmの市販品とは

虫歯予防の作用機序も効果持続時間も

全く異なるものになります。

 

歯科医師としては、

歯科医院用とご家庭用のフッ素は、

併用することが最も効果が高くおススメです。

 

 

まとめ

1.フッ素を使用する際はすぐに洗い流さず、30分は染み入るのを待つべし

2.あくまで毎日の歯磨きの上に成り立つ効能なので、歯磨きは怠るべからず

 

簡単ではありますが、フッ素の効能についてお話致しました。

より詳しいお話など知りたい方がいらっしゃいましたら、

歯科医院いてご質問くださいね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

無料矯正相談会のご案内

2022年12月12日

★2023年4月追記★

今年4月からの無料矯正相談会の

日程が決まりました!

祝日・日曜日の開催日の多いので、

歯並びでお悩みの方はご予約をお待ちしています♪

 

 

こんにちは✨チーフの前田です😊

2023年3月までの、無料矯正相談会の予定をご案内します💕

相談をご家族で聞きたい方にもご来院していただきやすい、祝日に行っています😉

 

ご興味のある方は、完全ご予約制なので、お電話やご予約フォームからご予約をおねがいします😊

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

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